ラーメン食べて詠います

ご訪問いただきありがとうございます。仕事の合間や、休日余暇を利用してラーメン探訪をつづけております。ラーメン食べて感じる、小さな喜びやストレス解放を、最後に詠って締めくくりますー。

【今週のラーメン1721】 ねいろ屋 (東京・荻窪) 特製しお・太麺

 12月になると、こちら「教会通り商店街」にどうしても顔を出したくなる。別に特別な商店街でもなく、どこにでもある雰囲気なのですが、この近くにある病院にはお世話になりましたものでしてね・・・・。もうあれから10年が経つのか。時の流れは本当に早いもんです。


 などと冬の寒さの中に温かさを感じながら、細い商店街を奥へ奥へと突き進むと、ぼうっとラーメン提灯が誘いをかけてくるわけで、迷わず入店です。もっともここを目指して来たようなもんだが・・・。「ねいろ屋」さん。塩の専門店として再スタートを切ってから、ちょくちょくと顔を出すようになったのですが、徐々にレベルアップしてるようにも思える。今回も?と期待が高鳴ります。早めに退社して気分的にも余裕があったためか、いつも以上にまったりと、気楽な気分で食することができました。













【スープ:鶏と魚介のバランス感がとても秀逸な清湯系塩ダレ・・・】


<節と昆布感覚深い塩ダレ感覚>


「どちらとお勧めですか?」と他客が質問しているので気がついたけど、「しお」だけ、麺が太麺と細麺が選べることになっているのね。忘れてたのか知らなかったのか不明ですが、その一言で、今日は太麺と気が変わってしまった。ちなみに、店側の回答としては「太麺」だそうだ。感が当たったようで食う前から、どこか気分が良かったりする〜。







 配膳の瞬間は、またお目にかかりましたね、という親しみ覚える麺顔。鶏肉と味玉がとても自信有り気にきっぱりとして美しいです。スープも澄んでいるけど、少し霞みがかっていて、どこか落ち着きを与える深みある風貌。魚介のエキス感も感じたりしますが、表面の輪が少し黄色くて、鶏コクの存在を感じさせます。







 塩だれがとても、いい意味で地味で落ち着きがある感じ。細い路地迷路のような下町の商店街の雰囲気と、店箱の素朴さを写したような感覚ですね〜。くやしいけど、そこに杉並区の上品さを感じてしまうのは、都下エリア住人の僻みかも・・・。よく味わうとやはり魚介のほんわかとした味わいと風味が広がります。ニボとは違う(多少あるだろうが)、節の風味が香ばしくてまろやか、昆布の風流なる味わいも感じるところが余裕といったところかも。パンチがなくても、しっかりとしたボディ感を感じる魚介の塩だれ感覚。ナイスです。









<スッキリ鶏ガラと仄かな香味油、円やかさは豚か野菜か・・・>


 とは言ってはみたものの、鶏ガラ主体とした動物系のさっぱりな味わいが豊かです。薄っすらと鶏油の広がりも、塩だれ感とは真逆な明るさを感じたりしますし、派手すぎないところがまたよろしい。まろやか・・・。それは、野菜のエキスなのか、豚肉の甘さなのかは不明だけど、エキスのコンプレックスが、ネオ・ジャポネスクといった感覚で、どこか新しくも感じる和風塩なのです。












【麺:ほどほど感な太さが嬉しい!クチリと潰れしなやかに食える流麗さある縮れ太麺】


<縮れ強めの細平〜な多加水麺>


 今日のテーマはすっかり「麺」になってしまったけど、麺をズコッと引き上げると、豪快さよりもかなりスマートは平打ちタイプの多加水麺です。しかも、縮れタイプ。言葉で写実するととても素朴に感じられますが、その実際はとてもすっきりとした風貌です。前歯を立て千切ると、プッツリと淡い弾力で潰れる。密度感はそれほど高くないところが、しなやかさを余計に感じます。奥歯でのすりつぶしはクチリと淡白に潰れる。「太麺」というモッツリとしたイメージとは違ったけれど、これはこれで有りだな〜という感じで、ボーダーラインを超えた品質です。








<汁の吸い込みが意外と早く、後半はしなやかにチュルチュルと口元で滑る>


 密度感がほどほどであるからなのか・・・・意外と汁の吸い込みが早いタイプ。これもまた、スマートな太麺と感じさせるポイントかな。前半はアルデンテ超えた感じのブルン!と跳ねる感覚もあるのだけど、後半はしなやかな滑り心地に一変するような印象。こういうところ、いかにもラーメンらしいと言えばそうと言えると思いますがいかが? 熱すぎない温度感で、勢いよくズボボボボーーっとすすれるし、口元を駆け抜けていくタッチ感がとても鮮やか! 蕎麦なら喉越し、うどんなら舌触り、そしてラーメンはすすり上げる口元の感覚?特に多加水系ならそこが印象に残るべきポイントですかね・・・。













【具:ついつい完成度を感じてしまう・・・塩味玉と鶏肉】


<しお味玉が完璧に美味い!美しい!!>


 塩味玉。いろいろな味玉があるけれども、千杯以上、意識的に食うようになって今更ながら、再認識した味玉ジャンルであります。塩味玉としては、とても心に残る一品・・・。

  味玉で開眼したのは、麺一盃@塚本(とろみ加減)、群青@天神橋筋六丁目(味噌漬け)、ふくみみ@府中(タレに深い浸透度合い)、玉五郎@天満(黄身色合い)、とみ田@松戸(なんとなく)・・・・。他にもあったけど思いつくのはこんな程度。それに引けを取らない「塩味玉」ジャンルとして「ねいろ屋@荻窪」。特に、白身がふるふるとプリンのようにふるえて弾む。そして、黄身は甘みすら覚える塩の滲み具合。


  







<鶏胸肉の完成度!豚バラ肉の香ばし甘さもぬかりなし>


 鶏胸肉のチャーシュー食ってしばらく動けない。クーーーーーーー!うまし!という感じで心の中でガッツポーズを取るのに意識を取られてしまって(笑)。味玉とこの鶏肉が同時にいただけて、泣きそうになりました。これに匹敵するのは、一燈@小岩か? あ〜・・・・一燈の鶏食いたいわ〜!ゴメンねねいろ屋さん(個人的に史上最強のチャーシュー攻め http://d.hatena.ne.jp/TOMASSOON/20110208/1297112591)。


  












 総じまして、「下町に隠れた塩名店!ますますレベルアップ」な感覚です。かき氷も旨そうで、これから寒くなるが一度は食ってみたい気もする!一度に食うとお腹を壊しそうなのと、その氷の価格でどうしても躊躇してしまうのだが・・・。小さい店で素朴さ満点の雰囲気が、とてもアットホームに感じて、商店街の雰囲気にとても馴染みます。教会通り商店街・・・、本当にいい街です。なので詠います!




   下町の
   狭さも和む
   心地よさ



   師走に響く
   教会の鐘





 お粗末!ということで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!


  




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