ラーメン食べて詠います

ご訪問いただきありがとうございます。仕事の合間や、休日余暇を利用してラーメン探訪をつづけております。ラーメン食べて感じる、小さな喜びやストレス解放を、最後に詠って締めくくりますー。

【今週のラーメン5812】安楽(東京・三鷹駅北口)ラーメン + ニラレバ炒め + キリンラガー 〜昭和から続く黄金の記憶!これぞ全人類の心の故郷!町中華のド真ん中ストレート中華そば!

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在宅での休日残務処理の果てに武蔵野町中華の聖地(マチチュー)を目指した

 

 

10月初旬の土曜日。暦の上では休日だが、自分はモニターの光が支配するデジタル環境で、終わらぬ残務処理という名の強制労働に従事しておりました。カタカタと虚しい打鍵音だけが響く部屋で、魂はすっかり干からび、灰と化していたかと・・・。妻が気を利かせてくれて、軽く負担にならないサンドイッチを頬張りながら作業を進めます。
 

 
でももうダメだ…。脳が、いや、胃袋がSOS信号を発している。オレの細胞が求めているのは、お洒落なパスタでも、妻が好きそうな意識高い系のスムージーなんかでもない。そうだ!オレなら、ラーメン、チャーハン、餃子…あの抗いがたい引力を持つ「町中華の三種の神器」!?。もうそれは、ゾンビのように立ち上がり、吸い寄せられるように三鷹駅北口へと向かいます。一応、妻に一緒に行くか?と聞けばパスすると素っ気ない反応ー。まぁ、予定調和ってやつですかねー。
 

 
そうやって、もそもそと自宅を出て、バスが行き交う見慣れた風景の先に、ついにその姿を捉えます。それが「中華料理 安楽」。色褪せた赤がむしろ誇らしい、救いのオーニング。店先に鎮座する六角形の看板は、長きにわたりこの地で戦い抜いてきた猛者のエンブレムのようですぜ!。そして、ショーケースに並ぶ食品サンプルたちが「よくぞ来た、戦士よ」と囁いている。よし、決めた。今日の俺は、この昭和の聖域で救済されるのだわ!。
 

 
 
 
 

<キリンラガー> 休日労働を終えた戦士に捧ぐ最初の一杯!五臓六腑に染み渡る黄金の恵みひととき!このために生きている!


席に着くなり、呪文を唱えます。「とりあえず瓶ビール!キリンラガーで」。小瓶や生ビールも揃えているのでこういう伝え方になります。へへへ・・・すぐに運ばれてきたぜ、茶色の中瓶。それはオレにとって、砂漠で出会ったオアシスであり、錬金術師が作り出したエリクサー(不老不死の霊薬)に他ならないっすわ!。
 

 
冷たく汗をかいたボトルを手に取り、グラスへと聖水を注ぐ儀式を執り行う。トクトクと心地よい音を立ててグラスに注がれる黄金色の液体。グラスの底からは、無数の気泡が「待ってました!」とばかりに立ち上り、水面に到達すると同時にシュワっと弾け、きめ細やかな白い泡の層を形成してゆく。この光景を見るためだけに、日一日を戦い抜いたのだった。
 

 
グラスを傾け、一気に喉へ流し込む。くぅぅぅぅ…ッ!五臓六腑に染み渡る、このキレと苦味!これぞラガー!これぞ日本の魂!干からびた体に命の水が注ぎ込まれ、細胞の一つ一つが歓喜の声を上げているのが分かる。労働の苦しみも、休日の虚しさも、すべてがこの一杯のラガービールに浄化されてゆく。さあ、反撃の狼煙(のろし)は上がった。次は何を胃袋に収めてやろうか。・・・ってなこと言ってて、実はすでに決まってるー。
キリンラガー ビール350ml×24本  

 

 
 

<ニラレバ炒め> 見よ!この緑の山脈!圧倒的存在感!それを支える大ぶりでクリーミーなレバーの共演!明日への活力を約束!


嗚呼、究極のスタミナチャージャーが今、ここに降臨!。ビールで戦闘準備を整えた俺オレの前に、厨房から聞こえる中華鍋とオタマが奏でる小気味良い金属音。そして、ジュワッという音と共に立ち上る、醤油とごま油の香ばしいアロマが俺の食欲中枢を容赦なく殴りつける。ついに真打ちが姿を現した。「ニラレバ炒め」。
 

 
目の前に置かれた皿を見て、俺は思わず息を呑む。これは、緑の絨毯か?いや、生命力そのものを皿に盛り付けたかのような、圧倒的なニラの山だ。そうだ、ここのは巷に溢れる「レバニラ」ではない。ニラこそが主役だと、その存在感で高らかに宣言する「ニラレバ」なのだわ!
 

 
もやしでかさ増しするような、そんな軟弱なごまかしは一切ない。主役のニラは、肉厚で艶やか。完璧な火入れにより、シャキシャキとした小気味良い食感を残しつつ、噛みしめるたびにその甘みと力強い香りが口いっぱいに迸る。この緑の軍勢の合間に、もう一方の雄、レバーが堂々と鎮座している。
 

 
これがまた、脇役とは到底思えぬ、とんでもないボリュームとクオリティ!。一切れ一切れが大ぶりで、箸で持ち上げるとずっしりと重い。パサつきなど微塵も感じさせない、驚くほど滑らかでクリーミーな舌触り。レバー特有の濃厚な旨味とコクが、ニラの風味と出会い、互いのポテンシャルを極限まで高め合ってますー。
 

 
そして、この二つの偉大な個性を完璧にまとめ上げているのが、甘辛くも深みのある黄金色のタレ。このタレが、ニラの一本一本、レバーの一片一片に絡みつき、全体に一体感と輝きを与えている。ああ、ダメだ。ビールが、ビールが止まらない。脳が、いや、俺の本能が、白飯という名の最高の相棒を今すぐここに召喚しろと叫んでいる。これは単なる一品料理ではない。疲弊した現代社会を戦い抜くための、究極のスタミナ・ジェネレーター!
 

 
 
 

<全体> 昭和から続く黄金の記憶!これぞ全人類の心の故郷!町中華のド真ん中ストレート中華そば!

 
ニラレバの興奮も冷めやらぬ中、〆の儀式へと移行です。「ラーメン、お願いします!」。運ばれてきた一杯は、まさに時を遡るタイムマシンのような麺構え。龍が舞う丼の中で、透明感のある醤油ブラウンのスープが静かに揺れ、その中をストレート細麺がキリリと流れているじゃぁ〜ないかぁ〜。
 

 
これだ!これこそが、魂が求める「町中華のラーメン」の原風景!奇をてらったものは何もない。だが、ここには全てがある。しかも、物価高騰の嵐が吹き荒れるこのご世に、一杯650円という慈愛に満ちた価格設定。店主、あなたは神だわ!
 

 
 
 

<出汁> 鶏ガラの純粋旨味と醤油のキレが織りなす!シンプルで究極!啜ればDNAの記憶蘇る!

 


レンゲでスープを一口。…うまい。思わず声が漏れる。魚介がどうとか、Wスープがどうとか、そんな小難しい理屈はここには存在せず。鶏ガラを丁寧に炊き出したであろう、どこまでもピュアな旨味です。

 

 
それをキリッと引き締める、輪郭のハッキリとした醤油の風味。シンプルでありながら、その奥には確固たる哲学と歴史が感じられる。ライトな口当たりだが、決して薄っぺらくはない。柔らかさの中に、一本筋の通った凛々しさがある。これは、毎日でも食える、いや、毎日食いたいスープだ。一周回って、いやぁ、何周も回って、この普遍的な旨さに辿り着くわ!。
 

 
 
 
 

<麺> 絹糸の如き美的ストレート細麺!クスクス小気味良い歯切れ!最後までダレない持久力!

 
町中華といえば、やや太めでもっちりとした多加水麺を想像しがちだが、ここの麺は違う。箸で持ち上げれば、絹糸のように美しく整列する、ストレート細麺。加水率は低め。前半はクスクスとした小気味良い歯切れが心地よい。
 

 
そして特筆すべきは、その持久力だ。熱いスープの中でも最後までダレることなく、しっかりとした歯応えと風味を保ち続ける。この麺、只者ではない。スープとの一体感も完璧で、啜るたびに至福が訪れます。
 

 
 
 

<具材> 派手なトッピング不要!肉の旨味を噛みしめるチャーシュー!名脇役のメンマと青菜!

 
丼を彩る具材たちは、まさに少数精鋭。主役の麺とスープを引き立てる、完璧な布陣だ。



チャーシューは、脂身と赤身のバランスが絶妙な豚ロースライス。派手さはないが、噛みしめると肉の旨味がジュワッと広がる。脇を固めるのは、古風で丁寧な仕事が施された細切りメンマと、彩りと箸休めに嬉しい青菜。
 

 
そして、スープに浸してふやけつつ、その香りと存在感を失わない海苔。そうだ、俺たちが子供の頃に夢見たラーメンは、まさにこの姿だった。一杯650円でこの満足感。もはや感謝しかない。
 

 
 
 

<ニラレバ投入> 最終奥義!ニラレバ旨味凝縮のタレ投入!スタミナラーメンへと覚醒する瞬間!

 
ラーメンを半分ほど堪能したところで、俺は今日一番やりたかった「禁断の儀式」を執り行う。そう、先ほど平らげた絶品ニラレバ炒め。その皿にわずかに残った、ニラとレバーの旨味が凝縮された黄金のタレ。これを、残った具材もろともラーメンに全投入するのだわ!
 

 
オイスターソースか、はたまた甜麺醤か。複雑なコクとニラの風味、レバーの濃厚な旨味が溶け込んだタレが、あっさりとした醤油スープと融合した瞬間、奇跡は起きた。ただの中華そばが、一瞬にして凶暴なまでの旨味をまとった「スタミナラーメン」へと超進化を遂げたのだ!これは発明だ!イグ・ノーベル賞ものの味変!?
 

 
 
 

総じまして・・・「単なる昼飯の記録ではなし!魂をすり減らした一人の男を救う現代社会のオアシス」

 
時代がどれだけ変わろうと、決して揺らぐことのない「旨い」という絶対的な価値がここにはある感覚です。後継者不足や人手不足が叫ばれ、こうした昭和の宝物とも言うべき町中華が、静かに姿を消しつつあるという?。だが、ここ「安楽」には、時代を超えて人々を惹きつける確かな力が宿っている。我々にできることは何か?それは、ただただ、この暖簾をくぐり、腹一杯食らい、心からの「旨かった!」を店に響かせることですぜ!。そう、食って応援!これ以上の支援はない。武蔵野・三鷹エリアの宝であるこの店を、激しくオススメ!旨し!なので・・・とっとと最後に詠って、いつものように締めたいと思います!
 
 

 
 お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!

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