出遅れてもここがある
全く家でダラダラするばかりで時が流れるだけ。ちょっと燃え尽き症候群ってやつか、先週の秋の三連休に仕事して、開けて山を超えて、気が抜けたって感じ。まぁ天気もあまり良くなく、急に肌寒くもあったので、近場で麺活動と行きましょう。と思って、中華そば みたかを始め、思いつくとこ回ったわけだがタイミングを逸してしまいフラれ続けで、三鷹から武蔵境に流れてしまいます。そして辿り着いた午後3時過ぎの昼飯がここ「丸幸」さんでございます。
土日は通し営業なのがありがたい!。混まずに寂しくもない客入りが持続的で、実にここに来ると長居をしてしまう。そんな店です。
<アサヒスーパードライ>キン冷え痛快!サービス嬉しいお通し味葱!一気にクールダウン!もやもや気分を一刀両断する辛口キレ味!
サービスの味葱お通しをつまみつつ、軽くアイドリングでビール。因みに「ネギ皿」を別途頼んだ場合、メンマに切り替えてくれます。期待通りに瓶がキンキン冷え冷え!冷たいコップにキン冷えビールを注ぐ瞬間がたまらん!。やっぱり定番のスーパードライらしいキーンとした辛口の響きがナイスで冷たい刺激がいいね。痛快なる喉越し刺激を感じつつ、鋭いキレ味で、心のストレスを泡と共に流してくれるようです。やっぱビールは切れ味ということを今更ながら思い知るか!?。
<清酒 多満自慢> 生貯蔵酒ドライ!三多摩地区自慢銘柄の冷酒!甘さに滲む辛口後味!すっきり余韻!
冷酒コール!これもしっかり冷え冷えの生貯蔵酒ドライ!。夏を過ぎ彼岸になってもやっぱり冷酒!。多少肌寒くなろうとも、冷酒があるとついこれにしてしまいます。まぁ日常酒の類なのですが、そのの風合い低く感じ、それでいて淡麗なる切れ味もしっかり表現。味ネギとメンマ皿とよく合います。
<メンマ皿> 王道古風で質感しっかり!深めの醤油に染まった円やか味わい!辣油垂らして旨し!
さてこのメンマ。醤油色がしっかりと染まった色合いで、その深さとは違い塩気が低くて逆に甘味あるほどに円やか。そこに少し胡椒が効かせてあり、仄かな刺激がナイスなのです。素材の風味にも合うし、フニャコリとした歯切れが楽しいかと!。いつものルーティンで少し味変化を試します。辣油大好きだから少し多めに垂らす!これが酒を進ませる旨さ!。
最近、この辣油の後にもうひと手間で、ブラックペッパーを振りかけます。和風素材に中華的辣油、更に洋風インパクトのブラックペッパー。味が混在しそうですが、妙にバランスの良さを感じる味わいかと!。試しにおすすめですー。
<全体> オーソドックスな中華そばに大胆なチャーシュー2種増し迫力!
おおお!肉肉しいと思いきやすごく優しい表情。実は少し地味に感じる麺顔なんだが、いい意味でこれは素朴で雰囲気です。バラ肉多めな一杯に見えるが、実は2種類のチャーシューが入っており、バラ肉の下に別の肉が隠れている。単なる大衆中華そばだと侮れずなのです!。
そして2種類から選べる自家製麺も相変わらずなかなかですぞ!。ハンドメイド感ありありで、オヤジなラーメンラバーの心を鷲掴み。現代令和の拉麺は、どれも随分と華やかで楽しいんだが、手を抜かずとも・・・やり過ぎない「ほどほど」感覚がむしろ安寧を感じて心地よいかも。高級素材を一切謳わないがそれで十分な気がするのです。むしろ素晴らしい。
<出汁> 何故か惹きつける安寧の味わい!尖らないカエシ感!柔らか豚エキスに懐かしい節系の溶け込み!
いい意味で派手さはない味わいで落ち着く味わい。よくよく見れば、とてもスッキリ透明感ある琥珀ブラウンで、豚の煮出しと思われるナチュラルな脂が浮いているものの、見るからにあっさり系です。見た目以上に塩気が低くて甘味が優しい。動物系のコクは下支え気味で、どちらかと言うと魚介メイン。蘊蓄書によると本格枯節使用とのこと。ノスタルジックな印象を感じます。
主張するような魚介甘さはなく、深く香って味に伝わるような展開。煮干しの風合いよりも、やっぱり枯節に加えて、昆布と野菜のような感覚でしょうか?。玉葱微塵がトッピングされているので、薬味は八王子系の影響を受けているようですが、出汁はそれ系とはちょとニュアンスが違って素朴さ全面の旨さです。
<麺> 自家製麺&国産そば粉入り!食感はスパスパ!クチクチ!と楽しい展開!出汁と一体化して旨し!
こちらは麺を選べる。「玉子麺」と「国産そば粉入り」の2種類。今回は「そば粉入り」。地肌の色合いは淡い褐色系。多分色合いが好きなのだろうと思ってます。スパスパととても安易に小気味好く歯切れる。そして奥歯でプレスするとあっけなくクチリと潰れます。特にそば粉の味わいを感じることもないのですが、頭が勝手に蕎麦ライクと解釈してくれてるようです。そんな感覚も好きです。
緩くボコボコと捩れたところがいいね。弱い縮れが入っても捩れが強めに感じられるようで、ボコボコとした部分に啜り心地を伝えます。引っかかりの少ない喉越しと言うイメージで快感かも。加水はやや高めなのも喉越しや啜りもライトに感じさせる。そんな柔らかめの茹で上げがナイス。個別に要望すればカタメ対応もしてくれるようです。また汁を吸い込み易い感覚ですから、物腰がとてもしなやか。ズボっと勢いよく啜ってみると、後に続く喉奥シルエットはとても軽やか!。
<チャーシュー> 甘辛だれとスープの旨味が共に染みて旨し!脂身蕩ける豚バラロール!赤身に旨さ滲む豚ロース!
煮豚タイプの豚バラ肉は、自重で崩れる柔らかさ!出汁の浸透に脂の甘味が一体化する旨さです。そこそこ薄いのですが、昭和のラーメンならこれで十分。格安で提供していることを考えれば上出来ですよ。煮豚タイプなので脂身がすでに半透明。そして余分な脂が抜けているところに、スープが浸透しております。程よい脂甘さがいい感じ!。そして自重で崩れる柔らかい。リフトした途端に崩れるので、崩れた破片を集めては麺に絡めたりして味わい倒しました。
そして豚のロース。淡白な味わいを想像しがちだが、しっかりとここにも醤油系のタレが浸透しており、甘辛い上に肉の旨味と脂の甘味が染み込んでいるイメージ。なので白飯にも合う感覚です。そこにスポンジのようにベーススープを吸い込むから、案外とジューシーに楽しめる。こちらは崩れにくいので、また性懲りも無く麺に巻き付けたりして楽しんでみました。
<メンマ> 短冊型のフニャコリとした歯応え!素材と出汁を感じる素直な味付け!
これぞ素朴!実にオーソドックス!。見慣れた短冊タイプでやや幅広い。繊維質はキッパリとしてるようですが、とても柔らかくて、歯切れがとてもソフトです。フニャっとする感覚とコリっとした感覚が合体したような歯切れが心地よいかと!。そんな優しい歯応えでありながら、味わいは深いです。
全体的に醤油感ある見栄えですが、塩気はほとんどなく、下味出汁の円やかさがいい感じです。白飯に乗せてメンマごはんとしても通用しそうかも。スープに浸っているとその味を吸い込むので、これでまた味も穏やかになる様子。素朴さに温かみが増すイメージですので、これまた麦酒がさらに進むのでした。
<味変> おろしニンニクと豆板醤を少し溶かしてエッジを効かす!後半更に尻上がりの旨さ!
素朴で質実な出汁感のまま〆ても良かったんですが、酒が入ってる感覚だったので少し刺激が欲しくなる。そいういう流れで、備え付けのおろしニンニクと豆板醤を少し溶かしてみました。ふふふ・・・これが思いの外、コクを深めてカエシのエッジングと高めるじゃないか!。後半にこそオススメ。酒と合わせるなら尚更オススメ!。
総じまして「酒と麺でゆったり過ごそう!まさに心の解放区!気持ちを解すノスタな中華そば!激しくオススメ!」
・・・と言う感動の嵐!。若い世代が落ち着き腰を据えて頑張ってる。そんな安定感が増したイメージで思わずオヤジ世代も応援したくなります。また地味なエリアにひっそり佇む店ですが、老若男女のファンもしっかり掴んでいそう。混まずに寂しくもなく、ゆったり過ごせるのが魅力的です。休日ゆったり気分で酒と麺なら再度激しくオススメ!旨し!なので・・・とっとと最後に詠って、いつものように締めたいと思います!。
お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!