ラーメン食べて詠います

ご訪問いただきありがとうございます。仕事の合間や、休日余暇を利用してラーメン探訪をつづけております。ラーメン食べて感じる、小さな喜びやストレス解放を、最後に詠って締めくくりますー。

【今週のラーメン1618】 めん屋 平右衛門 (東京・東小金井) 塩ラーメン・大盛り

 研修が終ってそのまま直帰だぜ!と乗り込んだ中央線ですが、また居眠りして乗り過ごしてしまった(汗)。また東小金井で下車です。ちょいと早い時間なのですが、いつもの通り、「くじら食堂」へうかがうものの・・・ちょいと早過ぎて開店前。うーーーん、最近「宝華」は食ったしな・・・。それに宝ソバだと酒が欲しくなる。「平右衛門」が閉まっていたらまた戻るかと何気なく近寄って行くと、開店間なしのようでして、久しぶりなのでこちらにいたしました。この店なら「生醤油ラーメン」で決まり!


  


  









【スープ:しっとりタイプの淡麗系塩ダレは健在!そしてやや進化か!?】


<しっとり感ある塩ダレ感覚・・・淡麗系から少し深めの魚介まったり感がいいね>


 「生醤油ラーメン」のつもりだったが、何故か最近は塩気分なので「塩ラーメン」をチョイスした次第。それに他客を見渡すと意外に塩や魚介豚骨の注文も入っている。醤油にこだわらなくてもいいみたい。それにしばらく来ないうちに、また一段と固定客を広げている感覚あり、軌道にのってきた感がありますね〜。親子オペレーションもばっちりで接客の優しさは相変わらずです。ほっこりしたような言い方で「大盛りもできますが・・・」と言われると、「じゃそれお願い」と言う気分になりますわな。







 さて久しぶりのここの塩スープですが、定番なる落ち着き加減と、ちょと以前とは変わったところがあり、これを進化というのかという感じになります。以前の淡麗感よりも、ちょいと色濃くそしてシルキーさがアップしたように感じます。魚介の風味が煮干しの柔らかい旨味、やや甘みのある旨味でありますが、節系の感覚がややアップしたかのような味わい。味が濃くなったというほどでなく、風味感がアップしたという感覚で、塩気のみの淡麗さは相変わらず。一切くどいところがなく、さすがは無科調という質実さがダイレクトに伝わります。澄んだ淡麗系から、やさしい春霞のような淡麗系に少しふれた感覚。最近、仕事で mellow な気分になっている私には、すごく心象的に染み入るものを感じますな・・・。









<豚鶏の煮出しもやさしく・・・いりゴマ香ばしさがちょいプラス>


 豚鶏のコクもしっとりと染み入り、淡麗系ではあっても食べ応えがしっかりとあるようなスープ感。豚肉か豚骨の煮出しはとても気を使ったのような超淡麗系で、鶏ガラはそれなりに染み入ったようなサラサラ感がありましょうか。魚介先導タイプではありますが、後半は動物系の印象が少し前に出てくる感覚です。


 それにしても、以前は「いりゴマ」が入っていただろうか・・・。忘れた。この何気ない白いりゴマが、実はスープの風味感を少し変えている。ごま油では重すぎるのだ。いりゴマ程度の軽やかな香ばしさがいい。実はこのいりゴマが、動物感を少し前に引っ張っているだけなのかもしれません。これはマイナーチェンジなのだろうかね・・・。いやいや、淡麗系にあって中々の食べ応え感を演出してGOODですよ。












【麺:スパスパっとしていてボソッと感じつつ・・・風味良く食わせる細麺】


<スパスパ感な千切れ方で、やや捩れたほぼストレート麺・・・そこに風味感あり>


 これはストレート麺と言うべきか、弱い縮れというべきか・・・。基本ストレートなニュアンスをやや揉んだような淡い捩れ方が印象的です。前歯の切れ込みは割とリズミカルにスパスパとしているものの、グルテンの粘度感は低く、ぼそっとしていなくもない。そこまミソでして、咀嚼の合い間に粉の風味をふわっと感じさせます。色白な地肌もなかなか上品な感じでして、これは良麺。大盛りサービス無料で210gとのこと。全体的に上品な仕立てで700円という価格設定はこれはありですよ(チャーシューの品質を考えればなおのこそ)。奥歯で束になったそれをプレスしてもクシクシとした感覚があって、これまた風味がひろがる。うん・・・これは良い!冷しにすればどんな反発感に変化するのだろうと思うと、興味が尽きず、また来ないといけなくなりますね。








<汁を染み込んで尚一層のナチュラル感がアップするしなり>


 芯を視認できるほど低い加水ではないのだけど、後半三分の一を残すころになると、やや汁を吸い込んだような風貌にちょっとづつ変化します。すべりもそれに影響してかちゅるりんという親しみある感覚に変化する。しかし、ややしなやかになった程度で、のびたようなだらしなさは皆無。麺全体のしなりが緩やかになると、すべりも楽しくなってきて、麺を平らげるスピードが増すね・・・。汁を吸い込んで違和感なく、ナチュラルと御思えて来る。







【具:この質感で驚くべきコスパ!二種チャーシューがナイス!】


<700円とは思えない質感とボリューミーなチャーシュー!>


 おいおい・・・こんな見事なチャーシューだったっけ??? 麺顔の約45%は肉で覆われています。しかも二種でして、一つはレア。もも肉のような脂身が低くそして肉質自体が柔らかいといった感覚。しかも薄味で、筋肉繊維の隙間にスープを染み込ませて食うと、これまた肉味をじゃましない程度に味が広がってとても旨し。ワサビを少し付けて食っても旨いに違いない仕上がり感です。


 一方、肩ロースのような大きな一枚肉のスライスがこれまた旨い。解けるような柔らかさではなく、噛みしめてこそ柔らかいといった風合い。一見醤油ダレの濃さを感じますが、その味は実に柔らかく、スープのしっとりさを邪魔しない。クドいようだが、これで700円は中々ないね・・・。記憶によれば、消費税アップ前もこの価格だったかと。いや〜努力のほどがうかがえます。









<ふのり薬味がスープに溶けるようで質感を高めるようす>


 何のことはない、ふのりが好きなだけです、私。サラダに入っているやつとか大好き。なのだけど、塩スープにふのりというのはベストマッチですね。スープ全体に行き渡り、ふのりがスープの具のようにも感じられ、味わい感覚をアップします。メンマも海苔も質感は全体を邪魔しないていどに、しっかりした品質感でして、薄味で大変よい。これなら、具を考えても、冷しに期待大ですね。












 総じまして、「メニューラインナップの充実が増して来た」と思えるこのお店です。ずば抜けた一品があると、人気を惹き付けることもできそうですが、醤油も塩も一定以上の味わいというのも、じわじわと人気を博していいかも。醤油もすばらしいが、徐々に塩も実力を上げて来てるなということが確認できて、ますます定期的に訪問せねばという気分が高まります。ともあれ、東小金井はいいね〜。駅前になかなか個性的な良店が固まっていて。行列店になって欲しいような、それではちょっと寂しいような複雑な気がしますが、ともあれ、今の店の感覚が一番ほっとするかも。地道に応援をこれからも続けます。なので詠います!




   宵の口
   暑さ静まる
   武蔵野の



   しっとり気分で
   やさしい塩かな



 お粗末!とういことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!






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