身入りサイコー!!パート2
嗚呼・・・よりによってまた「平間」に来てしまった。二日連続です。東横線で移動中、武蔵小杉なら食う店がそこそこ決まっている。比較的時間に余裕があったとは言え、わざわざ南武線に乗り換えてここまで来るかね普通は・・・・。その理由はとある強烈な吸引力を感じさせる、インスパイアラー15メンがあるからです。それはこの店「手打ち中華そば 酒田」さん。平間に2号店が出来て訪問したばかりなのにね。それに今度はチャーシューメンで食いたいと思ってたし。熱い魂が抑えきれませんでした。
昼飯タイム少しまえではあったけど、丁度満席になるかどうかの入り具合。この辺りで満席になれば大OKのロケーションです。もうすっかりここの「ケンちゃんラーメンインスパイア」が知れ渡ったか!と思いきや、案外地元の常連が定期的に通っているような光景。そして彼らはみな「野菜すくなめ」「麺すくなめ」と言いつつ食券を渡してる。まだ少し前まであったJ系インスパイアの記憶を引きずってるのだが、それだけに実は少し、メニュー変更も惜しかったのかもしれませんね・・・。いやいや、今のインスパイアがまた受ければ、新しい常連を引き込んでさらに発展という方向性で頑張っていただきたい。
さて今回は、トッピングを何にしたものか・・・。絶対に「ニンニク刻み」が絶対に合う!と思うのだが、まだ仕事の途中だからそれは無理~。ブレスケアを丁度切らしていたし。そんなわけで今回は「玉ねぎ」としておきました。個人的にはネギ大好き「ネギ星人」なんだが、すでに昨日やってしまいましたし。この流れだと、次回訪問は、夜に機会を作ってニンニク刻みにしなければならなかな。
うほ!?チャーシュー 余韻も加わって旨味がデフォルトより明らかに濃ゆい!
まー実に気楽な店です。店箱もそんな感じだし、店内のニュース音声もそんな雰囲気を醸し出すのですが、客層だってそうなのだ(オレを含めて)。どこにクルマ止めたか知らんが、配送中の方とかガテン系の方々とか、そして穴の空いたジャージ姿の気楽な地元民など。そのジャージ姿で昼からビール片手にラーメン啜るというのが、実に羨ましいというか「カッコいい」のだわ!。年末ジャンボで10億当たったら、ずっとそんな生活してみたいー・・・と妙に萌えてしまいます。早くも引退生活に夢を馳すが・・・その前に「10億カモン!」と叫ばねばなりません。そん野望を知ってか知らぬか、早々に配膳が完了です。それはこんな麺顔!
おおお!昨日食ったのと全く同じ麺顔!!当たり前なことに驚くのです。チャーシュー増しに「チャシュー麺」にしたはずなのだが、追加の玉ねぎと「実入り」の下に肉が隠れて、ほぼデフォルトと区別つかずの麺顔だったから(笑)。しかし玉ねぎと実入りを掘り下げると、鉱脈を見つけたかのようにチャーシューがワッサワッサと発掘されます。それに相変わらずラードの層が分厚くてスゲー。今日もまた午後半日胃袋が重くなると分かっていながら、全部飲み干してしまうオレなのです。
もう鮮明に覚えているスープの味わいとその余韻。豚骨ベースのエキスがふんだんに溢れ、そこにコク深いラードの海が広がるー。透明な湖のようでごつごつと表面に現れるのは身入り(背脂の塊)です。実に鮮度がいい色合いですー。そして麺のボコボコ感が際立って映り、荒れる波ウネリのように躍動的に感じます。今回は玉ねぎ微塵の迫力もすばらしく、ラードをバクバクと吸い込んでいるようで見ているだけで生命力を覚えますかな。動物系のずっしりしたコク深さがズドンと広がりつつ、ラードのまったりさが醤油の輪郭に丸みを与えます。
スープの3つの変化を楽しもう〜
まずは「デフォルト」を味わう。円やかな味わいで甘味へとシフトする反面、塩気は化調を含んだ旨み系で、結構シャープに響く。あれ?何となくだが、昨日より味が濃ゆくなってないか?。チャーシューを追加したからかと思いますが、後味に酸味もあって、結構しっかり楽しめる。オレの方が段々この味に慣れてきたのかもしれまえんが・・・。
次に「玉ねぎプラス」で味わう。ラードの透明なのとよく交じり合い、より光った粒のように見えます。それをレンゲでググッと食らうとやはりフレッシュ感がプラスされ、野菜なりの甘さと苦さが広がる。そしてスープなのに歯ごたえを感じさせて、シャリシャリと奥歯で噛み潰してから実食が終わる。食べるスープ感覚で・・・おしゃれに聞こえるが実際はベタだ(笑)。
そして「身入りプラス」で味わう。和出汁にフグ白子をのせてすするのとは、まったく味風景と店風景が違うが、感触感覚だけならそれに近いものなのかも。味は豚の脂ぁ~一色なんだが、妙に醤油味と馴染むのは理屈にならない旨さです。やはり塩気が恋しくなり、ベーススープ味をまた求めてしまうという相乗効果を一番発揮する組み合わせですね。
味わい濃ゆめなところを鎮める玉ねぎ!チャーシューのナイス相棒玉ねぎ!
昨日の「ねぎ増し」もかなり好み。特に背脂の塊がねぎの小口切りの輪に引っかかって、そこをまとめてザクザク食うのが好きです。少しそれを玉ねぎにも期待したんだが、それよりも上述の通り、スープに馴染ませて食う方が適しているようす。そんな中で、チャーシューとの相性に引っかかりました。割と古風なチャーシューで、醤油だれを吸い込むような煮豚タイプなので、妙に旨く感じる。どこかで似たような体験あるな〜と考えていたら、千葉県富津市の竹岡式ラーメン。あの素朴な醤油と肉、そして玉ねぎの一体感を彷彿としてしまいました。いや〜まだまだ発見するところ多いラーメンだね。
汁と脂に染まった手打ち縮れ麺麺!朴訥ワイルドに見えて優しき東北魂!?
まさに飴色な色合いにすら思えてくる。もうこの麺にハマってしまいました。麺の固さも自由自在みたいなので、次回訪問あたりからカタメ指定で行こうかと思ってます。そんなハンドメイド極まる素朴麺。偶然が紡ぎ出す、ランダムなボコボコ感と捩れの複雑さは、もはや芸術的。この複雑さに実は、人類の叡智をはるかに超えた世界やレベルの中で、整然と計算式でコントロールされた結果・姿なのだとしらちょっと面白い。もしかしたら、この美しく思える感覚は、一つのシンプルな完成美なのかもしれません。すみません、酔って打ってるから瞑想しつつ、迷走した文面でー。
しかし旨さはシンプルそのもの。瞑想・迷走など理屈抜き。柔らかく縮れた麺の表層には、よく見れば微妙に溝が短く入っており、そこから汁がしみるのか妙に汁吸い込みが早い。その分、デンプンの糖化した旨味がいち早く形成され、ダイレクトに旨いと感じさせてくれるのだー。噛むと一瞬にしてクチリと潰れゆく刹那の旨味。瞬時にウマウマ悦楽。このスープだと、麺が脂に濡れるというより、絡む!染みる!ような感覚でより味が深まりますね。もちろん、啜り食う瞬間の・・・ボコボコ!ニュルニュル!ズボボ!感覚が痛快!もう素朴なんだか、ワイルドなんだか分かんなくなってきたー。
見映え以上にボリューミー!タレに染まった肩ロース肉がレトロに旨い!
配膳の瞬間は「チャーシューはどこへ行った? ~Who Moved My Chasyu ?」てな気分。久しぶりにスペンサー・ジョンソンを思い出しました。そして外へ目線を向けてネズミのように行動することなく、内向き気分で丼の中を掘るとごっそりと肉の集まりが宝のように出てきます。玉ねぎの山に埋もれていたので、もう全体が玉ねぎまみれです。払いのけるのが邪魔くさいので諦めました。さてその肉・・・数え間違いでなければ、大中小あわせて7枚だったという記憶。見栄えじゃ想像できないボリューム。しかも昨日とは少し印象が変わった様相で、「醤油ダレ・煮出汁」がとても深くて、とってもレトロ感ありありの肉だったのだ!。
肩ロースと思われ、脂身が少々乱れてさしている。そこが煮出汁で脂身の余計さが抜けてライトに食える。部位によっては、カット断面も醤油が薄くさす色合いで深さを思わせる。だけど塩気は低く、むしろスープを吸い込んで、「身入り(背脂)逆輸入の芳醇さが沁みる」旨さだ!。余計な脂を抜いてから、改めて旨みを染み透す・・・これは鰻料理にも通じる旨さの方程式。他にもいろいろあると思うけど、やけに旨さが沁みるのです。鰻と同じとは言わんが、食うと優しく解れて沁みる。嗚呼、できることならここに「ニンニク」というエキスを染み込ませて、昇華させたいのだが・・・。いかんせん、まだ午後の仕事を控える身。平日一般サラリーマンと言う宿命を呪うオレです・・・。
総じまして「素朴さ優しさワイルドさ・・・突き抜けて中毒性発揮のやみつき中華そば!」
・・・と言う感覚でして、ケンちゃんインスパイア本領発揮でございます。尚恐ろしいことに、昨日は食後に背脂が重くてしんどかったはずだが、今日に至っては全然平気。もっと食えそうという身体の進化ぶり。増々のめりこむ前兆なのか(汗)!。適当に驚喜と狂喜に付き合いながらまた食います。そんな快楽的アンニュイを覚えながら、とっとと最後に詠って、いつものように締めたいと思います!。
お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!
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