【今週のラーメン２４３１】中華そばふく山（東京・自由が丘）塩そば

＜マダムの集まる昼飯時、さすが自由が丘＞

　雨が降る日は遠出はしたくないため、乗換の「自由が丘駅」近くの店へ。そこが「ふく山」さん。今回は全く予習なしでランチタイムに訪問してみました。こんな日は混むだろうな・・・と思いつつ、いざ入店してみると８割がた客が埋まっている。それも全員マダムっぽいお方ばかりで、これが自由が丘という土地柄か？？などとちょっとばかり圧倒感を覚えます。しかも厨房をみやると店主もマダムだったりして・・・そいういう安堵感も手伝っているのかもね。今回は「塩そば」を何となくチョイス。直感的に塩気分だっただけです。

　それにしても、この界隈はラーメン店よりも確実にスウィートを売る店が多いよね。隙間があれば小さいケーキが入り込んでいる。それに普段は見向きもしないプリンなども、ここでは少しお洒落な感じ・・・・。最近、胃腸の調子悪いから、そういうお菓子を食べ始めてるんだけど、少し甘味に興味がでてきたかも。いかん！いかん！体重キープだ！

【イメージしやすい清湯塩系！鶏豚コクと魚介塩ダレがティピカルにバランス！白ごま風味がいいね】

　なんとまあ・・・ほっこりとする麺顔。よくあるタイプと言えばそうなんですが、トッピングのバランスも良さそうですし、いかにも中華そばというビジュアルです。スープの清湯塩系の透明感も素敵。胡麻が少し降りかかっていて素朴さも落ち着きも滲む感じで旨そう。そして味わいも期待通りです。「じわりとした塩気」「ほのかな魚介感」「澄み渡る鶏豚のエキス」が甲乙つけがたくバランスとれた味わい。

　最初に「じわりとした塩気」を感じるものの、キッパリとした主張を持続させるというよりも、後から響く「ほのかな魚介」と交じり合う、まとまるという感覚。で、魚介塩のタレ主体かと思いきや・・・・あとから鶏（＆豚）のボディー感でお腹しっくりとさせるようなバランス感。全体的なまとまりの良さを感じる一方で、ぼやけた感じもしません。ちょうどよい塩梅とはこのことかと。

　それに青菜の風味も滲んで清涼感をあたえるし、冒頭で目に止まった白胡麻も、ゆるい風味を与えてふわっと芳醇さをあたえるが如し。雨宿り半分で飛び込んだ店だけど、妙に落ち着く味わいです。

【細麺縮れが心地よい！ズボボっと啜ってスパスパっと切れ込むイエロー麺】

　この麺は好きな人多いでしょ。極細の縮れ麺。ねり水の個性を少し感じるイエローっぽい風合いが印象的です。ややボソッとした前歯の千切り
にも淡くクッシリとした歯応えを感じるし、それでいて熱ダレがし難くてクッシリ感が中盤以降まで持続する感じ。奥歯でプレスしてクチリと瞬間で潰れたあと、塩味と交じり合った後味を引きます。表面がつややかなため、口当たりも軽い。その一方、啜り上げやすいので、ズボボボボっと吸い込むと内頬や舌触りに、軽くデコボコとしたタッチを感じて面白し。時々、青菜も絡めてくるので、ザクザクとした歯応えも混じるし、これは楽しい。

　麺量１５０ｇ弱かな・・・私の体感なんですが。なので大盛り＋１００円とすればよかったかと後悔もしますが、お勧めは「ライス１０円」。いっそのこそ、ラーメンを＋１０円にして、ライスを無料で付けるとか、いやいやいっそのことそのままライムサービスしてくれと言いたくなるそのライスの価格設定。ラーメン＋ライスが私個人的にはお勧めです。

【解れるような柔らかい豚スライス肉とオーディナリーなメンマがとっても気楽】

　トッピングは割りと一般的ですが、悪くありません。メインのチャーシューはやや薄めのスライス肉ですが不満なし。塩系のタレの味わいで塩そばにはよく合います。脂の部分に熟成に似た甘みを感じますし、また赤身の部分は自重で解れるほどに柔らか。これは飯に合います。またメンマは一般的な薄味短冊タイプで一定のもの。やはり青菜の質感が印象的。

　ここは、半餃子も半焼き飯も１５０円であるので、デフォルトのラーメンとセットにあわせても英世でおつりがきます。自由が丘でのランチと思えば安いもの。

　総じまして、「飽きない日常系塩麺！」と言うのが素直な感想ではないでしょうかねー。今回はさらっと立ち寄っただけでしたが、毎回、注目店とか名店を狙うのも疲れてくるから、こういう気軽な駅前ラーメンを日常にどんどん組み入れたい気分です。ここはまた来るだろうなー・・・次回は、醤油を食うつもり。さらっと食ってから雨のなかを走って駅まで向かいました・・・・。ということで、なので詠います！

　　　どきどきと
　　　マダム集まる
　　　ランチどき

　　　懐かし味わい
　　　話の花咲く

　お粗末！と言うことで家族にも感謝しながら合掌！！今日も本当にごちそうさまでした！！！