ラーメン食べて詠います

ご訪問いただきありがとうございます。仕事の合間や、休日余暇を利用してラーメン探訪をつづけております。ラーメン食べて感じる、小さな喜びやストレス解放を、最後に詠って締めくくりますー。

【今週のラーメン1645】 麺屋 宗 -sou- 中目黒店 (東京・中目黒) らぁめん・塩

 かなり以前、花の東京に上京してきたと思ったら千葉県民になってしまった直後。念願かなって東京都民になった場所が、中目黒〜祐天寺界隈。楽しかったな〜・・・・。渋谷でしこたま飲んだあとは、歩いてこの辺りまで帰ったこともあった。それが今では、ラーメン求めて暗い夜道をとぼとぼ歩くオッサンな私であります。


  






 入店すると、客入り6割程度。母子家庭か?と思えてしまう母親と子供という組み合わせが3組。食べ終わってまったりとしている親子の間に、疲れたオヤジな私が割って入って着席。ラーメン写真に撮ってて、隣で変なおじさんだと思われたことでしょう・・・。











【スープ:ニューウェーブ感覚ある中でも・・・定番なる塩の「すっきりさ」&「安定感」】


<鶏豚スッキリ、魚介ほんのりの定番塩ラーやね〜>


 見栄えの第一印象としては、「じっとりしていそう・・・」な感覚。スープの表層に細かい泡のような脂の層があるのが、まず鶏の芳醇そうな旨味を感じさせます。そして細かい浮遊物。これが魚介系なのかどうかは不明でも、どこかしら芳ばしさを予感させますし、期待が高鳴ります。


 少し心地よい緊張をしながら、まずはレンゲで味わいますと、そこは「じっとり」とは裏腹の、「すっきり」としたクチの中の風景。鶏コクの深みを感じさせますが、スッキリとしている安定感が印象的です。「安定感」とくれば、どことなく魚介の雰囲気を連想しますが、見た目よりは、魚介を感じさせません。なので特徴と言えるところがあまりない。・・・・それが定番という奴なのかもしれません。


 確かに豚コクも煮出しに伺えるわりにはスッキリしている。一方で魚介はすごく淡麗。これで特徴ないというのは否定的ではなく、よりスタンダード。それは、「定番の仕事ぶりがしっかりしている」と言えるのかと感じています。









<微かに染みる揚げニンニクの香りかな>


 スープ一面に軽くひく・・・・細かい粒子が最後まで気になります。あれは何だったのだろうかと。てっきり魚介の粉末の名残かと思いきや、それだけでもなさそう。また、マー油等の仕業か?と思えどそんなに濃くない。しかしフレーバーに芳ばしさを少し感じるところからいうと、やはりニンニク系の影響かと。


 薬味として、揚げたニンニクチップが微妙に投入されています。ニンニクの甘辛をそれほど押しださないけど、揚げニンニクの欠片で少しテンションが上がったような気がする。












【麺:密度が詰まった感じでクツクツっとした歯応え、一方啜り方はズボボボーっと豪快が気持ちよい】


<捩れるようなフォルムで淡くクツクツ感じさせる中細麺>


 個人的には麺が好評なのです。細かい浮遊物が麺の地肌に貼り付いているところから、最初は「全粒粉」かとも思ったのです。それだけ、風流な雰囲気は持っている麺。茹で加減もナイスコントロールでして、配膳直後は、麺の表層一面だけ滑りのような透明感がある。そして麺の奥へと進んでいくと、クツクツっとした小気味良いリズムの歯応えがお出迎え。前歯でクツっと切手も楽しかったが、奥歯でもプレスになったそれは、和式で言う剛麺よりは、ほんの少しだけ柔らかさを感じるエッセンスがあったか、なかったか・・・・。あまり覚えていない。


 奥歯へ運び込むと、プレスするとクッシリとした淡いテンピュール感。少し角張っていて、膨れっ面な断面が好印象。流れは写真で見るより実物は流麗に流れています。









<ずぼぼぼぼーーっとすすれば、麺の捩れで和そばの如きの口当たり>


 特に今回は印象的だったのは、麺の啜り加減。やや捩れている程度で、縮れとも言いがたい「ごわごわ」な形。これを勢い良く啜り込むと、ズボボボボボボーーーーっとした口びるのあたり方や、舌触り、内頬を駆け抜ける感触が、「和蕎麦」のそれにすごく似て感じます。啜ってからの、咀嚼感は違いがアリアリなのに、啜り感だけがいい感じ。のど越しもナイスなスベリ心地。表面の滑りが非常に低い。







【具:シンプルなれど、一つ一つがしっかりとした味わい】


<スライス肩ロースの実に肉肉しい歯応え>


 久しぶりに、スライス肉ながらもしっかりとした歯ごたえが旨しと思えた感想です。軽くあぶっているのか???というくらいに香ばしさも広がり、肉の旨味を感じます。味わいも軽い醤油ダレ感がありつつも、あっさり系。なのでライスというより、焼酎に合うという感覚かも。もちろん柔らかく、解れるような肉の塊も好きだけど、これはこれですごく楽しめる。実は、もう一枚、デフォルトで欲しいくらいであります。








<塩ダレに水菜はテッパンな組み合わせにて・・・>


 結構シンプルな麺顔。穂先メンマも細身で一本あったけど、あっという間に胃袋に収まってしまったため寂しい・・・。でもそこは、水菜がけっこうカバーしてくれました。ちょっとあるだけで歯ごたえ感も演出しますし、野菜の汁が塩ダレにとても合う!さわやかな苦みがあって、より食が進むとはこのことなりです。







 総じまして、「現代風の定番なる塩らーめん」という感覚でしょうか。目新しいようで定番。そういうところに何故か安心を感じます。そして、少しづつ涼しさが増すと、だんだんと汁ものが恋しくなる・・・。若いときは、そういうとき、ひたすら肉を食ったもんだが・・・。なので詠います!




   肌寒し
   夏の名残りの
   半袖に



   温もり求め
   啜る塩麺




 お粗末!ということで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!



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