ラーメン食べて詠います

ご訪問いただきありがとうございます。仕事の合間や、休日余暇を利用してラーメン探訪をつづけております。ラーメン食べて感じる、小さな喜びやストレス解放を、最後に詠って締めくくりますー。

【今週のラーメン565】 新宿煮干ラーメン 凪 ゴールデン街店 (東京・新宿) 煮干ラーメン

【まずその店構えで固唾をのみますね・・・・・】

 今回は、煮干し系の宿題を片付けるために、こちらに訪問。蒸し暑い夕方の開店間際を狙いましたが、すでに3番手。まず、その店の狭さと、さらにそれがおんぼろ階段を上った二階にあるということに驚きますね・・・。レトロを通りこして、まさにドヤ街な雰囲気にのみ込まれます。酔っ払いでは必ず踏み外すだろう急で狭い階段。丼の直系の1.5倍しかないカウンターの奥行き。店主が客先側に出てくるために、毎回膝を床につけて這いつくばざるを得ない勝手口・・・。ラーメン以上にツッコミところ満載な店内です。店がこういう年季の入りようですから、店主もさぞかし年季が入ったジジイかと思いきや、若い店主が渋く営業しています。まずは定番「煮干ラーメン」ということで、券売機をポチっと・・・。店主に手渡し座席につきます。ほんまに・・・・出張カバンより狭い奥行きカウンターって・・・・・見たことないで!





【これまた個性的なニボやんでんな・・・・関西では絶対ないと確信する】

 10分程度で調理完了。結構熱い丼を直接手渡しでいただくしかない体勢。猫舌ならぬ猫手なアタクシが、自分のスペースまで持ち運ぶのは、結構な根性を必要とします。で、何とか着丼を完了させて、落ち着いて麺顔を拝見すると・・・・・それはまるで「極ニボBLACK」とでも命名したい・・・・そのスープ感です。煮干しの香りビンビン際立っているのに、この黒さは何やねん!煮干しじゃでない・・・・カエシを感じる黒さです。それに、煮干しの成分が漂う魚粉感がたまらんね!

 恐る恐る・・・・スープを味わうと、見栄えの通り・・・・「濃厚煮干しフレーバーを強く感じながらも十分な甘みあり、カエシの香ばしさが面白い方向性を与えていて、更に見た目から察せない意外なほど、スッキリ仕立て」・・・・・となっているのです。この煮干しは関西では思いつかんな・・・・。煮干しそばと古風で純情な代物とは一線を画したい、そのオリジナリティが、この土地感、店舗の雰囲気と相まって、独特の魔力をまきちらしているのですわ・・・・。



【餡のないワンタンが、ワシをこんなに嬉しくさせるやなんて・・・・】

 この一杯の個性のもう一点は、具の「ワンタン」かと・・・。レギュラーのラーメンでデフォで備え付きますから、これはうれしい悲鳴を上げるしかないな。あの独特のスープに染まって、程よいベージュ色が旨そうです。さらに、形がいろいろあって、四角いのとか、紐になっているものとか、バリエーション豊かで飽きません。少しハードな「ちゅるりん」感覚がステキやね。 さらに、チャーシューは割りと肉厚。歯ごたえシッカリタイプながら、薄味です。これは中々・・・・旨い一品。そして、海苔は見栄え立派だけど、意外にスープに溶けやすいので、早めにいただくしかないです。ネギのざく切りの形も独特やね・・・・こんな形状初めて。



【これほどハッキリと太麺なニボやん初めてですねん】

 何よりも、太麺でニボやんというのが、アタクシの中では驚きだったわけです。掟はないのだろうけど、こういうところも、オリジナリティを強く感じる庶民派ラーメンなのです。見た目、ちょっとしたワシワシ系かと思いきや、気持ちのよいつるつる表面で、かみしめると、モチモチなニュアンスも感じられる・・・。ガッツリ煮干しにたいして、もちつる太麺なのであります。ストレートやや捻じれあり・・・・。この点も啜りあげたときに面白さを感じますね。スープがやんちゃな分、受け止める度量の広さを感じる麺ということか・・・。いずれにしても、この組み合わせは面白過ぎる・・・・。




 総じまして、煮干しの量は実はとても多かったと感じます。なぜって、この日夜ずーっと煮干しの感覚が口から消えなかったから(笑)。少し、晩酌のビールの後味が変わったかもしれませんぜ(笑)。それにしても、このテーマパークを巡ってきたかのような充実感は何だ! 店の作り、スープのチューニング、具のエンタテイメント、麺の意外さ等・・・・・予測を裏切るジェットコースターのような展開やないか! これはオモロイ店やわ・・・・・、関西人大受け間違いなしでっせ! ということで、今日は楽しかったと申し上げ、お礼を言いたいですね・・・・。ということで、合掌!今日も本当にごちそうさまでした。

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