ラーメン食べて詠います

ご訪問いただきありがとうございます。仕事の合間や、休日余暇を利用してラーメン探訪をつづけております。ラーメン食べて感じる、小さな喜びやストレス解放を、最後に詠って締めくくりますー。

【今週のラーメン1309】 ラーメン凪 新宿煮干 新宿ゴールデン街店 (東京・新宿) 塩ラーメン


 一日の中で何か楽しみがないと生きて行けない。それはオーバーだけど長くは続かないと思えるのです。そんな気分でまた休日出勤。ずーっと会社に出続けで慣れて来たものの、最近プライベートもドタバタしてきて正直つらい。何かとってもいいことと関連つけて仕事に向かうことにしよう!と重いコシをあげるのです。さて・・・・・、東京駅界隈はもう飽きた・・・・山の手反対側で一杯ひっかけるかと思いついたのがやっぱり「凪」だった。これまでも頭にたびたびよぎったのだが、「朝から濃い煮干はさすがに・・・」というピヨった気分があったから。今回は少しふっきった気分で訪問したのであります。

  



 ・・・などと考えながら、この細長く、急な階段を昇るのも実に久しぶりだなと感じ入る。怪我した人いないのだろうか・・・。酒が入ると絶対に踏み外しそう。そして、カウンターの幅の狭さも相変わらず異様に狭い(笑)。手がすべったり、またズレたりして丼こぼした人はいないのだろうか。

  








【スープ:煮干がズドンと来る感覚よりも、マイルドにじっとりと来るか・・・という感覚を愉しむ】


<パンチとマイルドが共存する塩煮干し感覚が最高!>


 それにしてもこの狭さがまた客とスタフの距離感を縮めますな。厨房への出入りや具材の補給など、皆が協力しないとどうしようもないというのが、何も言わなくても伝わりますもんね(笑)。当然、客同士の距離も近いといことで、なんとなく仲良し。先客と後客の出入りなども暗黙知の如く譲り合いの精神ですよ・・・。そんな雰囲気で、待ち時間などあまり気にならなかったのだが、これは休日朝の特有のムード感もあったのだろうか。ま、そんなまったり気分に・・・・・実は、まったりとした風合いも醸し出す塩煮干が配膳されるのだわ。


 麺顔は、いつもの「凪」の風貌通りの煮干!という感覚でして、「塩ラーメン」を意識するものではありませんな。ちょっと薄いブラウン・・・といった感覚が秋らしいといえば秋らしい。そして徐に啜り上げるそのお味は、ひとことで言うなら「これぞ塩煮干極まれり!」てな感じ。いやはや・・・・久しぶりのゴールデン街ですが、実に期待の上がったハードルの更に上を越えていきました・・・。凪らしい煮干の「パンチ」は真骨頂であり外さず。そこに「マイルドさ」が加わって相反しないのでありまする・・・。旨し!ただ唸るのみ。これだよこれ!これが欲しかったのだと・・・自分の中に「塩煮干」の新たな扉が開かれた思いだ・・・。


 塩のエッジングに煮干の苦みがひろがり、それを豚骨の薄めなコラーゲン感が包み込む。塩ダレ本位で考えると塩味がシャープに加わってニボニボ感がアクセラレートされるはずだと踏んでいた。しかし、そこにあったのはマイルド感であったというスープの顛末。この予想外し感もあって、好印象の振幅のずれ幅が大きい。塩気がマイルドとは言ってもそこは塩気は多い。後から水分を欲する度合いが上がる。されど塩辛さが皆無でありまして、ゴクゴクと飲み干せる濃厚な塩煮干と感じて、もはやライトなのか濃厚なのかも分からんようになって来る。ただ気づいたときにはゴクゴクの飲み干しにかかっている自分がいた。





<フレッシュ粗微塵玉ねぎと煮干しのコラボも塩ではよりイキイキ>


 この塩煮干には、醤油以上にフレッシュ玉ねぎの粗微塵がよく合う!歯ごたえもそうだが、あのナチュラルな甘みが何とも言えない。甘さだけではないな・・・ちょっぴり青さも感じる柔らか苦みが、煮干の苦みとコラボするように感じるのだが・・・。お飾りの他何でもないと思っていたカイワレ菜すら、苦みをきっちりと発してさらっと消えて行く。そう、塩煮干の中では、フレッシュ玉ねぎの風合いがよりイキイキと感じてしまうわけで、これがなかなか個人的な趣向にピッタリとあっただけのことなどでしょう。


 褒め出したらもう止まらない。チャーシューにわずかにふりかかっている七味のようなスパイスすら、スープの風合いにふわっと効いていて微かに鼻孔を駆け巡る。これは、単に「じょっぱい」塩煮干ではなく、苦みが柔らかにズドンとくるのであります。








【麺:思いのほかしなやかな極太縮れに・・・インプレッションが深い一反木綿!】


<非常におっとりとした太縮麺、優しいモチモチ感>


 非常に男臭いイメージの店内であり、凪のイメージなのですが、今回のイメージはその柔らかな印象に女性的な繊細さも感じました。汁そばとしては極太の部類で縮れとやや平らへの変形がランダム。その風貌たるや素朴と感じる。そこに淡白な白さがやや朝の光の中では眩しく、しなやかに捩れる・・・・。


 前歯での当たり方からして、柔らかくプリプリとしたもの。地肌はややヌメリとしているけれど、スープをまとい滑り方としてはナチュラルな感覚で奥歯へと運び込む。麺の密度感として圧迫が強いと感じさせずむしろ熟成度があって柔らか。多加水系どくとくのモチモチ感を程よく残す噛み心地。プリプリまでは突き抜けない程々感があるかな・・・。これは大盛り必須なアイテムかもしれません。人それぞれですが、お隣のお客さんは、あえて麺を少なめにしてトッピングを思いっきり多めにきかせたチューニングをされてました。なるほどそれもいいね! 麺の刺身もあるらしく・・・麺についてはこだわりを深く感じます。この麺の冷やしというのも気になる・・・・。





<一反木綿のおまけが、オマケと思えぬ快感スベり!>


 しっかりと大きめなのが2本。これを箸休め的に食うのですが、大きく2本というのが満足度を格段にアップさせますな。チュルリンとしたスベリ心地が最大級でして、ワンタンを分厚くしたようなイメージ。なので食べ応えも十分に感じる系でして、食べてから時間がたってもすごく印象に残る。「ああ、一旦木綿も格段に旨かったな」と麺本体のイメージにもプラスアルファ。トッピングとして食ったというより、麺の中に変わり麺があったという感覚で印象に残る・・・。


 この一反木綿が、実に塩煮干のエキスを絡めとるような・・・・まとわりが強いというか・・・スープとの相性は何にでも合うのでしょうが、独特の苦みの吸着を感じさせる。なので食ったという感覚にも深く残るのかもね・・・。








【具:店のジャンキーさにミスマッチな高級感!】


 配膳の瞬間から、目に飛び込んで来る健康的なピンク色。この鮮やかな色合いがまたミスマッチな一体感を醸し出します。非常にできがよく、味わいとしては豚というより「ポーク」という印象。妙な高級感を感じます。単品でワインで食ってもちゃんと成立しそうな一品。それをすごくジャンキーな濃厚煮干の海にドボドボ・・・・と沈め込め、ラーメン的に味わうのもすごく醍醐味。チャーシュー盛りはいくらするのだと思わず背中の券売機にボタンを探すが500円か・・・・。ちょっと高いけど、値打ち感はあるな・・・・。









 総じまして、今回は極上の朝ラーメン!自分の中では「朝ラーの金字塔」でございます(笑)。もっとも、朝営業というより「24時間営業」の店なので、本来は飲んだあとにズドンと落ち着かせる一杯なのかもしれません。この後、少し遅めな休日出勤をいたしまして、いつもより充実した気分で仕事を開始するのであります。しかし、すっかりと秋ですな。個人的には(仕事的には)、はやくこの秋が通り過ぎてほしいだけ・・・。時間が解決してくれればの話だが。なので詠います!




   天高く
   風も涼しき
   秋の空


   重ね着始める
   汁そば季節



 お粗末!ということで家族にも感謝しながら合掌!今日も本当にごちそうさまでした。

  



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