7月の思い出・・・酷暑の疲弊を救う一杯ありがたし!
本当にこの7月と8月は忙しく、その上この最高の酷暑でしょ。もう精神的にも身体的にも参っているわけで・・・平日夜と休日は麦酒に明け暮れておる毎日でした。
しかし、そろそろそれも飽きてきたというか、というか疲れてきた。なのでこの一杯を昼飯とし、会社帰りの一杯を晩飯代わりとし、7月中旬から拉麺断ち。8月初旬に入って酒絶ちと相成りました。そんな苦境での一杯は、とても旨さが身に沁みましたー。
<全体> 毎年どこかが少しづつトッピングが変化!整然とし落ち着きと涼感を感じさせる麺顔!
この一杯実はとても気に入っており、ほぼ毎年の夏追っております。毎年少しづつ具材(や器?)が変わったりする。そして久しぶりとは言え、何とも冷涼感が感じられる大人びた盛り付けは、相変わらずでう。
それぞれトッピングの配置は整然とした雰囲気があり、2種チャーシューは丸まっており、メンマもボリューミー。レモンは想定通りですが、確か前回は、「なめこ」と「オクラ」が入ってた記録だが、今年は茄子の煮浸しではないか!?。一番好きなパターン!。大好きなものが新たに入っただけでも興奮します。しかも薬味に茗荷があるのがまた嬉しい。
<出汁> サラサラスープ感でコク深し!さっぱりしてるのに魚介旨味濃密!なのに軽やかな甘み!
ううぅ・・・やっぱりメニュー名通り「魚介の出汁」が深いです。魚介が深いと煮干の苦さや甘さをイメージしますが、もっと透き通ったようなサラサラな旨さ。アニマルオフだとは思うが、旨味を更に濾過したような穏やかさ。食材のこだわりもありましょうが、イリコの崇高感を存分に感じてしまうじゃないですか。一言で表すと「淡麗」です。
しかし旨みはしっかりとしてます。軽やかで見えて出汁が濃ゆいのは、もっと複雑な魚介旨味が足されてるんでしょうか?。例えば昆布系のエキスとか。他に節系の旨味も溶けているんでしょうが、とにかく魚介の旨味がカオス。それだけで塩気は必要ないとも感じてしまう様です。そして仄かな香味油がまた奥ゆかしくていい感じ。正体不明だが全体にとても馴染んで落ちくつようで華やぐ感覚。
<麺> 冷えた感覚が明確に伝わり風合いに甘味を知るか!?見た目よりクツクツとした歯応え!
冷えててクツクツしてるのがとても印象的。芯が残ってるわけじゃないが、歯応えがとても痛快。見た目は微妙に透明感もあるようです、パツパツとしていながら、そして冷え冷えで、物腰もしなやか。全体的には奥歯でクシクシと引き締まった感覚もありなむです。
箸でリフトすると地肌は漆喰のような美しさの反面、ゴワっとする部分もあり。そのままズボッとすすって、前歯でちぎると、麺の風合いも立ちます。スープが淡麗系で冷やしなのもあって、ダイレクトに風味が伝わる様子。
<チャーシュー> 柔らかさと肉の本来味に冷製淡麗スープが浸透して旨し!鶏豚2種の低温調理タイプ!
低温調理の半レアタイプ。豚肉の方は肩ロースと思われ、脂と赤身のバランスがさすがです。噛むとフカフカ絨毯のよう・・・噛みしめて滲み出る脂・・・咀嚼すると赤身本来の肉味と混じる旨さ。もうテッパンです。
一方の鶏胸肉。やっぱり淡麗な出汁に浸っても、淡白な上に滋味深い味わいには共感!。ともあれ、柔らかさと肉の本来味に冷製淡麗スープが浸透して旨し!
<具材達> 焦げ目がそそるヤングコーン!大人しく横たわる茄子煮浸し!和洋折衷に落ち着く
ヤングコーンって見栄え勝負って感じもしなくもないが、しっかりとバーナーで焦げ目演出をしてると妙に旨そうに感じます。サクサクとした歯応えが楽しく、甘味自体はそんなに強くないものの、ライトな野菜っぽい感覚がヘルシーさを与えてくれます。
そして茄子煮浸し。もうこれは無限大に食えるほど好き。麺つゆ使って自宅でもたまにやるのですが、いつもオレばかり食い散らかすので自宅で注意されがちです。茄子の果肉が吸い込んだ出汁がまた上品で、その果肉の仄かな味わいとベストマッチ。噛み締めて幸せの極地。またじわじわとその味付けが、出汁へも浸透しますので、仄かに全体の味変化を演出する様でもあります。こればっかりは、金を積んで追加し尽くしたい気分。
<薬味> ベビーリーフ!茗荷!スライス檸檬! 和洋折衷の薬味アイテム揃い踏み!
これも好きな薬味ばかりで大集合って感覚で嬉しい。ベビーリーフ(だと思う・・・間違ってたらごめん)は、とても柔らかくて見た目より水分が多く、優しい草っぽさが嬉しいよね。また茗荷はこれぞ和風って感じ。生姜と玉葱を合わせて割ったような刺激と歯応え・・・と勝手に妄想していますが、子供の頃から好きでした。これと大葉の刻みを交えて冷奴を食らうのも好き。冷蔵庫にはいつもストックしておきたいアイテムですな。
そしてスライス檸檬は、箸を突っ込んでねじり回して果汁を全体に散らす。搾り切った後は、そのまま口の中に運んで酸っぱさを楽しむのも好き。
<メンマ> 穂先メンマのサイズ大きめ!贅沢にも3本!出汁をよく染み込ませてめちゃ旨し!
麺の並びと並行してデカデカと3本横たわっておりました。それが長くて太くて、一本でも食べ応えある感覚。繊維質は当然柔らかく、甘噛み状態でも繊維が解れて行きそうな感覚。出汁との相性というか、浸透と言うか、一体感が素晴らしくてデカくてもツルッと一本一気に食えてしまう。少し麺と絡めて食ってもめちゃ旨し!。
総じまして「多忙と酷暑の疲弊を一気に忘れさせる淡麗優雅な旨さ!極上冷やし和風らーめん!」
・・・と言う感動!。最近随分とご無沙汰してるお店ですが、しっかり面割れしてるようで帰りがけには店主から声がけいただきました。とにかく今年の夏は公私ともにしんどい。酷暑にへばりつつも、しっとり心を落ち着けゆっくり味わいながら食したい逸品でございます。ここはお酒のラインナップもしっかりしておるので、出来ることなら冷たいお酒と合わせてどうぞ!。まさしく良い大人の冷やし麺!。激しくオススメ!。旨しなので・・・とっとと最後に詠って、いつものように締めたいと思います!。
お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!