７月の思い出・・・今年の夏はこれっきり
2024夏は、本当にこれまでになく忙しくて、７月上旬にこれ食って８月いっぱい拉麺活動ができなかったー。食うことくらい出来るでしょ！ってなのが普通なのでしょうが、食えば楽しくて集中が途切れそうな気がして遠ざけておりました。
そんな感じで、この夏は結構と自分を追い込んだわけですが、そうなる前の終いの一杯として食らったのが、こてつ＠下北沢の冷やし中華。
＜全体＞ オーソドックスなれど華やか！更にコンテンポラリーなニュアンス！流石ミシュラン！
この店は、ミシュラン取る前から注目しておりましたが、実は冷やし中華が旨い店。今年の夏は酷暑だったので、冷やし系は東京の拉麺店では必須メニューとなった感覚もありますが、冷えた汁系やつけそば系などここ１０年でバリエーションがとても増えました。そんな中で王道な冷やし中華スタイルは、どこか置き去りな感じですが、それを今風に突き詰めたって感覚がこれです。
どうですか・・・令和の中華そばって感じがしますが、やっぱり実にオーソドックスな麺顔。まさに王道と思える一方・・・明らかに町中華の伝統的な冷や中とは一線を画する存在感あり。定番王道と言っても、少しづつ時代とともに進化しております。冷や中の三銃士たる「千切りトッピング」。卵焼き（錦糸卵）と胡瓜、上質なチャーシュー。そして赤い存在感は、紅生姜でなくトマト。そんな定番と変化がしっかりと織り成されております。
＜タレ＞ 黒酢のコク円やかにして定番の醤油ダレに磨きがかかる！本格的な香りが広がる！
結構厚みを感じる酢醤油タレと申せましょう。醤油ブラウンが妙に色めき立って光ってる！。質感の高さアピールがありありと感じられます。何と言ってもこちらのタレの特徴は「黒酢」。醤油と酢、そして出汁と砂糖を溶かしてゆく町中華スタイルも好きだが、醤油と酢を、本格派に変えるだけで、かなり中華の説得力が増す様子です！。
その黒酢の発酵感が、味わい出すとむしろ円やかでナチュラルさが肉厚に増す感覚で、やっぱり「皿ワンタン」のタレとも共通するところ？。実に本格中華のニュアンスも溶かし込むタレです。そして更に香り高い！。いやいや実に分かりやすい！。そして予め麺に絡ませてあるのかと思うほど全体に馴染んでおります。
＜麺＞ 胡麻の仄かな香り？麺の風味も素直に楽しめる冷やし！食べ応えありあり！
これもオーソドックスな冷し中華そのものと思える、ストレート細麺で、それもスリム系です。そして非常にうまい！とても冷えててうまい！。極上の黒酢醤油ダレに絡むが、麺の風合いが実にしっかりと香ります。そのクツクツと感じさせるほど、歯切れが痛快で、風味が強く、甘味すら覚える様子。芯があるわけないのに、クツクツクシクシと風味の良さを醸し出します。
麺をすすると、麺の粉風合いを感じると同時に、コク深さが香るはず。それは「胡麻」。水切り完璧な麺で仕上げにごま油を軽く絡ませてないかと思うほど麺を啜ると香りが深いのだ！。
＜チャーシュー＞ 千切りになっても迫力が衰えずな旨さ！しっとり感覚を残す極上豚肩ロース！
低温調理な肉の中の柔らかさ。そしてしっとり感。太めな細切りとして大胆カット！。黒酢のタレに少し触れると格段と味わい広がるイメージで、この旨さですからサイドメニューの「チャーシューご飯」も人気です。次はトライしてみたい！。
＜他具材＞ 他どれも質感に隙なし！玉子焼き・トマト・きゅうり・クラゲ・玉ねぎ etc.
他にも、具材は一切隙がない。卵焼きは、錦糸卵とは言い難いが少し甘みのある味わいで「玉子焼き」としてのほっこりした旨味があります。トマトは、単にスライスしただけのようで端から端まで完熟。キュウリはバキバキと口の中で突き刺さるのかと思うほどに新鮮で、野菜の楽しさを教えてくれてる！。
特にクラゲがいいね！。キクラゲのバキバキとした歯応えと違って、クニュクニュっと・・・歯で潰す時に微妙に横ずれさせながら千切れてゆく感覚が、ストレート細麺のクツクツ感覚にも面白く響くイメージ。イメージがダブらない。なんとなく、このクラゲ感なら、冒頭で食った皿ワンタンのタレにも浸して食いたい気分です。
総じまして「まさに王道冷やし中華！令和に進化する王道とコンテンポラリーのひしめく旨さ！」
・・・と言う感動の嵐！。今年の夏は酷暑で特に冷やし系花盛りな感じでしたが、しっかりとした冷やし中華ならここがナイス！。奇抜なものはない。ただそれぞれしっかりと作り込まれており、一体感も素晴らしい。隙なくきっちり仕上げられ、作り手のセンスも滲みます。もう夏は過ぎてしまいますが、毎年夏が来るたびにこれは激しくオススメ！旨し！なので・・・とっとと最後に詠って、いつものように締めたいと思います！。
お粗末！と言うことで家族にも感謝しながら合掌！！今日も本当にごちそうさまでした！！！
