【今週のラーメン４９１６】柴崎亭（東京・つつじヶ丘）冷やし塩煮干し＋焼豚ご飯　〜焼茄子の大胆さに和風のしっかりした作り込み！極上冷やニボ麺！絶対旨し！

昨年食い逃したリベンジ！

　名店「柴崎亭」の一番人気は「塩煮干」。これは、その冷やしバージョン。昨年食い逃したから、今年は早めにいただきましょう！。午後出勤のタイミングを見計らって突撃してみました！。実は、年や時期によっては、色々とアレンジが施される特別限定なる一杯なので、今年はどんな展開なのかも楽しみな展開です。

＜全体＞冷やし焼茄子の一本背負いがビシッと決まった凛々しき冷やかけ中華そば！

　おいおい！今年はそう来たか！出汁はオーソドックスな冷やかけ中華そばなのだが、トッピングの迫力が素晴らしすぎる！。冷やし焼茄子のデカいのが一本そのまま乗っかってます。冷やしチョンマゲ茄子拉麺なる風貌！。

　それでも麺線の美しさと出汁の透明感もあって、全体的にはとてもアートに仕上がってます。まさに、冷やし焼茄子の一本背負いがビシッと決まった凛々しき冷やかけ中華そば！

＜出汁＞軽やか煮干の甘みに染みる塩気！山椒の隠し味が溶ける2022年初夏バージョン！今年も極旨！

　今回の冷や煮干の出汁感覚は、フルーティーとお伝えしたい。冷や出汁は味が少し濃くないと伝わりにくいが、しっかりといい塩梅で煮干の甘味と塩気の引き出しを感じます。そして醤油の微かな輪郭と、香味油の華やかな余韻が素晴らしい限り。

　そう！煮干の素朴な香ばしさも保ちつつ、今回の一杯は華やかでもあります。実は和山椒が隠し味だね。山椒拉麺を都内でいち早く定着させたのはこの店だから、実にお上手な展開！。一日の長を感じます。

　味変に「煮干酢」を垂らしますが、これがまた良いね。酢の酸味が煮干で柔らかくなってる上に、隠し味の山椒と薬味ネギ（九条ネギ＆玉葱微塵）のフレッシュさと相まって実にフルーティーな展開に感じます！。

＜麺＞冷えて締まった明るい弾み！スベリもよくツルっとモチモチ！ツルモチ麺！

　とってもキリリとした冷え方で、しかもモチモチとした明るい弾力が印象的。歯で千切るタイミングもいいが、縦に引っ張っても伸びる弾力感があって、冷やしとしてはとっても楽しい逸品。

　出汁を吸いこむというより、よく濡れてよく貼りつくような感覚です。なのでツルツルととても気持ちよく滑るのが楽しい！。調子に乗ってズボっと啜れば、整った麺線の隙間に入り込む出汁が、噛み締めると味わいが一体化して旨し！この上なし！。

＜チャーシュー＞半レア豚肩ロースの極薄削ぎ切り！肉のタレが絶妙な味変化も演出！

　半レアタイプの豚肩ロース肉の薄スライス！。冷やかけの煮干出汁を吸い込みますが、軽やかな冷やニボの味わいにマッチします。肉味だに煮干と仄かな山椒が浸透する味わいがナイス！。少なからず煮干感が低くなるイメージだが、肉との相性が抜群のためこれも良しと言わざるを得ないかと・・・。きっと食ってる途中で醤油っぽさを感じたのは、肉に混じったタレの味輪郭？。いずれにしても極めて旨し！

＜冷やし焼茄子＞焼き香ばしさ！旨味がまるで果実の如し！質感高い上にサイズの大きさが嬉しすぎる！

　もうこれだけでわざわざ来た甲斐があったと言うもの！。焼き茄子の冷や出汁浸しですが、これだけ堂々とした一本茄子には心の中で敬礼すらしてしまいます。とにかく仕事が丁寧で美しき哉。

　持ち上げると崩れるほど柔らかく、そして冷やし煮干しの出汁と絡みます。食らうとジューシーと思うほど味わいが口の中で弾け広がり、その肉感たるや果実の如し。なのに焼きの香ばしさも薄らと香りだします。茄子は秋だとか言うけれど、夏の焼き浸しは激しくオススメ！。拉麺そっちのけで旨かったわ！。

＜焼豚ご飯＞何と９０円！タレが深くてブツ切り焼豚の混ぜ込みご飯！麦も混じりヘルシー！

　炊いたあとに後入れでブツ切りチャーシューとそのタレを混ぜ込むタイプですが、これはこれまでここで食ってきた中では上振れの旨さ！。いつもは微妙にタレの浸透がまばらなんだが、今回はタレが多くて旨さ味わいがとても深い！。

　さらにチャーシューは小ささがご飯ものに合うサイズでこれも旨し！。噛み締めて楽しめる肉感です。冷やかけだけで終わっても良かったんだが、やっぱり飯物食った後のズドンとした充実感が最高！。

総じまして「焼茄子の大胆さに和風のしっかりした作り込み！極上冷やニボ麺！絶対旨し！」

　・・・と言う感動！。煮干しはベースですが、あまりニボニボとしておらず、和風なのに実にスタイリッシュな味わいと感じます。このまま夏を通して出して欲しいかと！。これから夏に向かうランチに一度はいかが？激しくオススメ！。旨し！なので・・・とっとと最後に詠って、いつものように締めたいと思います！。