【今週のラーメン５６４】ＺＯＯＴ（東京・芝大門）つけめん　あっさり　中盛り

【ぶらっと新規開拓です・・・浜松町・大門エリア】

　ちょいと昼ラーの探検をしようとこの個人的注目エリアのこちらを訪問です。東京らあめんタワーを目指しショートカットしようとしたら、妙な案内看板がかけられています・・・・。この唐突な案内板は、大阪・桜ノ宮の光龍益を連想してしまいます。よく読んでみると二毛作店の様子。昼はラーメン、夜は焼き鳥ダイニングということで、東京も大阪も最近こんな展開多いなと感じますね。似たような二毛作店、大阪・鴻池新田の「而今」へと・・・空想が馳せます。これは何か外れなしな直感！なので、急遽目的地変更とさせていただきました。　アタクシの過去の企画『電車使って６０分でラーメン食って帰って来い！』シリーズを、今回は東京編として、急遽実行させていただきます。あー、それにしても、プチ行列が発生しとりまして、時間に収まるかドキドキでした。心臓に悪いな・・・。

【やはり・・・、アタクシは変態なのか？】

　結構奥に長細い箱でして、どんどん客を吸い込みます。６割がた、３０代前後のサラリーマン。４割女性で、これはダイニング感覚の店舗の作りゆえでしょう。この日はその８割程度が、つけめんを食しておられました。こちらのつけ麺は、こってりとあっさりが選べる仕組み。こってりは、魚介豚骨？の濃厚そうなやつで背脂入りとのこと。あっさりは、「にんにくバジルオイル配合」とのことで、これは独特のオリジナリティーを感じさせます。ということで、「あっさり」を選択。しかし、あっさりを注文しているのは、アタクシのみ！　これは相当こってりの方が旨いのか、はたまた、アタクシがへそ曲がりゆえの行動なのか？？？　はたまた、普通では満足できない変態性が、他人より変わったものを選ばせるのか？？？

【む、バジル入りつけダレというのが新しさを感じるね】

　まず最初に配されたのは、つけダレ。予習なしでしたので個人的にはもっとライトな風貌と感じていました。ひょっとしたら塩ダレかもしれんとも思いましてね・・・。このつけダレを見て、また、隣のこってりのタレを見て、これホンマにあっさりなんか？と一瞬疑ったりもするけど・・・・、そのまま食する・・・。

　見た目はいかにも一般的なつけダレやのに、バジルオイルがすごい華やかな味の広がりを見せますね。それに、濃いかもと思ってたそのタレですが、少し濃いラーメンスープのごとき軽やかつけダレでして、「タレ」というより「だし」といってもいいと感じる出来具合。

　甘辛醤油ベースに動物系のコクが入り、甘めに感じるスープボディー。その上に、バジルの香りがふわっと突き抜け、独特の世界観を持っています。このままでもゴクゴクの呑めてしまうほどの塩分感覚です。中には、とろとろチャーシュー（脂分）のかけらが２つほど入ってまして、完全なアッサリ系にしてしまって少し残念だということがない、そこそこのコッテリ要素も課の備えています。ニンニク感は感じず、ガーリックオイルがちょこっと香る程度の上手な仕上げ方・・・。

　例えるなら、『見た目完全にコテコテな日本人やけど、実は海外経験長いねん。アタシ帰国子女やねん』的つけダレ、・・・・分かりにくい！

【店の雰囲気で、フィットチーネに見えてくるやないの・・・・】

　結構、旨そうな褐色した平打ち麺で、素朴といいたいところですが、ダイニングでは「ワイルド」と呼びたいその風貌です。皿や丼がまた洋風で「おされ」な入れ物ですから、フィットチーネにも見えなくもないな・・・。素直に旨そうです。キンキンに冷やすということもなく、適度に水で〆られたその麺は、表面にざらつきを少し感じるのが印象的でした。噛むと風味がひろがり、結構シコシコ感を楽しめる本格派でした。歯ごたえは、最初「ヌチッ」としていて途中から最後のあたりで「ヌチリ」とちぎれる感覚・・・。気に入りました。

　中盛りで５０％増しで＋５０円。大盛りで１００％増し（つまり２玉）で＋１００円。このプライス感覚も良心的でＧＯＯＤですね。中盛りつけめんで合計８００円なんですから、ＣＰ的にも満足です。

【スープ割りはポットで好きなだけ・・・】

　ま、全部ポットのスープを飲み干す人はいないでしょうがねｗ。アタクシは、「あっさり」つけダレでしたので、これ以上薄くなるのも嫌い、少しだけ薄める程度でしたが・・・。味付けは、定番の節系主体のスープ割りです。味わいはほんのりある程度ですので、入れすぎに注意。レンゲで色を確認しましたが、ほとんどお湯に少しばかりか色がついたかつかないかです。

　あと、申し遅れましたが、こちらは前金制です。アタクシの知っている範囲では、４軒程度かな・・・。個人的には珍しいと思いきや、食券制の券無しスタイルと考え直せば、珍しくもなんでもないか・・・・。

　総じまして、とても元気ある実力派二毛作店です。スタフの活き活きした動きもいいし、行列確認も小気味よい。返事は顔を見てするもんだねと、ここの店員さんを見てアタクシ自身恥ずかしくなりましたわ・・・。これは、ラーメンも、塩ラーメンも、食べてみたいな・・・・。あ、ここ昼営業だけか！夜、飲みに来るときにも、メニューの端っこに載せてくれんかな・・・・。ということで、合掌！今日も本当にごちそうさまでした。