ラーメン食べて詠います

ご訪問いただきありがとうございます。仕事の合間や、休日余暇を利用してラーメン探訪をつづけております。ラーメン食べて感じる、小さな喜びやストレス解放を、最後に詠って締めくくりますー。

【今週のラーメン1711】 塩つけ麺 灯花 (東京・曙町) 淡麗鶏塩そば


 どうせ休日出勤するなら、どうせならラーメン食って帰ってやろうと、必死こいて早朝から出社(始発でっせ)!。平日以上にバリバリ仕事を片付けて、関係者にメールを一斉に送りつけて業務完了!!それでも昼飯時をすっかり回ってしまったではないか・・・。ここから遠征気分にもなれず、乗り継ぎターミナルの新宿近辺で新規開拓気分です。検索するか・・・と探し当てて、家元の一杯を求めてみました。しかし、すでに閉店ガラガラ〜でしてね、そうなればダッシュで「灯花」さんへ。なんとか昼の部閉店時間には間に合いました。すっかり、昼飯やらおやつやら訳がわからんことになりました。行列3番目に連結。短いようで、一人オペの店ですから、ちょいとばかり食えるまでには、ここから時間がかかるのは仕方ないね。


  











【スープ:鶏の極まりと、魚介の落ち着き、そして塩のハーモニーでまとまった一杯】


<鶏純度の高まり感じる飽きない味わい>


 本当に狭い店ですから・・・主人と客人との距離が近い。利休のもてなしのごとく恭しく真心込めて、目の前に主人自らカウンター目の前に配膳です。主人の目線からは、台布巾が高台の死角になってそれは見えてませんがね。へへ・・・(次元大介風に苦笑いが溢れる)。食う者と供する者との距離感は、以心伝心オレンジレンジな関係。そしてその麺顔は、素朴でいてすでに完成型です。


  チャーシューの並列・・・・
  材木メンマのズレ具合・・・
  そして青ネギは、一点で凌駕するかの如くな・・・つまみ盛り。


 それら以外には何もないというシンブルさ。BGMは、アニソン風のアレンジ版のような曲が延々と流れているのですが、私だけは別世界。心の中では、竜飛岬の先端で・・・潮風の合間をぬって尺八の音が渋くむせび泣く音を聞いている・・・石川五右衛門気分です。前置きはこの程度にして、味の方はどうか。


 実は、明るい不二子ちゃん〜な味わいであります。淡麗というと冷涼な印象を結びつけがちですが、いやいやどうしてどうして、鶏がとてもハキハキとしたコクの集まり。というか、純度を感じる旨味です。しかも、モミジのようなガッツリ系なコラーゲンは一切排除したかのごとくのエキス感。サッパリしている鶏コクなのに、濃ゆさもイメージに残るかも。鶏のいいところだけを集めた・・・そんな感覚です。








<魚介の落ち着きもあり!>


 スープに微妙な粉が浮くのですが、これは魚介の欠片なんすかね〜。先入観はあったかもですが、鶏コクだけでは突き抜け過ぎるところを抑えたような、魚介系の味わいを仄か〜・・・に感じます。甘さは煮干しか。そして塩気に結びつくような香ばしさは節かな。滋味と感じるじりじり感もあるが何ぞや・・・などと考えつつ食い続けていると、頭がパンクしそうになったので、途中で考えるの放棄しました。






 


<塩気がもは甘味も発して出汁の元のような感覚>


 鶏出汁のこだわりはとても分かりやすい一方で、塩のこだわりも何となく気がかり。パンチ系で響かせるわけでもなく、超淡麗系のように仄かな風合いを楽しませる系でもなく、それでいてしっかりと塩味を立体的に感じます。いろいろな塩を使って和音かビブラートのように響かせるような感覚? 突き詰めて味わうと、甘みすら感じるぞ・・・ってそれは他の出汁の味わいでしょと相成る。でもそんな一体感があって、「塩気はもはや出汁じゃん!」っていう印象であるのは、私の本音です。 


  











【麺:丸みを帯びて肉感的な歯ごたえがとても印象的】


<アルデンテ越えのモッツリとした歯応え楽しい>


 たいてい、スープをすすり続けてから麺にトライするのですが、疲れた頭で麺を味わいだしますが、これがまた分かりやすいグルテンの旨味感で納得です。ちょうどアルデンテを超えた感じで、モチモチとすることもなく、粉っぽくもなく、ベストな状態で「モッツリ」したような歯ごたえ。前歯でちぎるとプチプチ切れ込む感覚でこれまた楽しく、奥歯の弾力もクニッと一瞬ずれそうになってクチリと潰れる感覚。良いね〜、この感覚。








<丸みを帯びた膨れ面と揃いの良さにツルツル滑る>


 全体的に角麺がふくれて丸みを帯びた印象をとても感じるタイプ。しかも麺同士が絡まることなく、また箸でリフトすると綺麗に揃うような所作でして、とても食べやすく、すすりやすいのが印象的でした。文字通り、ツルツルすべる麺。汁を吸い込んだ風合いもまたうまし。麺自体もうまいが、汁との相性もいい感じでした。


  










【具:シンプル・イズ・ベストは・・・・それぞれの完成度が高いからこそ!と納得の出来具合い】


<熟成感覚ある定番バラ肉チャーシュー>


 バラ肉の脂身と肉質部分が織りなす三層が綺麗ですね。そして少しばかりの焦げ目がまた食欲をそそります。さぞ焦げ目の香ばしさで食欲をそそりあげるタイプかと思いきや・・・・食ってみると熟成度合を感じるなかなかの天然アミノ酸状態ですよ。とてもうまいものを少しだけ頂くことに価値を見出すかも。これは、完璧にいい酒とともに食うと至極の幸せでありましょう。








<きめ細かく柔らかい繊維質の大帯!>


 またメンマが泣かせます。極太材木メンマで、色合い的には銭形警部のコートに近いんですが、繊維に対して垂直に前歯を差し込んでも、シャクリとした切れ味で、味わう以前にもはや気持ち良い。そして後から追ってくる味わいは、薄味でいて熟成が効いた感覚。スープがある程度染み込んでいるところもまたいい。二本あったが、十分な価値を感じました。












 総じまして、「引き算でなく、足し算のような淡麗鶏塩」ともうせましょうか。見た目は引き算。しかし、味わいは足し算。とてもよくできた一杯です。共感する方も多いのか、狭い店ですがとてもみなさんお行儀よく、オペレーションを見守る部分と、客同士のパーソナルスペースへの気遣いが、とても感じられていい感じ。こちらは、すでに大人気店ですが、この狭く小さい規模感がとても調和がとれているようにも思えます。例えば、ルパンは、赤ジャケット着てデカいクラシックカーアルファロメオを乗り回しているよりも、緑ジャケットで小さいボロボロなフィアットを乗り回している方が好き。狭いことは、味わいがあっていいことなのです。そんな気分で・・・なので詠います!




   塩ラーで
   狭い店舗で
   袖を擦り



   見知らぬ人と
   妙な連帯





 お粗末!ということで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!






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