そうだ!みたかに行こう!
2023年7月に、とある事情から一時期だけ拉麺断ちしようと心に決めて、最後の晩餐気分で食ったのが、みたかの冷やし中華。レビュー/ブログアップは9月になってしまいましたが。その拉麺断ちの間、意外と「どないしたんや?」「入院でもしたんか?」「それとも引退する気なんか!?」と色々と連絡いただいた方には、本当に申し訳ないと思いつつ、単に忙しいだけーと言えずに過ごした次第です。
で、今はフツーにまるで何も無かったかのように、しゃあしゃあと復活しているんですが、遅ればせながらの、みたか詣でございます。その「みたか愛」ですが、5年前にちょっと拙ブログにまとめたことがありますので、ご参考までに(赤星置く前は、キリンラガーばかりあおってた日々)。
さて日曜日お昼前。開店35分前でもポールポジション取れずで、なんとか一巡目をゲット。その後10分で行列が地下階段をはみ出しそうになる程の相変わらずの人気ぶりです。最近、若い衆を見かけないですがたまたまなのか?。ご店主が厨房ワンオペ状態でフル稼働状態。のんびりし過ぎるのも、店にも後客にも申し訳ないと思い、この日はビール1本としましょうかねー。因みに食うスピードは相変わらずとても早いですので、お気遣いなく!。
<サッポロ赤星> 相変わらず無言で出てくるこの麦酒!信頼の証!日本最高のブランド麦酒!
すっかりここでは赤星が定番となってしまった・・・。もう忘れられた存在か?と思いきや、黙っても出てきます:汗。へへへ・・・ズシリとした苦味と軽やかな甘味にも似た後味を楽しむなら外で飲むしかありません。ふふふ・・・瓶ビールの栓を抜く時の「シュポッ!」という音が、毎度毎度心地よい!。
図太いボディーとしっかりとした苦味がいい。オヤジになってくると図太い本格派が好きになってくる。苦いのがいいのよ。苦いだけじゃなく、仄かに甘味も感じさせるところがいいところ。厚みのある味わいで楽しませてくれます。更に言うと、図太い割には後味が軽やか。やっぱり赤星最高!。
<竹の子皿> あっさり風で素地感ある古風なメンマ!浸る魔法の醤油ダレ&常連限定の極秘ダレ!
所謂メンマ。未だ古参の常連気取りで、気分はいちびりながらも「竹の子」とオーダーしてます。短冊サイズのカットで、魔法の醤油ダレと少々の白い粉・・・そしてざく切りネギを振りかければ出来上がりって寸法です。そこに性懲りも無く毎回毎回、ご店主試作の辣油タレを垂らす。このタレが、実は気まぐれっぽいところがあって、激辛だったりするから面白いんです。やっぱりメンマと辣油の相性は抜群!。
<全体> 実は汁なし系と言っても微妙に汁が多め!絶妙に出汁感の浸透を感じる不思議な汁なし系!
タレが絡む汁なし系より、サラサラ感とノスタルジーな感覚がナイスです。「武蔵野系油そば」とはニュアンスが違う。独特な蕎麦ライクな麺には、少しタレを染み込ませないと、麺の旨さが取れないような感じもしますので、汁少し多めで染み込ませる役目が必要なのではと感じます。
その魔法にも感じる醤油ダレ!。いつもより濃ゆめに味わえますので、濃口醤油の輪郭やら、旨味オイルの余韻などがクッキリ!。
<麺&タレ> 生卵に蕎麦ライク風合いの麺!力強さに素朴さ滲み独創的なストレート麺!出汁と卵黄に絡んで旨し!
独特とも言える「和蕎麦」ライクな麺。麺箱の中では実に灰褐色な表情。茹でられると一転して柔らかい茶褐色が滲む色合いとなります。灰とと茶の混じり合う色合いが蕎麦にも見えるし、微妙にざらつきを感じさせる表情もそれに近いかと思わせます。力強い風合いある反面、汁が浸透しだすと優しい素朴さが生まれて、淡い甘味を感じさせるのがいいのです。油そばだと、やっぱり麺の力を感じ易いのでうまいわ!。
醤油にラード系のオイルが深く滲んだような味わい。微妙な隠し味が魅力的で、チャシュー皿のように、何にでもかければ一品として成立させる魔力がありましょう。今日はそれがより濃ゆく蕎麦ライクな麺に絡みつくのが、楽しみでなりません!。
半熟玉子や固茹で玉子もいいが、最近「生卵」にハマってます。特に汁なし系・油そばでは。これが実に蕎麦ライクな麺に絶妙に合います。油そばの中に、月見そばの風合いが生まれるようなコク深さがナイス!。
<ナルト&細葱> 秋なのに春を思わせる野原に咲く花々のような華やかさ!ほのぼのさ溢れる展開!
細葱とは、葱の微塵切りに他ならないのですが、極々細かく切り刻まれた微塵状態の代物。葱微塵が溢れると多少ワイルドな雰囲気が生まれるところですが、とても細かいので、素朴さの中に上品さが生まれるよう。またフレッシュさ!瑞々しさ!の迫力が生まれるようでこれ好きなのです。特にチャシューメンだと肉との対比で旨そうに感じます。
今回はこの店では初めてやったのが「ナルト増し」。リクエストには極力応えるのが「みたか」のポリシーなので、やってくれるとは思ってました。ご店主はどんな盛り付けにしてくれるのかと・・・ちょっと楽しみにしながら待っておりました。中央に3✖️3の正方形の配置。なので生卵は乗せてくれと一応コールしたものの、生卵の定位置は今回はナルトに譲ったイメージです。後で辣油ダレなど全体に垂らしますが、その辛味が混じったナルトもおつまみとしてはナイスな印象!。今後ちょくちょくこれやってみようかと考えています。
<チャーシュー> 醤油ダレにググッと浸して食らうと旨し!少し抜けた脂感がいいね!
定番はチャシュー皿で味わうことなのだけど、こうやって温もりある丼にじわじわと温かみのある肉もいいね。バラ肉を小さめにカットしてあるが、これが中々の脂の抜け食具合が、汁とかタレとの絡みを呼び込みます。さっぱりした肉味で、今のいろんな調理法が施された肉とは比べてはいけないが、シンプルな旨さっていいよねって感覚。麺の残り熱で少し甘味を増しておりました。
<もやし> 油そばに淡い甘味と和らぎ与える旨さ!温々で淡くザクリと歯切れつつほとばしる野菜汁!
茹でもやしではありません。鍋で空炒りする感覚です。淡くザクリと歯切れつつほとばしる野菜汁!油そばに和らぎ与える旨さ!。辣油タレやニンニク醤油ダレも絡んだりするので、これも酒のアテになりそうです。もやしまで酒のアテに感じさせるとは・・・ニンニク醤油恐るべしかも。
<メンマ> しなやか弾力ありそうでコリッとした食感!温もり感じる淡い塩気に葱が合う!
チャシュー皿の底にも敷いてあるメンマ。少々醤油ダレがダイレクトに滲んで塩気で旨しと思ったけれど・・・フツーにラーメントッピングとして食っても旨い!。しなやか弾力ありそうでコリッとした食感!下味の旨さも光ます。またここでも麺の残った温もりで、温かみを感じる淡い塩気に葱が合う!
<味変> 胡麻の辛味ペーストに自家製辣油タレとニンニク醤油ダレ!味にシャープさとパンチを生む味迫力!
今回は3種の店主気まぐれオリジナルタレを全部投入。まず胡麻の辛味ペースト!。見た目はとても辛そうに感じますが、黒胡麻の香ばしさとコクが深く、その旨みでひりつくほどの辛味ではありません。またいつもの通り、自家製辣油タレを垂らす!そして今回は店主が気まぐれで作る不思議なニンニク醤油ダレも垂らす!。油そばには特に相性良し!。割と常連さん向けのネタの扱いになってますが、初訪でもどんどんリクエストしてみてください。激しくオススメかと!。
<スープ割り> 野菜と昆布が深く染み込んだスープで円やかに味変化!
いつもは食べ終わりそうなタイミングの自然な間合いで「スープ割いかがですか?」と必ず聞いてくれますが、日曜日の昼の部、第一巡目は一人オペでは大変そうで、こちらから間合いをみてコールしました。柄杓がにゅーっと出てきて直接注いでくれます。客が注ぐのを止める指示をするまで、ゆーっくりと注ぎ続けてくれます。これにより汁ありのラーメンの味となり二度楽しめます。
さて割ったスープですが、とっても穏やかな香りが漂います。葉野菜を中心としたヤサイの煮込み、そして昆布の風合いもしっかり香るのが秀逸!。今回はオリジナル薬味をがっつり投入したので、ちょっとパンチがある味わいが残ってこれもまた旨しでした。是非是非、せっかくの油そばならここまで楽しんでもらいたいです!。
総じまして「疲れた時に癒してくれる昭和レトロな贅沢感覚!ノスタルジックで安心安堵の旨さ!油そばもオススメ!」
・・・と言う感動の嵐!。基本的に我が儘し放題。メニューアレンジもそうだが、ひたすら飲み続けるもよし。店での過ごし方もとても自由で受け入れてくれます。休日は飲み客が増えますが、平日昼間は割と回転が早いかと。最近それでも行列するから人気がまた高まっているようですが。今後もまた通い続けて、さらなる上級常連の我が儘なオーダーをパクったり開発したりしたいと思っています(爆)。三鷹に寄ったら激しくオススメ!。旨し!なので・・・とっとと最後に詠って、いつものように締めたいと思います!。
お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!