７月の思い出・・・多忙と酷暑の合間のひととき
とある７月の日曜日。忙しくて７月８月と拉麺断ちする覚悟でおりましたが、やっぱり挫けてしまい、またいつもの店に来てしまいました。と言うか暑くて暑くてもう「冷やし中華」しか受け付けん。ってな流れですかね。
そんな気分で開店前にサクッと１巡目をゲットしようと早めに行くと・・・おやおや、常連の先輩レビュアーさんがすでに並んでおられるじゃないか（笑）。軽く挨拶したあと、カウンターで並んで陣取って、うだうだと拉麺話に花を咲かせながら、麦酒とつまみと冷やし中華を堪能するって最高でございました。ありがとうございます！
＜サッポロ赤星＞酷暑で気怠い気分を盛り上げる本格的ラガービール！今日も３本空るぜ！
最近ずっとここでは３本飲むことが習慣になってしまったようです。やはり汗をかいた後の瓶ビール！ラガービール！が似合います。いつもながらの程よい苦味が良いとか、しっかりとした飲みごたえなどが印象的でございます。
更に後味の優しい甘みも素敵！。黒生とも微妙に違った印象で私は赤星の方に惹かれてしまいますが、どちらも妙に底なしで飲めるような感じがいたします。
＜メンマ皿＞ 温もりある旨さ！ほっこり感と優しさある質感！実にオーソドックスなあっさり系！
別に特別なところを感じさせないオーソドックスな短尺幅広メンマ。一番の印象は「温かみ」。不思議なことにいつこれを注文しても温もりがある仕上がりです。メンマってたまに冷たいのが出されるがそんな興醒めは一才なし。
薄味系の見栄えで、醤油感は低めです。実はこのメンマのフツーさが良い。うまい。無限に食えそうとすら感じ、ビールに最適です。薄味で温もりがある分、素材の味わいを引き出すようにも感じます。
＜わかめと青菜＞ 清涼感を優しく放つ小松菜お浸し？肉厚でフレッシュなわかめ！醤油と合う！
所謂ラーメンのトッピングを別皿にビールのあてとして注文すること可能です。わかめ、青菜、どちらとも具材としての質感がとてもしっかりしているため、単品で出されても旨い。少し醤油垂らしてありますが、それだけで味わい深しです。
＜全体＞ 江ぐち・みたか系の個性！実にノスタルジック！安定感ある冷やし中華！
これぞシンプル・イズ・ベスト！？とても安定感ある冷やし中華たるオーラを垂れ流しです。定番の冷やし中華だと、錦糸卵や紅生姜などありましょうが、これにはそれがない。江ぐち・みたか系譜の蕎麦ライクな麺がユニークで、実は似て非なるのかもしれません。
そしてその全体の存在感はやっぱりノスタルジックに感じられるほどで、実に安定した冷やし中華感ではないか！。今回はわかめをのせてみたが、それ抜きにしてもシンプルなれど作り込みを感じる質感ではないか！。
＜メンマ他＞ 焼豚肉片も小さいながらアピール！フレッシュめんま冷めても素材感で旨し！定番胡瓜旨し！
やはりメンマが旨い。特別な仕入れだとは思わないが、きっと丁寧なのでしょう。「みたか」も旨いが「高尾」も旨い。最近だと「下連雀」も加えないといけない気がしてきた。冷たく出されても素材感あるし、また酢醤油の味わいとも相性が良いのでいいね！。
更にチャーシューも一枚だけだがアピール感あった！。やっぱり肉ってすごいよね・・・この一枚の小さい欠片だけでチャーシュー冷やしにすればよかったかなと後悔しそうになってしまった。あとはナルトと胡瓜だがこれは定番中の定番としていい感じだったと言うことで！。
＜麺＞ 和蕎麦ライクな旨さは変わらず！力強い旨さ！冷えても酢醤油系なタレを吸い込み旨し！
この麺の存在感がなんとも素晴らしいかと。この麺は、日曜限定の熱々味噌に浸っても、冷やしの酢醤油に浸っても、確固とした個性を感じる麺の旨さを感じさせるかと！。見た目の蕎麦ライクさに脳が単純にバグってるだけだとは思えないのです。
もう素地の力強い旨さを悟ったところで、次々と具材を絡めて絡めて絡め尽くして味わい尽くします。具材に負けないプレゼンス感じる麺の旨さかと！。
また生卵を絡めるのも絶品。冷たい月見そばみたいな演出と、タレの酸味をマイルドにさせる役割があり、相まって麺に絡むとこれまた旨しかと！
＜タレ＞ 定番でノスタルジー極まる酢醤油！やや酸味強めなのがまた良い！
皆さんがイメージしやすい昔ながらの酢醤油系。そんな時代のオヤジ感覚ですが、なればこそこれが懐かしくも旨いのです。
特徴的には少し酸味が強め。それがまた清涼感とも結びつくようで夏の減退した食欲に火を付けるようにも感じます。
＜味変＞ 辣油を少し垂らす！辛味刺激にほのかに胡麻油のコクが広がり旨みも深まる！
酢醤油系のタレにはカラシがベスト！。さらに辛味を足すとなれば味変で厚化粧と思われましょうが、いやいやこれは個人的にはオススメです。辣油は唐辛子系なので辛味のハイブリッド感がいい感じ！？。またベースに胡麻油が潜んでいますから、この香ばしさと図太いコク深さが足されるようです。
＜スープ割＞ 冷やし中華の最後は温かく〆る！豚と野菜の優しい甘みでほっこりとエンディング！
冷やし中華の最後はスープ割って意外でしょ！。みたか・高尾ではこれがフツーです。つーか食べ終わろうとするタイミングを厨房から店主がセンサー通して感じてるかも？。「すみません、スープ割を！」と告げるつもりが、「す」の段階で目が合ってその準備が始まります（笑）。
例え麦酒３本飲んだ腹で、例えタプタプ状態であろうと、これが染みるのだー。一気に中華そば感覚が生まれ、２度違った味わいが楽しめるような感覚。どうせならここまで辿り着きましょう！。カラシや辣油や酢の下味が優しい味わいの淡く溶けてこれまた旨し！。
総じまして「夏はやっぱりノスタルジックな冷やし中華！酷暑に染みる安寧と清涼！麦酒と共に！」
・・・と言う感動の嵐！。この酷暑続きの日々には癒しすら覚える一杯。その一方で日曜日限定で熱々味噌系も提供！やっぱり何とも頼もしい店です。そして飲みの楽しみもしっかり受け止めてくれるというのが実に良いじゃないか！。だからついつい通ってしまうようです。家族連れでも安心なので広く激しくオススメ！旨し！なので・・・とっとと最後に詠って、いつものように締めたいと思います！。
お粗末！と言うことで家族にも感謝しながら合掌！！今日も本当にごちそうさまでした！！！
