【今週のラーメン２７６７】東大和ラーメン大冬樹（東京・桜街道）海の塩中華そば

＜ドライブ＆ラーメンにはとても便利で旨い店＞

　少し前に雨が降って、妙に車がドロドロになってしまったので、放置できずドライブスルー洗車へ。お気に入りの洗車場が結構遠くにあるのですが、安い上に手入れをするフレースペースが広くて、さらっと車を洗うつもりが、がっつり手入れをしてしまいました。ちょうどお昼前になったし、天気もいいし、ちょこっと一人ドライブがてらに、東大和方向へ。今回は、「大冬樹」さんへと向かいまして「海の塩中華そば」をいただいてまいりました。こちらのお店、新青梅街道からは近いものの、電車と徒歩ではかなり陸の孤島でして、お店側も考えて駐車場もしっかりと完備されておられます。こういうところも、私は味以外にもポイントが高くて、ついついやってきた次第です。

　こちらは、「海」のこだわりありまして、醤油と塩はわかるけど、鶏白湯ならぬ「鯛」白湯というラインナップ。今回気がつきましたが、煮干しの濃ゆい汁なし系もあるのですね。店内はとても明るく、家族経営っぽいアットホームな雰囲気に包まれる店。いつもは昼飯時近くになると埋まっている客が今回は少ない。あまりにも天気が良いので行楽へ行く常連さんが多かったのかもしれません。

汁：「優しいじっとり感に包まれる塩気！ホタテの味わい深く甲殻？のような淡い風味が香ばしい！」

　空いてたから当然のように配膳が異様に早く、現れたのがこの麺顔。盛り付けも整っております。スープはキラキラとしており、香味油が少しイエロー気味にフラッシュしてる。鶏油系のエキスなのか、香味も良ければ味もコク深くしてくれてます。最初は、鶏がらスッキリ系の清湯と単純に考えていたんだけど、食っているうちに微かな濁りに気がついて、味も香りもカオスになってゆく。

　ホタテの滋味っぽい味わいがふわふわシルキーに広がる味わいが見事。そこにフックがかかる塩気がまた絶妙で、海塩使いましたーっていう単純さではなさそうなのは明らか。岩塩とかそんなミネラル感覚も混じるような塩気は、キレというより崇高さすら覚えます。その塩気にホタテの風味が合体しており、ライトな塩系に見えて実はミドルな塩味となった演出です。

　また、塩だれに含まれている海産物がとても特徴的。アミというか甲殻類の風味に近いものがあって、それがまた香ばしさを支えています。さらに食い進めるほどに、麺から風味も吐き出されて、甘みに近いような風合いで味がまろやかになってゆく。

麺：「色白ストレート角細麺！加水多めで引き締まりあり！後半の汁吸い状態が素敵！」

　麺は上品な感覚ある色白ストレート細麺。角がしっかりとしていて、流れが美しく感じさせます。加水はそこそこ高めですが、もちもちとした感触ではなく、引き締まりを強く思えるタイプ。前歯で挟むとパツパツとまではいかないものの、クスクスっとしたしっかりした反発を感じます。奥歯でプレスすると多少クッシリと感じる程度の、やや強めの抵抗感。しかしこれが汁を吸い出すのが割と早めに感じて、そこからがまた滑らかでうまい。

　少し個性的な柔らかくじっとりしたスープを吸い込むと、多少の麺自体の風合いをマスキングするものの、炭水化物と出汁のアミノ酸が一体化した味わいが、実にうまい。地肌もきめ細かいためすすりあげもライトだし、ズボボボーっとすすると結構スープ持ち上げも高い。後半は一気に味わい深くなります。

具：「ここは何気にチャーシューが素晴らしい！味とボリューム満足な豚バラ肉！」

　青菜、メンマ、海苔、薬味ネギもしっかりと整っていて、質も高い。しかし何と言ってもチャーシューが素晴らしくうまい。今流行っているレアチャーシューも素敵だが、時代に流されないというか、バラ肉をしっかりと食わせてくれて、しかも崇光なほどに柔らかくて綺麗な姿と味わい。以前、チャーシュー麺にしてみた時は、実に圧巻でありました。たった一枚でもその質感と存在感が素晴らし。７００円できっちり収まっているというコスパも全体としては評価したいかも。

　総じまして、「夏に汗をかいてでも補給したくなる優しい海塩ラーメン！」と言う、自分本位なまとめ方でごめんちゃい。ホタテと淡い甲殻のようなのエッジに好みが割れそうな気もしますが、見た目の美しさに味の質感も比例してますので、ご近所ならぬとも、クルマで麺活動しているかお方なら、いっぺん来てみなはれーっとアピールしたい！。次回は、煮干し系の汁なしを食うつもりにもうなっております。また、クルマを洗う時にでもね・・・。

　　　夏空に
　　　海塩食って
　　　和やかに

　　　汗にうそぶく
　　　アツはナツいねー

　お粗末！と言うことで家族にも感謝しながら合掌！！今日も本当にごちそうさまでした！！！