ラーメン食べて詠います

ご訪問いただきありがとうございます。仕事の合間や、休日余暇を利用してラーメン探訪をつづけております。ラーメン食べて感じる、小さな喜びやストレス解放を、最後に詠って締めくくりますー。

【今週のラーメン3748】 中野大勝軒 (東京・中野) 冷し中華 〜らしくないところ、らしいところ、二面性楽しい老舗大勝軒冷や中

老舗大勝軒もアレンジ冷やし中華を提供開始!
 6月になると・・・一気に「冷し中華」が都内に展開される。それは初鰹のように、旬のものは出だしの頃合いに食うのが一番うまいのかもしれません。そんな感じで、最近はラーメン店を巡ってもまず「冷やし」に注目してしまうオレです。今回は、大好きな「大勝軒」の中でも・・・歴史と伝統の「中野大勝軒」へとやって参りました。久しぶりに定番の「つけそば」でも食うかって感じでね(実は安いからという気持ちもあり)。
 

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 そんな「つけそば」食う気マンマンな状態だったのに・・・店先に「冷し中華」の宣伝POPを見つける。その0.01秒の瞬間に、気が付いたら「冷し中華」に心移りしておりました。何か妙な感覚・・・。まるで射程2m以内にキングクリムゾンが居たような違和感。

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<全体&タレ> 今年はより一層マイルド仕立ての醤油ダレ!酸味がとっても低め!
 
 入店すると若いスタフが切り盛り中。すっかりオペレーション養成が完了したようで何よりです。調理中は母国語が少し聞こえましたが、すっかり店とオペレーションに馴染んでおられます。こういう風景実に好きで応援したい。この国を好きになってくれてるのだろうか・・・。その心配はないと信じたい。でなけりゃ大勝軒でラーメン作ってないもんね。そんな応援気分で過ごしてたら、テキパキと作業は完了して配膳を迎えます。それはこんな麺線。
 

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 おおお!今年の冷やしは・・・随分と洒落っ気を感じるじゃありませんか!。一点一点盛り付けトッピングや、麺とタレなどを確認しますが、やはりどれも中野大勝軒なりの素材感。なのに盛り付け具合でこうも印象が変わるのか!?。特に味玉を縦に4等分して、器の外周四方にシンメトリーに配置するなど、発想がカワイイじゃないか!。色気付いた大勝軒と言えば怒られるか・・・。しかし朴訥とした部分もあります。例えば刻み海苔。これ雑多なように見えますが、実は完成直前に、板のりをハサミでいちいちカットしながら自然に撒き散らすという手法です。無骨なようで真面目!そして誠実すら思うかも。だって、刻み海苔買ってきてパラパラパラ・・・で済ませる店フツーにあるやん。なのにこの手間です。そこが実に大好き!
 

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 そんな盛り付けの印象変化もあって、タレについても多少例年とは少し違うところも感じたりします。一言で言えば「マイルド」。今年はずっとマイルドになったよ。一般的に大衆系・町中華系をイメージすると、冷やし中華の醤油ダレは、甘すっぱさに醤油の風味という感覚。ところがこのタレは酸味がすごく低い。酸味が欲しければ、テーブルセットの酢を入れればいいだけだが、多分そこが主張なんでしょう。意外と知られてないが「中野大勝軒は無化調」。元の酢とか醤油など素材にまで遡って無化調を証明するのはキツいと思うが、酢は化調をマスキングしてしまうような気がしませんか。なので酸味を抑えたということは、裏返しには自信の表れかと邪推してしまうオレなのです。
 

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 特に甘み。それは味醂じゃねぇな・・・敢えて砂糖。その余韻がタレのコクに滲み出てるのが、素朴と思わせて店のコンセプトともマッチしますね。チャーシューのタレにも実は似た味構成があって、それとダブルで甘コクを感じさせる・・・・・そんな冷し中華なのです。
 

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<麺> 汁系のストレート細麺をそのまま流用!冷しで締めても明るいモチモチさ変わらず!
 
 麺については新たな発見はありませんでした。むしろ通常デフォルトのラーメン用ストレート麺が、冷やされてもモチモチとこうも明るい感覚かと驚かされました。通常、粗熱とって流水でキューっと締められたら、ヌチヌチとした密度感が出てくるんだけど、それが笑うほどに低い。別にディスっているわけでなく、明るい弾力感性が失われない方がすごいと思うんだけど!。
 

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 しなやかさが失われていないから・・・うっひょう〜〜〜絡みに絡むぜタレとトッピング具材が!やはり旨味オイルが予め絡められているのだろうか。ズボボボーーーーっとやっと啜れる微妙な粘りバランス感だったりします。   
 

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<トッピング> ここは老舗大勝軒?プチトマトと水菜だけで全く別店舗な風貌イメージ!
 
 何がこんなにも印象が変わったのか。あまりもだったので一昨年の稚ブログ記事と比べてみました。違いは3つ。
 
 ①定番のキュウリの千切りを、水菜に変更代用させた
 ②味玉のカット・・・以前は2当分
 ③チャーシューをホールから千切りにした
 

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 たったこれだけでした。①と③の要素で「冷しそば」から「冷し中華」と呼び名も変えた。②の工夫で「フツー冷や中」から「洒落た冷や中」に変えた。トッピングの配置って改めて重要なんだなと思い知りました。こういうところも分かっていても、メニュー名称も変えてきたところはさすがと言ったところか!
 
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総じまして「らしくないところ、らしいところ、二面性楽しい老舗大勝軒冷や中」
 
 ・・・と言う素直な感想。老舗大勝軒なら、味を守ってさえいれば良いと思う事勿れ。いろいろ工夫と好奇心が尽きないところが素晴らしいかと!。昭和は「安・質・量」で魅了した大勝軒は、令和でそれに胡坐をかいていないんですね。ちょっと教訓かも。ちょっと襟を正したところで、とっとと最後に詠って、いつものように締めたいと思います!

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 お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!
 
YouTubeにまとめてみました!

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