いよいよ年度の総決算!食えるうちに食っとけ・・・勢いで特製!
- <全体&スープ> 濃密なのに重くない・・・ミルキーなのにサラサライメージの鶏白湯
- <薬味> 柚子胡椒は味変薬味の王者か!?加えてブラウンマッシュルームの風味が似合いすぎる!
- <麺> 村上朝日製麺所:1枚2枚肉厚なストレート細麺!加水中程度で濃密スープを絡めとるイメージ
- <チャーシュー> 鶏三昧!炙りと低温調理の二種肉に加え鶏側が焼き目香ばしくしたたる脂旨し!
- <味玉にハズレなし!> さすが鶏専門!塩だれのあっさりタイプで卵本来のポテンシャルある旨味深し!
- 総じまして「旨味の鶏が総力上げたような深みとすっきり感!たまに弾けて特製旨し!」
この時期、日経新聞が妙に賑やかになる。各社役員人事が載るからね~。まったく無縁の世界なんだが、大学の同期がちょいと有名になった企業の役員なんかをしているから、毎年気にしては見ているのです。どうせならトップになってほしいし。なんて応援気分ですが、同じスタートラインに立って社会に出たのに、この違いはなんだんだろうねぇー・・・ブツブツ・・・・。
そうそう、とうとう来てしまった3月の決算期。ここからゴールデンウィークまでが毎年忙しく、深いため息がこぼれてしまいます。今日も今日とて出先で昼飯タイムに業務が突入し・・・食えず。ヤサグレ気分でずらしたランチを取らせてもらいました。特に朝飯抜いてたから空腹で眩暈がしそう・・・。そんなこんなで手っ取り早く恵比寿にやって参りました。
もう余裕でどの店でもすぐに座れるだろうと思ってたんですが、いやいや昼下がりでも混んでますねー。もう駅から近い店に絞って少々各店舗を偵察。・・・のはずだったんだが、最初の物色店で辛抱できず入店してしまいました(笑)。それが今回の「冠尾」さん。思えば実に久しぶりの来店。2年半ぶりです。もうすっかりどんな感じかも覚えていない。それなら券売機ポールポジションにある純白湯らぁめんだよな!という流れです。ただ妙に麺顔の彩りに引き寄せられて・・・・特製と迷う。ちょっとお高いので二の足を踏むんだが、週末でもあったし、これを逃すと食いそびれる気がして、思い切って1150円を奮発して特製へ変更。昼飯辛抱して仕事してた自分へのご褒美も兼ねて。
<全体&スープ> 濃密なのに重くない・・・ミルキーなのにサラサライメージの鶏白湯
店内はすべて若いひとばかり。20代しかおらんという盛況ぶりでワシ一人が浮きまくる。そんな妙なタイミングで食券を手渡します。直前の他客には紙エプロンはお使いですか?ときいていたが、オレの場合はなぜかスルー・・・・どうせお断りするんだけど、こういうのってとても気になる。別に虐げられたわけじゃないんだが、そんな料簡の狭さがオレなのさ。そういえば、親から肝が小せぇとよく注意されたなと・・・・考え始めたタイミングで配膳が完了。配膳の順番なんかも妙に気になったりする細かい男のクセですー。
おおお!そんな暗くてみみっちい自分が恥ずかしくなるほど、とっても明るい白さ!。純白のイメージすら覚える。だから鶏白湯ではなく「純白湯」というメニュー名なの?。一番目を引くのは、長いインゲンの飾り。味より見栄えの問題だろうね~。そしてよくよく観察すると実は肉肉しいトッピングたち。彩のプチトマトはしっかり焼きが入ってて手が込んでる。ブラウンマッシュルームと柚子胡椒渋い色合いでアクセントになってる。見れば見るほど計算された麺顔かもしれません。
さて味ですが、確かにお馴染み感ある鶏白湯には違いない。しかも濃密感ありありで鶏の出汁ってやつが深く嫌味のないレベルで凝縮を覚えます。特徴的なのは、濃厚鶏白湯ならではのペタペタと貼りつく感覚がなところ。モミジなど出汁が取れるところを使っていると思うが、意外とコラーゲン感がないのです。それだと痩せた味になるという心配もありそうだが、そんなの全く不要。緩いバターのような旨みの深さすら覚えます。そう、濃密なのに重くない・・・ミルキーなのにサラサライメージの鶏白湯。
<薬味> 柚子胡椒は味変薬味の王者か!?加えてブラウンマッシュルームの風味が似合いすぎる!
出汁感が深いけど塩気はベストなバランス感。とうどええ塩梅とはこのことでしょう。テーブルセットには、ブラックペッパーやら、青山椒など魅惑的なアイテムが並び、味変化へとそそのかすばかり。ただしデフォルトでも十分に旨い。溶かすか迷うんだが、その前に柚子胡椒をどうするかですな。当然入れるんですが・・・・その上にペッパーや山椒って厚化粧すぎやしないか?。
ともあれ結論的には柚子胡椒オンリーで十分。清湯系には淡麗にじわじわと風流な辛味が染みこむ柚子胡椒ですが、濃密な鶏白湯にもとても合います。ピリピリ感は実にマイルドに変化しながらズドンと来る辛味の出方ですので、少し注意深く解く必要ありますが・・・。また個人的に少し気になったのがトッピングにあるブラウンマッシュルーム。ここから滲む汁が鶏白湯に合う!。まるでタルトゥファータに近い風合いを醸し出しますよ!。マッシュルームだけ追加なら金払っても良いと思ってしまったオレ。きっとペースト状にした方が旨いと思うんだが・・・・素人考えながら。
<麺> 村上朝日製麺所:1枚2枚肉厚なストレート細麺!加水中程度で濃密スープを絡めとるイメージ
個性的な濃密スープには受け止める麺が肝要。わりと太さを感じさせるストレート麺ですが、中太というほどでもない微妙なサイズ感です。こちらも白さが非常に美しく映える。村上朝日と聞けば加水の低いところの風味を楽しみ食うのが好きですが、わりと加水は高めです。モチモチとした弾力もややハード系。それだけにしっかりと噛み応えも楽しませてくれます。
汁の浸透もそこそこな一方で、濡れる程度でハズレ易いイメージ。そこから徐々に時間経過で腰つきがしなやかになるに従い、汁の絡みがいい感じになります。そこからレンゲを駆使して、スープイン状態で啜り食う・・・これがスープパスタのような雰囲気で食えるから面白い。そうそう、こんなにしっかりした太さなのに、汁の浸透で変化するのが早いのか・・・・大盛じゃなくて替玉制です。特製にしてしまったから、+150円の替え玉を自重してしまったんですが、このスープ感とのマッチングなら、もう少しカタメ状態の替え玉の変化を楽しみたかったところ・・・・。次回訪問までの宿題とさせてもらいます。
<チャーシュー> 鶏三昧!炙りと低温調理の二種肉に加え鶏側が焼き目香ばしくしたたる脂旨し!
チャーシューが鶏肉2種。まずは今流行りの低温調理の胸肉。ギリギリの温度感覚と時間の管理を感じるのは中心部に残った薄いピンク色の部分。これは残った柚子胡椒をすこしねじりつけて、温めるようにスープに浸して食らうと非常に美味しです。くれぐれも、柚子胡椒は全部スープに溶かすのではなく、鶏肉用に残しておきましょう。そしてモモ肉のロール。これには少し炙りが入れてあり、焼き目が見た目だけでなく風味としても生きます。それがスープの薬味代わりにもなっているので、是非とも全部浸しきってスープに香りを移して欲しいと思います。皮の脂身部分も柔らかい歯切れで、滑らかに旨い!。
秀逸に思えたのは鶏皮。これがしっかり熱通しされた上に炙りがしっかりと入ってます。これが実にスープに浸透して風味を伝えているばかりでなく、汁を吸い込んだ炙り鶏皮がうまし!。酒のアテに最高かと思われます。冷酒・焼酎に限らず白ワインでもOKかと!。
<味玉にハズレなし!> さすが鶏専門!塩だれのあっさりタイプで卵本来のポテンシャルある旨味深し!
鶏のラーメン専門店ですから、味玉が旨いに決まっているようなもの。見事なる塩だれ浸透の味玉!。卵の本来味がネットリと濃厚に凝集しているように思えてならない。出汁浸透のマチュアな甘みは影を潜めて、ナチュラルなコクに塩気が溶ける旨さが格別。本当に旨い玉子は塩味玉で食いたいかもしれないと思えてなりません。嗚呼、はやり今回も味玉にハズレはなかった!。
総じまして「旨味の鶏が総力上げたような深みとすっきり感!たまに弾けて特製旨し!」
・・・と言う感覚。どんなに嫌なことやイライラすることがあっても、旨いラーメン食ってりゃ忘れられる。昼飯くえなかった恨み節は、いっきにこれ食えた機会への感謝に変わって和んでしまいます。暫く訪問しなかった間にメニューも増えてるようですし、場所柄飲んだ後には最高の〆ともなるでしょう。次回はそんな使い方もしてみたい。はやく繁忙期が通り過ぎないかなーと考えながら、地道にがんばります。そんな思いを胸に、とっとと最後に詠って、いつものように締めたいと思います!。
お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!
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