ラーメン食べて詠います

ご訪問いただきありがとうございます。仕事の合間や、休日余暇を利用してラーメン探訪をつづけております。ラーメン食べて感じる、小さな喜びやストレス解放を、最後に詠って締めくくりますー。

【今週のラーメン1720】 麺や 七彩 東京駅(東京・八重洲) 喜多方らーめん・塩


 この数年、ここで食うときは「休日出勤」と相場が決まってしまってます。今回は、通勤経路が変わって以来の訪問。何となく朝から「かけそば」気分でしたが、どうも・・・ただ腹が減っているから胃に詰め込むような味気なさがぬぐえません。やはり、食いたいものを食いたい・・・・。マイナス気分を転じてプラス思考に持っていくには、なにか起点が必要。と言う感じで、久しぶりに喜多方らーめんを狙ってみました。当然「塩」味でね。








 しっかし、東京駅地下街ってのは行列が絶えないね・・・・。お菓子か、ポップコーンか知らぬが、すでに朝からすごい行列が発生中。そこで踵を返して向けてラーメンストリートへ向かうと同じような光景。本当に東京は人が多いし、コロコロ引く人がやたら多いね〜。人もそうだけど、コロコロがまた行列の長さを引き起こしているような感覚です。そんなコロコロを横目に、ピロピロ麺を食う私。












【麺:素朴さと上品さの両立したようなピロピロ平打ち麺】


<らーめんとは、「麺を食らうもの」・・・シルキーモチモチな低反発と、グルテンの淡い千切れ>


 これも何度も何度も食べてきた「七彩」のピロピロ麺!。喜多方系は、関西オリジンの私にとっては、今でも異次元のような受け止め方でして、時々ドキュン!と心のツボを刺戟する・・・。今回も分かっていたのですが、やはり何度食っても旨いね〜。大型ターミナルの地下街で、さらっと食える朝のラーメンとしては、最強かもしれませんぜ。私には丁度こんなのが合っているのです。


 それにしても、今回は上ぶれなのか、特別うまかったぜぃ。「麺が主役!」と思えるほどでして、いつも感じるモチモチとそた反発がとても上品に優しく、シルキーとすら感じる仕上がり感。また、淡白に千切れるいつもの前歯の千切れ感が、前よりプルンとした明るい弾力も感じる。グルテンの弾力が淡くてキレがあるような受け止め方をしてしまいました。また、やや汁を吸っていてしなやかな腰つき、全粒粉を配合して見栄えと香りが風流と感じさせるところ、どれもいつもより好きに感じる今回の実食。いや〜、私の体の中で、何が起こったのかは不明・・・。









<口元のちゅるちゅるとした滑らかなスベリと、張り付くような舌触り>


 こうなれば依怙贔屓に突っ走る。スベリの滑り度が少し残っても許せるタイプな割に、すっきりとした湯切り感。強めに啜るとスルスルと、しそしてチュルチュルっと優しく口元をタッチしながら、駆け抜けていく感覚です。そして奥歯へと運ぶ際は、舌への張り付き感もそこそこあって楽しい!。 奥歯でプレスするときは、ランダムな形状が影響してモグモグっとしたアクション、そしてヌチリ!っとしたテンピュールのような低反発!!。最後は、喉奥へとストンと落ち込む。嚥下の瞬間には、麺のシルエットを感じるような・・・。 












【スープ:淡い中にも深みがある!粉の良さが乗り移ったような塩ダレスープ】


<塩だれの淡麗さ・・・透明感と穏やかさがある魚介塩>


 塩だれがまた淡麗で今日はとてもいい感じ。煮干しと節系を丁寧に煮出した感覚がありありで、どちらもじんわりとした輪郭が決まっています。そこに柚子皮が二本だけ浮かんでいるのが、はっきりとした風味と感じられて、穏やかな味わい。そこに塩味が染みるのだけど、「塩らーめん」と感じさせない程度の塩感覚。塩らーめんというより単なる醤油排除の「汁そば」という存在感でしょうか・・・。淡麗の中に、まろやかさが響く感覚です。








<穏やかで淡麗な動物系のコク、そして・・・麺の粉感で一層やさしく感じる>


 そこに動物感も綺麗にまとまっています。主体は鶏ガラと思われますが、とてもすっきりとしていて、円やかな厚みある旨味。やや豚も影響しているかもといった透明な仕上げです。そこに、麺のグルテン感が沁みているような・・・。麺が汁を吸い込んだときに、麺のグルテン風合いを吐き出したようなイメージでして、風流な粉感が、全体として淡い甘みと感じさせるような雰囲気。このあたりが、今日はこのスープを好きになってしまうポイントのようです。













【具:朝から贅沢な二種チャーシュー】


 やはり朝からは味玉付きというのは贅沢だろうということで、デフォルトにした次第ですが、これはこれで肉に集中できてよかったか。二種チャーシューがまたうまし!決して大ぶりではないが、薄くもない。ややピンクがかった肉は、繊維がとても細かくて柔らかいもも肉のような感じで、パフッとした歯ごたえが印象的。そこにスープと肉汁がジュワーっと染み渡る。軽い塩気がまたうまし。一方、豚バラ肉の方は、脂身がとても醤油だれで香ばしく、そして脂の甘さがとてもうまし。ご飯が進む系でして、これは炭水化物感が高まっている今回の麺とは相性がバッチリです。


 そのほか、薬味の柚子皮、ネギ、ミツバはそこそこ遠慮がちな存在であったけど、脇役としては控えめでそれでいい。またメンマは、箸休め程度にはなったけど、もう一つまみ多めにあったほうがよかったかも・・・・・。ま、朝から二種チャーシュー乗っかったラーメン食っている自体贅沢なのだが・・・贅沢にはきりがないね。












 総じまして、「東京ど真ん中の最強朝らー・・・・塩系なら比類なし!」と思える品質です。休みなく、朝の7時半でこれほどのが食えるのなら、価格は仕方がないかも。ラーメンストリート街の角の店の行列吸引力は相変わらずすごいけど、そのおかげで七彩でならサクッと食えるのだから、ありがたいかもですな。ともあれ、朝から行列せず、いい麺を長閑な雰囲気で食えることに幸せを感じましたわ。さあ、今日も一日頑張ろうかという気力が湧いてくる。なので詠います!




   休日の
   朝の長閑な
   ターミナル



   東京みやげと
   並ぶ人々




 お粗末!ということで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!


  



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Hanako 2014年 10月9日号 No.1073 [雑誌]

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