ラーメン食べて詠います

ご訪問いただきありがとうございます。仕事の合間や、休日余暇を利用してラーメン探訪をつづけております。ラーメン食べて感じる、小さな喜びやストレス解放を、最後に詠って締めくくりますー。

【今週のラーメン1646】 鶏そば まる助 (東京・西荻窪) あっさり鶏清湯らーめん


 超朝型の私が、夜遅い残業に巻き込まれると、尋常なく疲れるのです。珍しく残業してるね〜って冷やかされるが、本当に仕事が楽と思われているのだろうか・・・・。ま、いいか。


 などと考え直した中央線の帰り道、夜何も食えずで疲れも加わり、空腹で震えてくるんで、西荻窪で途中下車。たしか、新店があったはずだということで、こちら「まる助」さん。あ・・・場所は、札幌系ラーメン屋さんの居抜きだったのね。ちょっと複雑な気分。他にも通い慣れた店が閉店してから、なんとなく寂しかった西荻窪。入れ替わりが激しいのは業界の常識とは言えね。








 鶏そばの店。こってり(鶏白湯)と、あっさり(鶏清湯)、そして魚介×鶏という3つの設定。何となく・・・・あっさり鶏塩を求めて、「あっさりを!」とオーダーを通しました。











【スープ:淡い鶏白湯がしっかりとした味わい、塩気も効いた、濃ゆ味あっさり系】


<清湯と言うより淡い白湯!しっかりと鶏コクを食わせる「アッサリ」さ>


「あっさり 鶏清湯らーめん」ということなので、少しばかり濁りがあろうとも、透明系のスープを予測して対峙いたします。頭の中の評価分類も「塩」モード一色。しかし、やって来たそれは「鶏白湯」であった。ひょっとしたら、オーダーの通りが間違って「あっさり」を「こってり」と勘違いしてしまったのかと思ってしまった。そこで、隣客のこってりな一杯を横目でチラ見すると、あきらかに私のとは濃度が違う。なるほど・・・・清湯は「淡い白湯」なのだな〜となんとなく、家系でいうところの濃いやつの「薄め」というニュアンス感を思い浮かべます。


 淡い見栄えに反してこれは中々味がしっかりとしている。鶏コクが薄められたという感覚より、さっぱりとした部分だけの寄せ集め?的な味わいを感じます。鶏湯の丸い輪っかが、大小とスープ表層を漂いますが、風味が多少淡白な程度で、味そのものはとてもしっかりとしている感がありあり。不自然な濃度ではなく、日常茶飯事の中での「濃い味わい」といったところか。ラヲタを唸らせるには、例えあっさりであろうとも、コク深きでなければ評価に結びつかないのかもしれません。こちらはスープ調整で「濃い〜薄め」がお願いできるようなので、本当に「今日は淡麗であっさりでいきたいな〜」という方は、「薄め」でお願いした方がいいかもしえない。








<塩気のストレートな出方がキッパリとして味が濃ゆい>


 エキスの方は、トロミが少ないしっとり白湯という見方だが、塩気の方は、なかなか「キッパリ」感があって、これまた主張を感じます。こちらも淡麗というくくりからは、少しはみ出る感覚ですかね。いや「塩を味わう」。パンチ系が好きな方なら、ゴクゴクと行けるくちでしょう。しかし、尖ったことはない。マイルドで濃ゆいというような塩と思っていただければ幸いかもしれません。


 そして薬味がまた良かった。柚子胡椒がテーブルセットに配置されております。塩スープにこれが実に合うのよね・・・・。味が濃いめの設定なので、わざわざ入れること無かったのでしょうが、少し投入。これが塩辛さを増すことなく、風味だけを追加してくれるので、スープの風味が一気に奥行き感を増すイメージ。これはオススメ。













【麺:澄んだ見栄えのストレート細麺!スープとよく絡んでスルスル&しなやかなスベリ心地】


<少し透明感ありスパスパ切れるストレート細麺>


 麺箱には、「KANEJIN」の文字。これがなかなか、「きれい」な麺でした。引き上げると、少し透明気感ある細麺。細いのが少し膨れっ面したような見栄えで、前歯を押し立てると、淡い弾力感を与えプツプツ・・・そしてスパスパと切れ込む感じ。密度感アリアリなタイプというより、適度にクシリと感じさせる印象。かといって、モチモチ系の弾む系でもない、王道の噛み心地かと・・・。束になったそれを、奥歯でプレスし、すり潰すときの弾力感もクニクニ〜っとした感じで、とってもナチュラルな食べ応え感です。








<汁の持ち上げよろしく滑らかにすべる>


 汁を吸いだすというより、ほのかにスープに絡むといった印象。なかなか、スープの持ち上げ度が優れていて、食っていて味わい深い。そしてスベリがいいと感じます。もともと地肌がツルツルしている上に、スープがコーティングするかのように寄り添いますからね〜。スベリは高速の部類でしょう。勢いよくズボボボボボーーーと啜り上げても、暴れることなくしなやかに、ちゅるりん!とクチのなかに収まる。舌触り、内頬、のど越し・・・どのタッチもとってもシルキーに滑る印象です。










【具:もっとくれ〜とついつい欲しくなる、ラーメンにピッタリの定番ロース肉】


<極上で目の詰まったスポンジのようなロース肉>


 一言で表すと、大勝軒系でたまに感じるスポンジ系にスカスカした面に、脂のサシが程よくはいった・・・という食べ応え感。いや、実に旨いっすよ!いろいろチャーシューについては、凝った技法が流行ってますが、こういう定番な仕上げは、私は大好きです。程よい塩気を感じる味わいに、しっかりとした肉味が詰まっているように感じます。これは、ライスでも、ビールでもなく、ラーメンに一番よく合う肉という感じ。追加チャーシュー3枚で100円ならお得かも。肉追加で200円以上は相場ですからね〜・・・。









<何気に程よく食わせる青菜とメンマ>


 あとは、「青菜」がとても旨かった。茹で加減が絶妙だし、御浸し感が抜群。スープに滲ませて頂くと、とっても良い箸休めになりました。この店では「葉っぱ」というのかな? 葉っぱ追加で100円です。一方、メンマは一般的のようだが、しっかりとした繊維質の詰まりがある一方、サクサクと小気味良く千切れて中々いい。味付けも薄くなく、深すぎずいい感じ。「葉っぱ」と「メンマ」双方とも評価の範囲かも。












 総じまして、「しっかり味の鶏白湯、西荻窪に期待!」といった感覚かと。意外と穴場なエリアかもですし、駅からも近いしね。頑張っていただきたいと思います。おそらく、空腹で潰れそうな夜は、これからもあると思うし、23時近くなっても安心して営業している店が欲しかったところだしね。なので詠います!



   ヘロヘロで
   空腹ダウン
   途中下車



   遅い晩飯
   染みる鶏塩



 お粗末!ということで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!