来るだけで達成感ある痛快な店
私にとって、来ただけで満たされると言うか、達成感を感じる数少ない常連店。それが「中華そば みたか」。筆頭格と申し上げても宜かろう。妙に怪しいビル地下テナントで、辿りつくと一転して明るくホスピタリティ溢れる雰囲気。そして昭和ノスタルジックを十二分に感じさせるところが、またオッサン的には心を鷲掴みされる気分です。
今回は、大型連休突入前の日曜日昼。相当混んでると思いきや、何気に一巡目をゲットできてラッキー。きっとその前日の土曜日は、超混雑したものと思われうまい具合にその余波に当たったと言う感じです。
<サッポロ赤星> やはり大衆感覚の店に赤星は似合うね!味わいもラベルも瓶も絵になる
カウンターに腰を掛ける前に、すでに店主からスタフに赤星の指示が飛ぶ。この常連気分が、コミュ障の私にとっては嬉しいものです。思わず鼻の穴が広がる。そしてシュポッ!と栓を抜く音が、ファンファーレにも感じてします。この数年、この瞬間が一番幸せ感じるかも?・・・と考えたら、自分がそれしかないのかと、とても寂しい人間に思えて萎える。









でも赤星の旨さは、私を慰め、そして奮い立たせてくれます。そのズシリとくる味わいも、喉越しも後口も好きなんだが、何と言ってもこの店の雰囲気に似合うじゃないか!。ラベルとそのブランドプレゼンスもナイス!。一気に3本いったれと思ったが、さすがに体力の衰えを感じ始め、今日も2本に留めておく。
<もやしピーマン竹の子皿> メンマのコリコリ感!もやしのしなり感!ピーマンの清涼感!葱がザクザクと痛快感!
おお、やっとマイスタイルが決まったよ。本当の常連は、座っただけで麦酒が出てくるだけでなく、決まったスタイルのアレンジ皿が提供される。それをこれまでずっと羨ましく思っていたわけです。いつも竹の子皿かチャシュー皿かで迷い、色々オリジナル追加具材を試してきたわけですが・・・それだと店主の記憶に残らん。そこで今回はおそらく、やったようでやってきてない、竹の子皿に、もやしとピーマンを重ねたわけです。まぁ〜、他の常連もよくやってるって言えばやってる感じがしますが。
これが実に自分的にはハマりました。この店の流儀は、メンマじゃなくて「竹の子」と呼ぶ。そのままでもこれが実にビールに合う!。コリコリ歯応えがよくある絶妙感で、しかもあっさりタイプ。そこにスープに活かされる魔法の醤油ダレと、ザク切り葱が山となって降り注ぎます。
そして盛り上がるモヤシがそそるじゃないか。これは茹でではなく空鍋でノンオイルで炒めたものでして、なのでクタってしなっていても妙にもやしらしい淡い甘味を残す感覚。ピーマンもまた良い。これもモヤシと同じ処理なのかは不明だが、和らいで程よい青い苦味が沁みてこれまた旨い。もやしとの相性もまたよく、清涼感がまたビールにも合うではないか。
さて私が葱好きと分かってか、多めなのがまた嬉しい。その葱ザクザクと、竹の子コリコリが入り混じる歯応えに魔法の醤油だれが滲む旨さよ!。そして性懲りも無く、辣油好きとしてはその垂らした辛味刺激が実に痛快!。さらに大蒜醤油ダレを足すとパンチが生まれてまた旨し!。ビールが進みまくります。
<全体> 細葱が広がり春を思わせるよう!そして半熟玉子が和む!ノスタルジックで目にも鮮やか!
麺顔半分は、細葱に覆われてる。しかも盛り上がってる。そして半熟玉子が傍に寄り添う展開。肉と卵が遠慮がちに並ぶがナルトがここぞとばかり主張してる見栄えがいいね。そして奥からモヤシの盛り上がりが感じられ、デフォルトとは言え食べ応えを感じさせます。
焼豚はナルトと重なり盛り上がる。半熟玉子はポーチドエッグの如く柔らかく丼の縁に寄り添ってる。特に後追いで醤油タレが双方に垂れてるのがいいじゃないか!。そして細葱は鮮やかに片面に敷き詰められエバーグリーンな鮮やかさが見事と改めて感じ入る!。
<麺> 出汁と絡んで旨し!蕎麦ライク風合い!力強さに素朴さ滲み独創的なストレート麺!
麺箱の中にある時は灰褐色な表情。それが茹でられると柔らかい茶褐色が滲む色合い。ご存じ「和蕎麦」ライクな麺。風味的には力強い反面、汁が浸透しだすと優しい素朴さが生まれて、淡い甘味を感じさせるのがいいのです。油そばだと、麺の旨さをダイレクトに感じるのがいいね。
タレや具材と絡むと違った風味を醸し出してまた面白いかと。油そばならではの楽しみ方かと!。また灰とと茶の混じり合う色合いが蕎麦にも見えるし、微妙にざらつきを感じさせる表情もそれに近いかと思わせます。
<細葱> 目にも鮮やか!野原に咲く花々のような華やかさ!ほのぼのさ溢れる展開!
葱微塵が溢れると多少ワイルドな雰囲気が生まれるところですが、とても細かいので、素朴さの中に上品さが生まれるよう。この細葱は、葱の微塵切りに他ならないのですが、極々細かく切り刻まれた微塵状態の代物。またフレッシュさ!瑞々しさの賜物です。その迫力がありありでこれが好きで毎回ハマってしまってます!。
<半熟玉子> 言わば緩い卵黄を進んで箸で崩して蕎麦ライクな麺に絡めて食うべし!
やや熱入りがちで横に白身を流すようなスタイル。半熟玉子とは言ってもほぼポーチドエッグ。麺の湯で釜に静かに生卵を落として即興で仕上げてくれる。この動作と見極めが、毎度思うがカッコいいです!。
また油そばだから、当然麺に直接ねっとり濃厚に絡みつけながら食らうが、ニンニク醤油だれも染み込むから、卵黄の濃厚な味わいがよく合います!。当然具材だけでなく、麺にも絡めて楽しみ尽くしますよ!。
<豚>これこそノスタルジック焼豚! 昭和感覚の旨さが安寧感だけでなく斬新さも感じる旨さ?
程よい油の抜け具合。そこに少し塩気が残っているものの、醤油系のタレをかけたり、スープに浸したりして味をプラスするのがポイントです。確か昔、昭和のチャーシューって感覚。こんなもんでしたよね!。実にクラシカルな味わいですが、オッさん世代には肉食ってるありがたさです!。
<もやし> 油そばに和らぎ与える旨さ!淡くザクリと歯切れつつほとばしる野菜汁!
淡くザクリと歯切れつつほとばしる野菜汁!油そばに和らぎ与える旨さ!。辣油タレも絡んだりするので、これも酒のアテになりそうです。もやしまで酒のアテに感じさせるとは・・・辣油恐るべし。
<味変> 自家製辣油!味にシャープさとパンチを生む味迫力!
いつもの通り、自家製辣油タレを垂らす!。油そばには特に相性良し!。個人的には「チャシュー皿等のアテ」か「油そば」には合うが汁系ではあまりお勧めせず。一方、麦酒やりながらなら激しくオススメ。
<スープ割り> 温かみが復活し野菜と昆布の味わい復活!深く染み込んだスープで円やかに味変化!
コールすると、柄杓がにゅーっと出てきて直接注いでくれます。客が注ぐのを止める指示をするまで、ゆーっくりと注ぎ続けてくれる。汁あり系のラーメンの味となって二度楽しめます展開が、油そばの良いところ。今回は、自家製辣油も浸透するから、妙にパンチがあるさっぱり味という流れが面白いです。
やはり葉野菜を中心としたヤサイの煮込み、そして昆布の風合いもあるからか。最後に和らぐ瞬間かと。せっかくの油そばなら、ここまで行きつき楽しんでもらいたい。
総じまして「古びたビル地下にハートフルな開放感!レトロさの中に広がる明るさ!王道ノスタルジック油そば!!」
・・・と言う感動の嵐!。これまで散々食い散らかしてるが、飽きないどころか旨さ再認識の連続。大型連休というタイミングにもうすでにもう一回その期間中に行きたくなってる。激しくオススメ!。旨し!なので・・・とっとと最後に詠って、いつものように締めたいと思います!。
お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!