平日の昼酒は「みたか」に限る?
有給休暇消化の日、いつもの店へ。開店時刻に合わせて来たら、何といつも行列なのに空き席ありありです。カウンターで一番左端の玉座の席はゲットならずとも、右端の席が空いていたので、ゆっくり過ごすことができました。
やはり平日昼は、「みたか」に来ると妙な達成感があるよね。微妙な背徳感を受け入れてくれる土壌があるというか、同じ輩がウヨウヨいるとか、不思議な安心感がある。そして接客ハートフルで古びたビル地下店舗なのに明るい雰囲気。これがいいんだよ!。
<サッポロ赤星> 今日も赤星2本!味わいもラベルも瓶も絵になるやはり大衆感覚の店に赤星が似合う!
常連多数と思うが店主は全て暗記しているのか?。カウンターに腰を押し付けるともはや赤星をスタンバイし出してくれます。常連としてのプライドをくすぐるではないか。思わず鼻の穴が広がります。
そのズシリとくる味わいも、喉越しも後口も好きなんだが、何と言ってもこの店の雰囲気に似合うじゃないか!。ラベルとそのブランドプレゼンス!。
<チャシュー皿> 昔ながらの豚肉に古風なメンマ!絡む魔法の醤油ダレ!白い粉の塩気が酒に合う!
超常連になると、麦酒の他につまみの皿も好みのアレンジが自動的に配置される様子。私の場合、竹の子皿とチャシュー皿でいつもぶれるので、店主がオーダーを待ってる様子が窺えます。
さてこの煮豚。細切れサイズのカットで、魔法の醤油ダレと少々の白い粉・・・そしてざく切りネギを振りかければ出来上がりって寸法です。今は心もち肉も多少グラマスにも感じるしそれに合わせて、ネギも大胆ざく切り一種類に変更したかな?。されど旨さに変わりなしです。
これで中瓶ビールが一気に空いてしまう旨さだよ。常連がこれをつまみに、ビール瓶を並べ立てる意味合いが非常にわかる旨さなり。あゝ・・・今回は割と混んで無かったのだが、いつもの通り2本ゆったりと、こいつの旨さで空けてしまいました。
<全体> 不敵な素朴さとシンプルさ!和む醤油出汁に和蕎麦ライクな麺!江ぐちスタイル永遠也!
今更ですが、こちら「江ぐち」の系譜。リアルにそれを体験しておりませんが、継承を感じるようななノスタルジックの確からさが伺えるようです。
あゝノスタルジックでシンプルな感覚が新鮮に映る。そんな素朴さが嬉しく感じる麺顔です。特に煌めくでもない醤油清油で、素朴な地肌で和蕎麦ライクな麺が透けて見えるのも、レトロな風雅を感じさせるほど。今となっては逆に、大胆不敵な素朴さとも受け取れてしまいそうです。そして今回は細葱を添えたから妙に華やかにも感じ入る。
<出汁> 野菜の甘味に豚の円やかさに!そして昆布の滋味!魔法の醤油ダレがゆらめいて旨し!
ベースの出汁は優しい豚煮出しを感じます。まさにひとクチ啜ると実に素朴で優しい味わいと申せましょう。更に大量の葉野菜と昆布の投入と、その煮出しが効いており、とても円やかで優しい旨味となっております。
あゝとてもさっぱりとして嫌味が全くない!。醤油ダレが魔法のようにキリリと伸びるような塩気だが、一層優しく円やかな展開がナイス。
<細葱> 出汁に溶けて淡い清涼感と甘みを溶かし込む!レンゲを差し入れるたびに舞い散る!
ただ微細な賽の目に感じるほどに見事なる微塵なのです。これほど細かい葱というのが、なかなか東京広しと言えど、ここ以外でお目にかかったことがない。
例えばスープを味わう時に大量に紛れ込む。それを味わうと淡い清涼感と甘みを溶かし込むようでうまい。また麺の隙間に入り込んで引き上げると貼りつきます。レンゲを差し入れるたびに、微細な葱が全体に舞うのです。それを味わってもまた楽しい。
<麺> もはや代名詞の和蕎麦ライクな麺!出汁が浸透し切っても素地を感じる旨さ也!
江ぐちの味を忠実にオンリーワンな蕎麦ライク角ストレートを再現しております。元の「江ぐち」が閉店してから再上京したため、その大元の味は知らんのだが・・・何回食っても飽きない旨さ!。
褐色ぶりでいかにも強力粉らしいザラつき感がある麺です。実に風味高いが蕎麦じゃないので、実は品やかさも持ち合わせてます。強い風味の麺に染み入る、優しい醤油スープの一体感が・・・レトロというかノスタルジーと言うか、昭和生まれのオヤジ等を唸らせます。
<チャシュー> 多くのファンを魅了する豚切り落とし!レトロな魅力を感じさせるレトロな旨さ!
懐かしくもレトロな旨さと申し上げたい。煮豚の切り落としは、この店大人気メニューで、常連がこぞってお土産に買い求めるものだから、チャシューメン頼むことができるのか心配してしまうほど。そんな古風素朴な肉がやっぱり旨いのです。今回も麺に存分に巻き付けながら堪能し尽くしました。
<メンマ> さっぱり仕立てが出汁に合う!ここでの呼称は竹の子!
豚もいいが、竹の子もいいよね!。サクサクと歯切れがよく、下味は控えめ。醤油スープや、醤油ダレとシンプルにマッチし、いくらでも食えそうな気がするほどライトな旨さが痛快です。
<味変> チャシュー皿で余った大蒜醤油と辣油の溶けた余ったタレをここぞとばかり投入!
常連譲渡手段。チャシュー皿ではどうしても最後に葱の小口切りとタレが余ってしまう。それを箸で少しづつ摘んで麦酒を味わうのもいいが、それも実は面倒くさい。だったらそれをそのまま、ラーメンの味変化アイテムに活用しましょう。特に大蒜醤油が程よく葱の風味を溶かし混んでいるので、明るく円やかな醤油出汁にはよくマッチします。麺の風味にも合うかもしれません。
総じまして「江ぐち魂のクラシカル極上中華そば!令和に確固たるプレゼンスの一杯!」
・・・と言う感動の嵐!。古びたビル地下にありながらもとてもハートフルな雰囲気がいいね。客同士も繋がり感じるって言うか、妙にここに来ただけで達成感すらあります。旨さの継承ととても和ませてくれます。今後も引き続きよろしく頼む!激しくオススメ!旨しなので・・・とっとと最後に詠って、いつものように締めたいと思います!。
お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!