【今週のラーメン２０２１】麺尊RAGE （東京・西荻窪）煮干しそば

　これもかなり前のレビューで、「汁なし担々連食ロード」を降りたとたん、肩の荷が下りたというか、自然と近くの馴染みの一杯を食いたいと強烈に思う週末でした。

　かなり猛暑の中、吉祥寺で家族の買い物付き合いが終わった途端、「じゃ、いってらっしゃい」ってな感じで、隣の西荻窪駅へと直行です。土日って混んでると午後３時台でスープ切れってこともあり、びびったのですが、猛暑が幸いしてか、まだ軍鶏も煮干しも両方売り切れてなかったのがラッキーです。ともあれ、煮干し欠乏症を解決すべく、また性懲りも無く・・・「煮干しそば」をトライです。

【しかし・・・いつ見ても「絵」になる麺顔ですね】

　妙な話ですが、この一杯は写真に収めたくなる衝動が高いのです。ついつい・・・冒頭から３〜４枚カメラに収めてしまう。全体を標準的にとったあとは、寄ってみたり離れてみたり。各パーツの色合いも柔らかなパステルのような色合いであったり、風流な落ち着き感もあったり、今風のコンテンポラリーを感じてみたりとね。ま、私の方がすごく変わっている人間なのでしょうが、ともあれ美しい麺顔だことは確かかと。

【今回の煮干しは「余裕度」を感じる？・・・・ややマイルド仕立てでナイス！】

　今回は、猛暑で汗をかいていたため、体が塩分を欲していたからかもしれません。今回は、いつもの風合いとバランスを感じる中で、どことなく軽やかさとスッキリさなど、いつもとは微妙に違ったところを感じました。醤油感が少し控えめのようなカエシのバランスが印象的。それに合わせて、ニボニボ度も尖りを微妙に抑えているようなニュアンスを受け取ります。なるほど、これならニボニボハンターでなくとも一般の方でも、煮干しの濃ゆいのに抵抗なく入ってこれそうな感じもします。決してライトではないのですがね。

【いつもより、ちょっぴりしなやかさアップ？と思いきや、明確な芯があって風味がよい】

　おお！いつも以上に今回は麺が綺麗に揃ってますね〜・・・。見栄えから、麺のアルデンテ状態が透けて見えるようですし、粉の素性の良さと練り水の低さを感じてグッド！　これは何回見ても飽きませんね。スープが今回は心持ちマイルドに感じられる分、麺の熟成度を素直に感じたような気もしました。そして・・・見た目以上にしなやかさが今回がありまして、蕎麦ライクでズボボボっとすする一方で、ちゅるりんとしたまとまり感があって非常によろしい。やはり、すすり上げる感覚が良いと、そば！という感覚が増しますね！！

【立派にオードブルでも成立しそうな、チャーシューの質感は変わらず！テッパン級に固い安定度】

　ま・・・これまでなんども食っては呟いてきたので、今更感があるのですが、このパフッとした鶏肉は、どんな酒でも合いそうです。熟成感ある豚肉は、どこか良質な燻製一品と方を並べそうですし。もっと、お金と時間があったらなら・・・これだけ食ってプレモル飲んで帰っても良いかな。もう年寄りの感覚ですな・・・。

　総じまして、「もはや味噌汁気分で毎日でもいただきたい一杯」と申せましょうか・・・久しぶりなこともあって、なんだかホッとさせていただきました。つーか、たった一ヶ月ぶりなんでオーバーなんですが、もはや私の血液の一部はこのエキスから出来上がってるのかと（笑）。ま、これからさらに忙しくなるけど、できるだけ食いたいし、できる範囲で語っていきたいと思う次第。毎回、同じような内容になってしまうだろうけどね・・・・。なので詠います！

　　　久方に
　　　来れば景色は
　　　夏模様

　　　煮干し沸き立つ
　　　夏雲のよう

　お粗末！と言うことで家族にも感謝しながら合掌！！今日も本当にごちそうさまでした！！！