ラーメン食べて詠います

ご訪問いただきありがとうございます。仕事の合間や、休日余暇を利用してラーメン探訪をつづけております。ラーメン食べて感じる、小さな喜びやストレス解放を、最後に詠って締めくくりますー。

【今週のラーメン2878】 中野 大勝軒 (東京・中野) 冷しそば

<まさかあるとは思ってなかった・・・この店で冷や中!!>


 ラーメン活動は、基本的には事前調べで狙う構想をしつつ、実際は予測できない日常に合わせて、その事前調べからチョイスしてラーメン店を訪問していくのが主流です。しかし、最近になって私自身が「冷やし中華」に的をしぼったために、事前準備の情報が薄くなる傾向に陥りつつあります。だから、現地でネット検索をかけるという行動に出ることが増えてきたのですが、それも万策尽きた・・・・。というか、そろそろ夏とは言え暖かいラーメンを食いたいと思うのが本音の。今回このタイミングで中野で晩飯を食うにあたり、またいつもの通り「中華食堂 一番館」と言うのも最近癒着めいてきたかな・・・。なので、襟を正すつもりで今回は「中野大勝軒」で王道のつけそばを食らって、最近の行動を見直そうかと思って突撃訪問してみました。






 ところが、店内に入ると目立たない場所に「冷しそば」なーーんてPOPが張り出してあるじゃないですか!。見栄えはまさしく、王道の冷やし中華。大勝軒では冷やし中華のイメージがまだまだ低いため、これは今「出会い」感じるしかないでしょ!。大勝軒で「冷し」を出すところもちょこちょこあるけど、本流とは思えないのが実情。ところが、こんな源流的な中野大勝軒で、「冷やし中華的」なものを出すとは、「まさか!」って感じです。私自身本来は、温かいものを食べるつもりだったのにもかかわらず。ですが、やっぱり意地と探究心でこれを食ってしまいました。ところがこれが非常にナイスだったわけです。







 




<トッピングがあまり冷や中らしくなくてそこがいい!メンマが久々に嬉しい!>


 まず最初の麺顔が、ちょっといつもと違うようで定番のようで嬉しい。冷やし中華とくればいつもの三兄弟が影を潜める。キュウリだけは定番の冷やしトッピングですよ。あとはプチトマトが冷やしっぽい演出ですが、そのほかは、いつものラーメンとか、つけそばのイメージトッピングです。そんな中、何と言っても「メンマ」と「味玉」が嬉しい。






 特にメンマは、冷やし中華では覗かれるパターンが殆どで、冷やし中華でメンマが食えるのが本当に嬉しくて感動ー。しかも中野大勝軒は、実はメンマがオーソドックスながらも美味いのだ!。昔ながらのタイプなのだけど、あっさり系の出汁が深く浸かった感じがいいし、コリコリ感覚と繊維質の細やかさがとても調和しています。このタイプのメンマだと日本酒と合わせたい気分。今回だけは、麺と合わせて一緒に食うことなく、単独で味わい尽くしましたー。また味玉がいいわー、まるまる一つ入っていて。定価850円ですが、味玉代込みなら十分に頷けます。こちらもメンマ同様にあっさりつけだれが深く浸透しているので、白身すらあっさりと薫るよう。卵黄に至っては、「ジェルとゲルを両方併せ持つ・・・ゆるい芋羊羹状態」につけだれが染み込んでうまし!です。 







 そしてチャーシュー。一枚タイプです。これでいいと思う!。冷やし中華のトッピング要諦は、細切りである必要はないと思いますー。それはそれでいいし大いに認めるのだけど、「ありのままの冷やし中華」って感覚が、この一杯には見え隠れしてしまいます。












<ありそうでない!酸っぱくないナチュラルな甘味溢れる出汁が堪らん!!>


 タレがちょっと個人的には衝撃的でした。「酸っぱくない」冷やし中華のたれ!ナチュラルな出汁の甘みと糖の充実感がすごいのです。口にするまでは、いつもの冷やし中華のたれ味わいでスタンバイしていたのに、いざ味わうと拍子抜け以上。ベースの鶏豚出汁と魚介のスープは流用していると思うのだけど、甘みは味醂かな・・・。色気すら感じる甘みです。






 ごまの助けは一切ないのが潔しです。ここの部分にタレの矜持を感じます。と言うのは、このスッキリした透明感ある醤油琥珀の色合いとくれば・・・・名物「つけそば」の色合いに符合しませんか?。しかし一方で、テーブルセットにあるお酢を、追加投入してみましょう。すると定番の冷やし中華のニュアンスが彷彿する感じがします。この「名物つけそば」感覚と、「定番冷やし中華」感覚が交差するところが、感じ取れるので、この一杯にはあるのが素晴らしと思えるのです!。一方で、備えられた和がらしがあまり風味なかったのはありましたが、それは些細なことです。












<汁系でよく食ってるストレート細麺が妙に風味と味わいが増すね!>


 細麺が異様にうまかった・・・。「中野大勝軒」で細麺がうまいとは、あまり印象に結びつかないのが一般的では?。私は、名物つけそばではなく、汁系のラーメンでこの店にハマったクチなのですが、細麺もなかなかいいなといつも思っていました。ところが、冷し系でデビューすれば、一気に性能発揮ですよ。






 風味はまず格段に上がるし、もちもち感覚も引き締まってちょっと艶かしき感覚。縦伸びする伸びやかさと、揃った美しさも持ち合わせて、改めて見直しました。前歯でのクツクツした歯切れから、一転してすすった時のライトな滑り。もとより毛細管現象と思われるたれの持ち上げがいい感じで、褐色に染まった感じが実に美味そう。いやー・・・これは大盛りにしておくべきだったかと思うが、そうなると総額で、英世一枚に近くから悩ましい・・・。





 






 総じまして、「名物つけそばと、街中華冷や中のダブルオマージュなる一杯!」という感じで、伝統と創造も感じたりするのは、オーバーな反応かしらん。いやー・・・最初は、冷やし中華を食い続ける意地だけだったのですが、これは実際にうまかった。新しいところがあるようで内容で、古臭いようで思いつかなかったようで、それでいて定番の一杯と言うプレゼンスだけはきっちりと収まりを見せている。なんとも重厚な幸せ感に包まれる一杯でした。たかがラーメンで大げさであると言われてもそう思ったー。モヤモヤした一日だったけど、心にストンと落ちる美味いもんを食うと、本当に気が軽くなる・・・ああ、いい一日のエンディング。やっと、忙しさから解放されて素直になれた気がしました。そんな無垢な心にて、詠ってそろそろ寝るとしますー。



   しみじみと
   冷しの甘味
   染み入りて



   クールダウンの
   落ち着く冷や中



 お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!




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