これぞ待ち望んでいた町中華の極上中華そば!

4月以降の会社の新体制に巻き込まれた己の身に、憂さ晴らしで3月末に集中的に有休とって町中華で和んで過ごしましょう。


さて三鷹駅界隈を拠点にしているものとして、ここは幾度も訪問し飲み食いしております。ピンではもちろん、家族を連れても利用を重ねています。なのであらかた主だったメニューは食ってきたつもりだが、デフォルトのラーメンを一度も食ってなかった。それが実に旨かったというか、これまで見逃してきたオレがアホだったのかと突き落とされるくらいハマったので、レビューに書き留めておきましょう。


<キリンラガー> 町中華には定番ラガーがよく似合う!ズシリとした苦味が効いたあと口がオヤジ好み!



昭和の後半までは、やっぱり瓶ビールと言えばキリンラガーが王者でしょう。若い頃よく実家でオヤジのを盗み飲みして怒られました。当時とは違って今は生なのだけど、雰囲気はやっぱり継承している感じているのは私だけだろうか。



いかついラベルのサッポロ赤星より実は苦味が強い。あと口に残って口の中で味が霧散するまでの最後の最後まで苦味が残る。それを清涼というのかは別にして、流行りのIPAとか地ビールとかにはない、男らしさすら覚えます。つまり、町中華には定番ラガーがよく似合う!ズシリとした苦味が効いたあと口がオヤジ好みと伝えたい次第。



<レバ野菜炒め> 新鮮豚レバが肉厚!乾いた様なふかふか歯応え!野菜炒めと一体感とコントラスト感じる旨さ!

本当は、ここ「ニラレバ炒め」が絶品なのです。ただ前回に食ったばかりだったし、また100円安かったので今回はこれを選びました。

おいおいおい!ここは炒め物が得意な店だったのか!特に豚レバーの質感が最高です。軽く片栗を纏ったレバーの外側が、野菜炒めのエキスと絡んで分厚くコーティングされているような仕上がり。野菜の甘みと炒めの香ばしさと、軽くオイスターソースのコクが表層に染みてます。そこを一気に齧ると実にふかふか!。そしてややスカっとした感触それが豚レバーの食感だ。




ううう・・・噛み締めると、確かにレバーらしい独特な苦味を帯びた滋味を感じる。それを若い頃は苦手と感じていたが、この年代にもなろうものなら、その苦味こそが健康的な旨さに感じるのだった!。別に日頃酒飲みすぎているからレバーに助けを求めているわけでなく、自然に旨く感じる。そして野菜炒めも絶妙で、超熱々ながらもモヤシはシャキシャキ!。迸る汁で口の中が火傷しそうになる程です。他にも玉葱が入っているので甘みも演出。これはまた食いたくなる。



<全体> これぞ昭和の心!紛れもない町中華の定番中華そば!透明な醤油と細麺の流れが印象的!

このご時世で600円で頑張ってくれてます。紛れもなく町中華での中華そばなる麺顔。普段、ここでは調理系の麺類しか食ってきてなかったから、デフォルトがこんな風に正統派なる質感だとは想像してませんでした。

確かにシンプル。出汁と麺。具は肉一片と少量のメンマと青菜。そして海苔。ナルトはない。飲んだ後の〆にも最適そうな風貌です。印象的だったのは、出汁の醤油ブラウンが透明感あることと、ストレート細麺の流れがキリリと感じたことくらいだろうか。

<出汁> あっさりとしてるが醤油の風合いと鶏の旨みが滲み出てこく深い!ピュアな旨さではないか!

別にビール一本で酔ったわけでなく、きっとシラフでも旨く感じたと思う。確かに今風な想像的な味わいとか、素材厳選の極みとかそんな味わいじゃない。さりとて一般的な大衆感なる凡庸な安寧感でもない気がする。いや・・・それでいてやっぱり食って落ち着く安心感は、どこかで食ったかもという一般的な大衆感なのかもしれない。そんな一周回って旨しと感じてしまったわけだ。


やっぱりシンプルなのだわ。醤油感がハッキリしている。カエシで味の輪郭をデッサンしている感覚はある。しかし鶏ガラ系の旨みが、輪郭に陰影を与えて味わいを立体化するような深みを感じます。味わいはライトなれど、迷いのない鉛筆運びのような凛々しさといいましょうか?。香味野菜や乾物で円やかに・・・というより、個人的には、醤油と動物系できっちり基本を押さえたってな感想です。


<麺> ストレート細麺!割と低加水!きっぱり流れる麺線と程よい歯応え!最後まで風味良し!

割とあちこち町中華の麺類食ってると、加水高めでモチモチ系と麺の風味系と別れるイメージを勝手に思っているんだが、一般的には前者がイメージかと。ところがここは、後者なのだよな!。だから余計に贔屓目に見てしまうかもですがご容赦を。

確かに出汁が割と凛としてるから、こういう麺の方が合うね。前半で前歯の歯切れは、クスクスとしており大袈裟に言えば風味すらあるような感覚でしょうか。そして意外と熱ダレがせず、最後の最後まで歯応えと仄かな風合いを持続して楽しめる感覚。当然、具材を絡めて楽しみ尽くしますが、飽きません。


また関心したのは海苔。韓国海苔っぽい仕上がり。胡麻油感あって薄くてパリパリな食感は、出汁に濡れてもまるでコーティングされたかのような状態がナイス。香りも良く麺に合う。これは自宅でも真似してみたいかと!


<具材> 小ぶりの豚ローススライス!古風で丁寧な細メンマ!あって嬉しい青菜!必要十分条件!


近年のラーメンは、高級になってしまい、それはそれで正当評価と思う一方で、昔ながらの良さが影を潜めそうな危うさを感じます。そんな思いを見事に救ってくれた感覚。昭和生まれのオヤジどもが、昔から食ってた一杯はこんな感じでとても満足したものよー。それにこのご時世で、一杯600円。粗利どんだけだよと心配してしまいます。


総じまして「昭和の味わいが今ここに!時代を超えて安寧と痛快を感じさせるノスタルジック中華そば!」




・・・・と言う感動の嵐!。実はこの界隈の大手住宅メーカーや警察署の職員さんの間では旨さ周知のお店。心配なのは後継者問題。時々人手不足でメニューや営業時間を絞ったり。食べる方が気軽だが、日本全体の問題を旨い故に考えこみます。まぁまずは食って応援しよう!激しくオススメ!旨し!なので・・・とっとと最後に詠っていつものように締めたいと思います!。

お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!

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