駅近で並ばずに良いものが食える!
麺屋 焔 (東京・大井町) 味玉塩らぁめん 〜ラーメン食べて詠います
- <全体> 一見コンテンポラリーなようで、優しいほっこり感も漂う王道塩麺!
- <スープ> これぞ正しくエエ塩梅!塩気が鶏ガラ旨味に溶けて淡い魚介感で落ち着く!
- <麺> 菅野製麺所:キッパリ感あるストレート細麺!汁の持ち上げと吸込みに期待!
- <チャーシュー> 自重で崩れるほど柔らかい豚肩ロース!表面炙りが効いて香ばしき哉!
- <味玉にハズレなし!> スープに浸れば塩ダレの余韻!クチに含むと卵黄の濃厚甘味が蕩ける!
- 総じまして「シンプルな構成でじっとりと旨味深い塩らぁめん!サクッと良いもの食うなら迷わずここ!」
ホントは「社井田」でガッツリ食おうと思ってやってきた大井町です。味変アイテムが出そろったとのTwitter情報を見つけ、早速突撃した次第ですが、水曜日定休なのをすっかり失念。店のシャッターの前で茫然自失でございます。しかし凹むことはありません。踏切渡ればそこには「麺屋 焔」。冒頭から塩味を求めてわざわざ来たのですから、塩の名店に目標変更するには何の迷いもなし!。
実はこのお店、もっと注目集めても良いとずっと思っております。旨いと思うのにそんなにネット露出があるわけでもない。もう少し繁盛しても絶対にいいと思う店です。メニューもシンプルで、塩と醤油の2本立てが基本。つけ麺類や特製もないメニューラインナップです。メニュー順が「塩」が先であることから、塩が自信作。券売機ないので他客が伝えるオーダーが耳に入りますが、ほぼ「味玉塩らぁめん」ばかり。オレもそうなんだけどね・・・。
<全体> 一見コンテンポラリーなようで、優しいほっこり感も漂う王道塩麺!
デフォルト700円というのもとても頑張ってるよね。消費税が上がる前は680円だったのだから、東京のターミナル駅近くでよく頑張っているとホント思う。また大体いつ行っても並ばずに食えるってのもいいし、適度に固定客も掴んでいるご様子。ここは細麺だから注文してからの回転も早く、あっという間に配膳を迎えます。それはこんな麺顔!。
おおお!正しく塩系の透明感が典型に感じさせる塩らぁめんって感じ!。スープのゆったりしたエキス感と少々炙りの入った肉・・・そして水菜があしらわれているところなど、少し今風と感じさせます。それでいて奇を衒った感覚がまるでなく、王道の塩らーめんって雰囲気も多少なりともあるか?。今風の淡麗系ニュアンスを感じつつも、どこか質実とした真面目さも感じる迫力かと・・・。
<スープ> これぞ正しくエエ塩梅!塩気が鶏ガラ旨味に溶けて淡い魚介感で落ち着く!
スープが間違いない!旨し!。全体的には鶏ガラ系メインと感じますし、香味油にも脂の旨さがしっかりと溶け込んでいる様子です。家系で言うバターに近い鶏油ではなく、もっともっとスッキリした感覚。そしてこの鶏系の旨さをグイグイと引っ張っているのは明らかに塩気です。淡麗系なようで少しばかりパンチ力を持ち合わせる塩ダレ感覚。塩味としっかり感じさせてくれつつ、旨味の輪郭も失わない・・・バランス感覚が素晴らしいです。
しかし鶏塩!とシンプルに言い切れない複雑さもありなむかと・・・この全体の落ち着きからして、淡く香味野菜類も溶けると思うが、魚介系の旨味が下支えしていると思えます。塩気が鶏ガラ旨味に溶けて淡い魚介感で落ち着くイメージ。これぞ正しくエエ塩梅!
後半になるに従い、ゆっくりと麺の風合いが溶けだし、塩気が円やかになりましょう。更にチャーシューの焦げ目が実に風味よく、汁にも影響を与えてるって感じ。チャーシューは少々後半まで取っておくほうが旨さのカオスが増すと思われ、個人的にはおススメです!。
<麺> 菅野製麺所:キッパリ感あるストレート細麺!汁の持ち上げと吸込みに期待!
麺がスープに合ってるね!。低加水とまではいかない明確な歯応えがファーストインプレッション。キッパリとしたフォルムのストレート細麺で、密度感/潰しこみも多少なりとも感じる麺です。大盛不可で替玉対応。このことからも汁の吸い込みが得意(早い)ようです。ツルツルとした表面と揃う麺から、汁持ち上げが非常にナイス。クチ当たりもライトで、一気にズボボボボボボボボボボーーーーっと啜り上げる!啜り切る!にはもってこい!。
序盤を過ぎたあたりから、汁の浸透が確認されて、クシクシと言うより「プツプツ」とした切れ味。おk場に運んで全体で噛み潰すと、クチクチクチクチクチクチ・・・・っと安易に潰れてゆきます。やや塩気がハッキリしているスープだけに、麺の味わいはシンプルに塩麺感覚。スープの味わいが早い時期から麺と一体化した旨さです。
肉は崩れやすいので、メンマや水菜とも絡めて食いました。細かいけど歯応えがしっかりしているので、水菜との相性も抜群。水菜がややへたる頃合いを見計らって、巻き込みながら食らうのが私は好きです。
<チャーシュー> 自重で崩れるほど柔らかい豚肩ロース!表面炙りが効いて香ばしき哉!
私が就職で上京したときに、ラーメンのチャーシューを炙るってのにちょっと驚いたものです。今や一般的ですが、例えば「AFURI」で一枚一枚肉を炙ってから提供するというのは暫し見とれてしまうほど。この肉もバーナーでしょうが軽く炙りが入っており、焦げ目に脂の甘味を感じる仕上がりです。
そもそも脂分も多めな部位だし、またベースの仕上げも柔らかいので、箸で持ち上げると自重で崩れる。これは白飯には必ず合うタイプで、常連と思われる他客には「チャーシューご飯」を良く見かけました。まだそれ食ってないので次回は忘れずに食うつもり。夜だったらハーランドビールも追加だなこりゃ(笑)。
<味玉にハズレなし!> スープに浸れば塩ダレの余韻!クチに含むと卵黄の濃厚甘味が蕩ける!
塩味玉かなと思ったけど、淡く薄く醤油も含んでいるようなニュアンス。そして味わいは塩気先行の旨さに、漬け出汁の円やかさが後から追いついてくるようなイメージです。味玉って割らずにホールで入って来る場合と、予め割って投入される場合があるが、個人的には前者が好み。しかし後者もいいなと感じるのは、卵黄の味わいに少なからず汁が浸透するので、より味が複雑になるのかな?深まるのかな?ということ。特に今回は塩の軽いパンチがあるスープが、卵本来味に旨く浸透して妙に旨く感じてしまったではないか・・・。やっぱりどうあっても、味玉は深くて旨いものだと確信。嗚呼、やはり今回も味玉にハズレなし!。
総じまして「シンプルな構成でじっとりと旨味深い塩らぁめん!サクッと良いもの食うなら迷わずここ!」
・・・と言う感動!。実に真面目さが伺えるし質感高いので、非常に使える店。この界隈は他にも応援する店があったりですが、エリア全体で盛り上がっていただきたいという・・・少しズルい考えな私です。駅近で便利。途中下車して残念なことはないと思いますので、激しくおススメ!。そんな応援と今後の発展を願いつつ・・・とっとと最後に詠って、いつものように締めたいと思います!。
お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!