東京トップクラスのラーメン激戦区でユニーク煮干し発見
- <全体&スープ> 煮干しの香ばしさのみをエキセントリックに!醤油の円やかさは見事で更にポリッシュ!
- <麺> パツパツと言うより「クシクシ」感覚が楽しいストレート角細麺!濡れ加減で透明感溢れる!
- <チャーシュー> 王道の豚バラ肉!抜けてた脂に醤油ダレが浸透して旨し!
- <和え玉> 歯応えの妙にハマってしまい・・・誘惑に負ける
- 総じまして「懐かしさ溢れる一方・・・何故かエキセントリック&マイルド!な淡麗煮干し!」
1月が一番忙しい〜。オレだけなのか?なのに仕事がスタックしてて、嗚呼どうしたものか・・・・責任者出てこいやぁ〜(高田総帥風)!。そう頭の中だけで叫んだはずが、勢い余ってポロッとクチから声が溢れてしまった。うう・・・・猛烈に乗客の視線が痛いぜ。そんな帰りの満員状態の中央線車内・・・・。極度に恥ずかしくなり、次の停車駅「中野」で途中下車してしまいました(瀧汗)。もうこうなったら中野で飲んでやる!まずその前に軽く腹ごしらえだ!。
そんな流れでラーメンを軽く食うつもり〜。狙いは1店舗のみ。それを今更発見と言うのもオーバーなんですが^_^。実は前から目を付けてて、妙に休憩タイムや臨時対応にぶつかるなどで、ようやく3回目の訪問で入店できました〜。この一角は、極度のラーメン密集地で、その王座に君臨するのは、やはり青葉中野本店でしょうか。半径30Mのラーメン屋が実に個性派であり実力者でもある。まるでいきなり殴り込みのような開業です。
場所は「麺屋ようすけ」の跡地。と言っても「ようすけ」は別に閉店したわけでなく、青葉の真向かいにプチ引越ししただけでした(元セカンドブランド「黒庸介」の跡地に本家が乗り込んだ格好)。この狭い路地のあたりがめちゃ熱い戦場でして、「バラそば屋」もすぐそばにある。よくもまあ、ここに乗り込んできたなと感心半分応援半分。今回は様子見と言うことで、一番基本的な一品「煮干しそば」だけさらっと食って、後はどこぞでぼっち酒で憂さを晴らそうというプランでした!。
<全体&スープ> 煮干しの香ばしさのみをエキセントリックに!醤油の円やかさは見事で更にポリッシュ!
面白いことにこの周辺のラーメン店は、券売機は店外、入り口脇に備え付け。青葉、ようすけ、バラそば屋、ここ梵だってそう。路地裏で狭いからで、店内に置くと客動線が確保出来ないのでしょう。さっさと食券購入済ませて入店すると、先客は1名と少し寂しい情景。気さくそうな店主のいらっしゃいませ〜と言う声が響きます。静かに落ち着けるのがむしろありがたく、やってしまったことをくよくよ悩んでも仕方ねぇ〜と、ようやく冷静さを取り戻すオレでした。気持ちが収まったところで・・・数十秒後にちょうどタイミングよく配膳が完了。それがこの麺顔です。
おおお!これは中々、王道の淡麗煮干しそば!「あるある〜!」と思える今風ネオ淡麗煮干しの風貌で、何となく食べる前から味が分かってしまう。薬味が紫玉ねぎ微塵と三つ葉と白髪ねぎと言う風流系に加え、穂先メンマが2本もある。何にしても一番安寧を覚えるのはバラ肉チャーシューで、素朴さと上品さがよく出てる。・・・・とここまでは、余裕を持って勝手に見切ってしまったが、実は食い進めると予想とは違ったわけだった。
なぬーーー最初のひとクチ啜っただけで、如実に個性を感じる!それは香り!。煮干しの香ばしさを、香ばしさ「だけ」をエキセントリックに引き出したようなイメージ。もっとクダけた言い方をすれば、焦げに近い香ばしさを感じる。これはあんまり経験値が少ない系統で、見た目と裏腹だったから驚いてしまいました。決して焦げてるんじゃないから誤解なきよう。焼き煮干しを使ったラーメンはこれまで何杯も食って来たけど、ここまでキッパリと感じさせるのが珍しいと思う次第。・・・・ちょっとオーバーに表現してますが。
煮干しのエキスを引き出すのに香ばしさを引き連れるのはよくありましょう。よく塩気でグイグイと引っ張り出すイメージが多いが、こちらは塩気で感じるニボ感(苦味)が特に抑えられている。甘味と言えばこれまた誤解呼びそうなんで表現には気をつけたいが、煮干しの旨味のみを引き出しているようなイメージ。恐らく複数の煮干しをブレンドしていると思うけど、白味系の煮干しを勝手に想像してしまうオレです。
醤油も実に明るいイメージで、何も煮干しだけが前面に出ているわけでもなさそう。鶏出汁のすっきり感が見事だし磨かれた感じもありなむ。乾物の煮出しもありましょうが、煮干しに感じる甘味は、ひょっとしたら昆布椎茸類のエキスだったかもしれんと・・・今になって記憶があやふやでごめんちゃい。
<麺> パツパツと言うより「クシクシ」感覚が楽しいストレート角細麺!濡れ加減で透明感溢れる!
箸で麺をリフトした時、あまり自分のタイプじゃないかなと、正直思いました。ところがこれが後になるほどハマってゆき、結局、口頭現金払いで和え玉追加をしてしまったではないか。
淡麗系煮干しそばは、加水低めが定番だと思う中で、粉感覚を多く感じさせるのが好き。そしてストレート細麺は鉄則。加水とストレートフォルムと言う点ではいい感じですが、最初はどこか黄色っぽくて、濡れると透明感のあるところが、好みからズレていた感じです。ところが一旦麺を啜ってみると、これが外カタ麺のようにキッパリとした舌触り感覚、そしてシルエット感を明確に表します。
そして歯ごたえ!。これが実に痛快!!。噛み千切ることに喜びを感じるほどに、クツクツクツクツ・・・っと明確な切れ味。パツパツと言うのがよくイメージされる擬音語?擬態語??だが、そう言うのとも違う。ねり水が反応してぎゅーっと引き締まったような、クツクツとした印象を個人的には感じてます。汁浸透はあまり許さないけど、汁持ち上げが鋭い感じで、レンゲを使って存分に楽しんでもらいたいかも!。
<チャーシュー> 王道の豚バラ肉!抜けてた脂に醤油ダレが浸透して旨し!
昔ながらのチャーシューとよく言うけど、昭和には見かけない上質感ですよね。最近はレアチャーシューが席巻しているので、なとなくこういうのをみると「昔ながら」ってつい使ってしまうけど。きめ細かい肉身の繊維質に、脂身が規則正しく平行線をたどってサシている!。それはまるで地層のように。この脂身にくさびを打ち込むように箸で崩していくのもよし、豪快に丸ごとガジり肉繊維を歯で崩しながら食うのもいいね。程よく薄味で、スープ生成にも貢献した脂の抜け具合がちょうどアッサリしててうまい!。少しだけスープを吸い込んでいるところも好きで、このタイプの肉ならいくらでも食えてしまう!。実はバラ肉チャーシューって、いくらでも食えるからゼロカロリーなんじゃないか思うくらいにね!。
<和え玉> 歯応えの妙にハマってしまい・・・誘惑に負ける
全く食うつもりがなかったんだが、麺の痛快さが誘惑に化け、そして負けてしまったオレ。150円をカウンター上部に置き、和え玉コールしてあっという間の2分くらいで配膳が完了です。
もう醤油煮干しのタレ、麺の強いクツクツ感覚に、ほぐしたバラ肉チャーシューらが・・・・見事にいいところが凝縮された感覚!。嗚呼・・・実はこの和え麺で酒が飲めれば良かったのに、あいにく券売機ではアルコール販売中止だったから仕方がない。じっくりとお冷飲みつつ、和え玉を味わって、痛快にフィニシュ。特に汁系以上に良かったのは当然のことながら麺の歯ごたえ!更に痛快でありました。
総じまして「懐かしさ溢れる一方・・・何故かエキセントリック&マイルド!な淡麗煮干し!」
・・・と言う感覚でして、ありそうでなさそうなユニークな一杯。周囲は強豪店ぞろいですが、ここで頑張れれば東京トップクラスへの道は開けましょうぞ。色々変化や改善を織り込む等、頑張ってもらいたい次第。この後店変えて、結構腹パンになってしまいましたので、おでんと熱燗で一人ぼっち盛り上がったとさ(爆)。ともあれ応援気分で、とっとと最後に詠って、いつものように締めたいと思います!。
お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!
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