ラーメン食べて詠います

ご訪問いただきありがとうございます。仕事の合間や、休日余暇を利用してラーメン探訪をつづけております。ラーメン食べて感じる、小さな喜びやストレス解放を、最後に詠って締めくくりますー。

【今週のラーメン881】 一丸 (東京・西武柳沢) 中華そば

【きっかけは?:ラーメンを食えるときに食いたかっただけ】

 (そろそろ連続レビューが難しくなりました。これは、一週間前(3月)の実食の報告) 

  週が明ければ新しい職場。そこでは、これまでのようにラーメンを毎日食べ続けられんだろうと思い、今のうちに食っとけ!みたいなノリで3月の月末に突撃した次第です。しかし行動も限られておりまして、自宅から比較的通いやすいこちらということで。西武柳沢駅の反対側にも泣かせる醤油ラーメンがあるのですが、時間の都合でこちら側を選択しました。比較的に外観とは違いシックな店内なこのお店。アタクシ入店時には客は二人だったのですが、後客どんどん入り出すともはやここは近場の常連に支えられている感じがいたしますな。こういう感じ、なんとなく味の確かさを予感させるようで好きです。

  さてこちらは、「こってり」と「あっさり」と言う風にスープが選べる上に、「普通めん」と「太めん」と麺も選べるというシステムです。ということで、今回のアタクシは「普通めんでこってり」とさせて頂きました。されど・・・・あとで壁書きみたら「細めん」もあるやん・・・・。ま、その次はそれかな。




【スープ:こってりといえど、カエシの輪郭がすっきり決まる鶏豚コクがナイス!】

  そうだ・・・・、新しい職場で自己紹介の仕方も考えとくか・・・とカウンターで新聞広げて待つ間に頭によぎります。こういう時って、いつでもそんなこれからの仕事のことをどこかで考えてしまうようです。週末休みでも心から気が抜けてリラックスできてないものですね・・・。などと考えていると、女将さんがにこやかにお盆でラーメンを運んでくれてニコリ。この瞬間だけは、心が和むよな〜・・・・やはり、止められない予感・・・らーめん(笑)。などと思い、スープをすすります。


「旨いがな!(*゜0゜)ハッ・・・・めっさ旨いがなぁぁぁぁ・・・・ 」
「こってりやけど、あんまりこってりしてへんところが、元々あっさり好きなワシを狂わせるやないけ!旨し!」


1)甘み(旨味):基本の鶏豚系のお出汁に・・・魚介部分は節系がいい感じの煮出しになって滋味を感じる

  「こってり」チューニングにしては対極のサッパリ風・・・。実はこちらのオーダーの取り方として、まずスープで「こってり/あっさり」、そして麺で「太麺/普通麺」を選ぶシステムになっております。今回は、「こってり/普通麺」の組み合わせですが、こってりスープと予測して、てっきり背脂の余韻を感じるか、または半濁りなスープをを連想していたのですが、どちらも大きく肩すかしを食ってしまいます。どうみても、一般的には、あっさり醤油にしか見えんのだが・・・・。

  さりとて「こってり」の意味をスープを味わいながら感じると、そこには、しっかりと煮出された鶏ガラの旨味とその余韻、そして豚肉のコクを感じるのです。なるほど「薄味ではない」=>「淡麗仕立てではない」=>「普通の濃い味」=>「こってり」という図式が頭に浮かびます。すると・・・・逆に「あっさり」を注文すると・・・とてつもない崇高な「淡麗仕立て」が出て来るんやろか!これは、逆に薄味の方に興味をガッツリと持って行かれそうになる(笑)。

  しかし、醤油のカエシの奥に潜んでいる旨味成分も、魚介としては、節系か昆布系のちょこっと顔をのぞかせるていどの滋味がとても気持ちよいね!薄味大好き人間・・・・題して「薄味星人」なアタクシとしては、この濃さを「こってり」と表現したご店主に、気の合うものをとても強く感じる次第!次は生ビールでも併せて注文するので、変な人形を取り出したオヤジがビールでも飲み出したら、気軽に声をかけて頂きたいもんです(笑:いやまじで)。


2)塩気:見た目以上にキッチリとした醤油カエシの輪郭が分かりやすく、節系や昆布系?にも結びつく

  少し上で述べてしまったかもしれないが、全体として、きっちりとした醤油感と鶏豚の旨味成分を感じるスープ。それゆえに、淡麗に有らずと成らしめているのは、塩気のやや強めの現れでしょうな・・・。全面にでてくるジョッパさで勝負してくるのではなく、黒子に徹しているくせに、存在が意識させる・・・。醤油のカエシと言われる特有の香ばしさに結びつく塩味が、とても印象的。その次に鶏豚に結びつ感覚があるのですが、旨味との一体感としては、節や昆布に紐づいた味わいの方が洗練された塩味かも? 旨味か塩味がどちらで括ればいいのか分からないバランス感覚と、これ以上濃くすると辛く感じる一歩手前というもう一つのバランス感覚。こういう、二軸的なバランスを強く感じるこのスープの塩加減!


3)風味(香り):非煮干し主体なサッパリ醤油のニュアンス!それに鶏豚の塩気と節の香りがくすぐる

  先日、嫁ハンの実家でお留守番の手伝いをしていて、ラーメン出前を取ったとき、あとでご家族と少し話したのだが(何食べた?またラーメン!?とあきれられたついでに話に花が咲き・・・)、根っからの武蔵野市民だが、煮干し香る醤油ラーメンってのは、あまり好みではなさそう・・・・。関西・関東とラーメンを食い続け、関東は煮干しかおる醤油が主流と思い込んでいたのですが、非煮干しな醤油ラーメンがこれだけ指示されているとは大変意外だった・・・・。美味い中華屋風の一品が好きなのかは不明・・・。つまり、そういう方々にはドツボにハマるこの香りなのではないだろうか?と思えて来た! こういった地元密着型なお店なのかもしれないね。一般的な煮干しを感じさせない・・・・というのが、香りの特徴と申せましょう。






【麺:麺はモチモチに限る!そいうく御仁にこそ、お勧めしたい!】

  ところでラーメンってのは、麺とスープ・・・・乱暴だけど、どちらを重視して味わうものとなるのでしょうね・・・。個人的に、関西では「まず麺を重視」、関東では「まずスープを重視」・・・のようかなと・・・。特にアタクシは、粉もん文化な関西エリアの人間ですから、麺は粉!粉の風味を感じる麺は最高!と思っております。なので、やはり固めなアルデンテ感ある粉風味ある麺が好き。 ところが最近、これからの一生は関東で骨を埋めると覚悟してもあってか・・・・・従来とは真逆な「柔らか麺も美味いやん!」と思えるようになったのです。そんな最近の味わいの趣向が自分で変わってきたな・・・と思える今回の体験でした。麺をすすり思うことは以下の通り。


「あーーー!やっぱりこういうのも好き!(*′ω`)b゛大OK!!」
「モチモチとつるつる!これだけでもええ感じやのに、手もみ風ウェーブがキラキラ光りますやん!」


1)風貌:手もみ風丸麺仕立て・・・・見た目からして「柔らかいの好き!」という店主のメッセージみたいな・・・。

  前段の、中華屋好き?という分析の中でも出て来そうな麺のスタイル! ストレートではなく、手もみ風の若干のウェーブを感じますし、断面が丸の麺だとすぐに分かります。さらに、明らかに多加水系でありまして、もうこれで大体・・・・アタクシのレビューで書くであろう内容は予測されると思いますが(笑)。ただ、なんとなく、店の作りとか麺の作りとか全体的に考えると・・・麺はこういうのがええ!というメッセージ的なものも感じます。きっとこちらのご店主の・・・「麺は柔らかいのが麺なんや!」というポリシーみたいなもんがあるんでしょうな。


2)感覚:お手本のような「モチモチ麺」・・・最近妙にこの手のモチモチばかり(流行??回帰??)

  思えば、先週の金曜日から週末から3連続でモチモチ仕立ての麺をすすってます。大体、もう書く事無くなって来た(泣)。これは偶然の仕業か、はたまた、多加水のベーシックな麺が、原点回帰というか、ラーメン・ルネッサンスともうしましょうか・・・・ブームなのでしょうか(うそです。妄想です)。強いていうならこれは、お手本のような「モチモチ麺」としか言いようがありませんな。平打ちや、ストレートでビッチリし上げるような工夫もなく、ただ標準的な普通のモチモチ感。それでいて、画一的そうに見えるのだけど、手作り感もちょいあるような・・・・。前歯で一瞬プルンとするよう感覚でスパスパと麺を切り、チュルリンと言わせてクチの奥へと運び、あとはクチリと短いタップで奥歯ですり潰しておしまい・・・。


3)スベリ:つるつるコーティングに加え、手もみ風なスタイルが効果を発揮するスープ持ち上げ感!

  表面にザラツキなどなく、曇りもないようなコーティングの美しさがありますので、はっきり言って滑ります。ただ、自然な手もみ風のウェーブがありますので、舌触りに加えてスープとのからみもそこそこありそうに思えるのが印象的かな?






【具:色鮮やかな・・・ほうれん草に代表されるように、手抜かりがないのだ!】

 (まったく脈略がない話ですが・・・・、オーストラリア大陸か、インド半島に似た形のチャーシューって、何故か旨そうに感じる)

1)チャーシュー:ほろほろ・・・煮出しの抜け殻ではない!

  チャーシュー・・・・というか、煮豚も作り上げる行程でスープに寄与すると思うのですが、出汁が抜けきった豚肉を醤油だれで再チューニング・・・・というタイプのものではないですな。塩ダレチューニング?というか、肉自体にまだジューシーさも残っているかのようなホロホロ感と肉の味わい両方を感じましたが・・・。厚さもほどほどあり、くっさりと柔らかい肉です。


2)ほうれん草:処理の奇麗さ

  色合いからすべてがわかるといった丁寧さを感じるほうれん草です。葉の瑞々しさを緑が美しく表現しているし、歯ごたえも柔らかい中に品があるとおもいますしね!家系っぽくなく、しっかりとした旨味がある茹でほうれん草です。


3)メンマ・薬味ネギ:なんとなく日常な美味さ

  メンマは、標準的な塩味でして、ややクニャリとした歯ごたえ系。形状もよくある品とそう変わるところはなかったかと・・・。薬味ネギに至っては、ほぼとk必するところはなしということで・・・・。





 総じまして、心の緊張をほぐしてくれた一杯でありました。そうすると、ある記憶が思い出された・・・・。

 まだ若く入社7〜8年目のころ、仕事で悩んで苦しんでおると、隣の部の先輩から声をかけられ、「最近大変そうだね」と声をかけてくれたっけ。いきなりだったな・・・。それにしても、話している内になぜか自分の窮状を訴えているようなシチュエーションになったのはナゼだっけ。また確かその先輩は、オレの話を一通り聞いてくれたあと、サクッとスタイリッシュに・・・こう言ってくれたっけ。「お!それ成長してる証じゃん。なんだ自分で気づいてなかったのか?」・・・と。こんな大切な宝のような助言をこれまで、全く忘れていて生かしていなかったなんてな・・・・。

 このあとこちらの店を後にして、帰り道に心が温かくなりました。嗚呼、自分で気づいていなかったこといっぱいあるわ!嬉しい時も、悲しい時も、苦しい時も、楽しい時も、いつも人間として腹が減り、そしてそこでは、いろんなラーメンを食って来たと。これからの仕事をしっかりこなして、後輩や部下たちに、そういった助言を出来るような人間になりたい。そんなことをラーメンと重ねあわせて・・・・、なので詠います。


  卯月なり
  桜咲き出し
  うづくなり


  新たな挑戦
  一丸となり (一丸=いちがん=いちまる)


お粗末!ということで合掌!今日も本当にごちそうさまでした。




 



  
 



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