久しぶりに狙いに来たよ・・・限定煮干し
中華そば 西川 （東京・千歳船橋） 上煮干しそば ＋ 味玉 ＋ 味付き替え玉 ＋ ヱビスビール 小瓶 〜ラーメン食べて詠います
- ＜酒＞ ヱビスビール 小瓶：程よいプレミアム感と量感
- ＜全体＞ 見事なるピュア煮干し感じるモスグリーン！チャーシューの上品さにもマッチする上質プレゼンス！
- ＜スープ＞ 塩気で煮干し感引き出した後、広がるのはむしろ甘味！？飲みやすい極ニボ感覚！？
- ＜麺＞ 煮干麺フォーマット通り！ストレート低加水のパツパツ麺！ゆっくり品やかに汁を吸い出す余韻の旨さ！
- ＜チャーシュー＞ まさにしっとりした質感と上品な色合い！そして歯触り感！滑らかな豚ロース肉旨し！
- ＜味玉にハズレなし！＞ 王道のネットリ半熟の卵黄！出汁の浸透でちょっぴりマチュアな甘味がスープとマッチ！
- ＜味付き替え玉＞ 微かな鶏油と醤油ダレ！煮干粉混じってほの甘く旨し！煮干し酢オススメ！
- 総じまして「まさに上級！苦味と甘味を存分に引き出す天才煮干し！ニボシストなら一回食っとけ！」
お！限定あるじゃん！その名も「上煮干しそば」。お好きな方だけお願い致します・・・との注意書き。へへへ、ニボシストとしては挑戦状ですな^_^。受けて立ちましょう！
ともあれもうすっかり春だから、行列には苦労なくて済むが、陽射しがないとすぐ焼けてしまいそうな紫外線量。春先から日傘オヤジにでもなろうかしらん。
＜酒＞ ヱビスビール 小瓶：程よいプレミアム感と量感
先ずは酒であります。ヱビスの小瓶しか置いてませんが、ベストチョイスかと！。正直、中瓶希望なんだが最近腹が直ぐに張ってしまうので、量的には実はちょうど良い。それにヱビスだったら申し分なし！
嗚呼、どうして昼間の酒はこんなに旨いのだ〜。ズシリとしたホップの苦味のはずが、旨くて甘味すら妄想してしまいますよ。喉を鳴らさずゆっくり飲みたいプレミアム感！。生も旨いが・・・瓶ビールも捨てがたい旨さなり！。
＜全体＞ 見事なるピュア煮干し感じるモスグリーン！チャーシューの上品さにもマッチする上質プレゼンス！
さてこの「上煮干し」・・・数量限定ですから、第一巡めの客はほとんどこれを注文してる状態。限定数など明示していただければ、今後くれるか微妙でドキドキするレベルが少しでも和らぐことを期待します。それはこんな麺顔で、西川店主自ら運んでくれました。
おおお！まさに煮干しの腹ワタ感じる様なモスグリーンの深い色合い！。そしてザラツキ予感させる粗い粒子感は肌とか骨の砕け具合を表すかのよう。まさに煮干しをそのまま潰し溶かした様相いっぱいでございます。それに対して、薄ピンク色のチャーシューがなんと上品で優しい色合いだこと！。真逆な色合いと質感に思えますが、ミスマッチと言うより、お互いの崇高感でせめぎ寄り合う一体感といったイメージ！。これは・・・煮干し大好き「ニボシスト」としては興奮を抑えきれません！。
＜スープ＞ 塩気で煮干し感引き出した後、広がるのはむしろ甘味！？飲みやすい極ニボ感覚！？
軽くお店側のウンチクを確認しておきますが、九十九里の背黒イワシを中心とした煮干し100％とのこと。究極のアニマルオフ。煮干し由来の塩分が高いので、「お好きな方だけお願い致します」とのコメントであります。ちょっとビビらせ入ってますが、それら念頭に入れて味わうと・・・塩っぺーどころか、とっても滑らかでマイルド！とても味わいやすい！。
最もハード系煮干しを食いすぎて感覚がバカになってるだけかもしれませんが悪しからず。色合いは確かにセメント系ですが、レンゲをさした瞬間から非セメント系とすぐわかる。とってもサラサラで、煮干し成分が軽やかに漂うのが分かります。香りはガツンとはこないが確かにしっかりした煮干しのエッセンス。味わうと確かに煮干しが攻めてくるが、塩気はサラッとした感じで、残るのは煮干しの旨味・・・つまり甘味にもにた味わい。これがフツー以上にすごく旨いじゃないか！。ニボシストとか関係なく、崇高にまで旨い！。
極ニボ系って確かに煮干しのエグミを処理したり、また旨味を引き出す時には「強い塩気」がとてもいい仕事をしてくれるイメージ。その塩気の引き際がとてもいい感じです。ちなみに、たまり醤油と再仕込み醤油も駆使しているとのこと。ひょっとしていい煮干しってのは、そんな無理やりに塩気を入れなくとも、旨味十分なのかもしれない・・・。結構、東京では煮干し食ってきた自負はあるんだけど・・・似たようなものを直ぐには導き出せない。ご出身のたけにぼ＠調布でもなさそうだし、伊藤系にかすった感じはあるんだが、やっぱ違うんだよなぁ・・・。
＜麺＞ 煮干麺フォーマット通り！ストレート低加水のパツパツ麺！ゆっくり品やかに汁を吸い出す余韻の旨さ！
濃厚煮干し麺には、ストレート細麺の低加水系。この定理にしっかりと準拠しております。強い煮干しの個性を受け止めるのは、強い小麦粉の主張。まるで乾いた様な風味感が口の中で広がり、濃厚な煮干しをガッツリ受け止めて、咀嚼と共にそれら旨味が一体化するのが楽しい！。実は完全に一体化する前に、せっかちな私はすでに飲み込んでいるんですがね・・・。煮干しと麺の風合いが混じり始めたタイミングでゴクリと嚥下。時々、刻み玉ねぎがそのまま紛れ込むので、咳き込むことも多々あります。
本当にドロドロのセメント系なら、最後までパツパツ度が変化しないところですが、このスープがサラサラな為か、終盤になるとゆっくりと汁浸透が始まっているのが印象的です。芯が消える感覚はないが、明らかに啜った時のしなやかさや、噛むと麺の甘味を感じるのは、糖化が進みやすくなっているからか？。
これは気分良く食えたと言う感想です。序盤は清々しいほどのパツ麺特有の香ばしさで圧倒しながらも、終盤はしなやかさと甘味を表す一面もあり。ど煮干しパンチを全体で訴えつつも、繊細な味変化がしっかり楽しめる一杯かと！。
＜チャーシュー＞ まさにしっとりした質感と上品な色合い！そして歯触り感！滑らかな豚ロース肉旨し！
レア感覚が低いのですが、とっても品やかできめ細かい肉質が印象的。低温調理も幅広いので、最近だんだんと分かりにくくなってしまってます。部位としてはロース。脂の部分は偏りがありますが、今回は赤身と呼ばれる肉質が実に旨し！。
煮豚にするとギュッと引き締まりそうですが、とってもふかふか。薄味ですがそれでもしっかりと味わい深いし、冷酒にすら合いそうな質感です。捩れたりすると肉繊維に隙間が生まれ、そこからスープが浸透？。噛み締めるとやっぱり煮干しの甘味を感じますが、やっぱり豚肉パワーと言うべきか、肉の味わいが勝りますね。こんな味の足し込みなんかもしながら遊んで食ってました。
この上煮干し、ワンタンだけはトッピング不可。チャーシューと味玉はOK。チャーシュープラスが激しくオススメ。
＜味玉にハズレなし！＞ 王道のネットリ半熟の卵黄！出汁の浸透でちょっぴりマチュアな甘味がスープとマッチ！
この味玉も旨いね。割ると白身が全体均一にカフェオレ色。嗚呼、出汁浸透してるわぁ〜と分かる瞬間です、そしてそれは卵黄にも届いているわけで、ジュレの様な部分とソースの様なトロトロ感を併せ持つ仕上がり具合。その色合いは深いオレンジ色と化しております。
味わうと出汁浸透して熟した様な濃厚な甘味！そして卵黄本来のフレッシュなコクがせめぎ合い状態。そしてどっちも味わえる様な贅沢な感覚で旨い！。これは大切に４つに割って全体を味わい尽くさせていただきました。旨し！やっぱり味玉にハズレなし！。
＜味付き替え玉＞ 微かな鶏油と醤油ダレ！煮干粉混じってほの甘く旨し！煮干し酢オススメ！
煮干し麺を食ったら、当然の儀式・・・味付き替え玉！通称和え玉を召喚です。これを美味しく食えるのも、ビールを小瓶で抑えられたからかもしれません。
見慣れた煮干し和え玉の麺顔。タレはうっすらと鶏油が混じった醤油だれの様です。しかしそれは控えめで、あとの旨味アクセルは煮干粉。よくよくかき混ぜて食うと、魚介系と動物系のレベルが調和して実に旨し！。
ところでこれは同じ麺なのか？。和え玉は少し品やかにも感じますし、また見た目もスリムに見える気がするがそれは錯覚？。しかし、汁なし系混ぜそばだと、パツパツだと混ぜにくいのでこれが正解なのでしょう。
オススメは、煮干し酢です。やはり脂系と魚粉だけだと、ちょっと重く感じるかも。そんな時は少し酢を投入するとさっぱり。いや・・・入れすぎると酸っぱいが、程よいか少し足らないくらいがちょうど良く、むしろ円やかな甘味が誕生するってな味風景の変化ですよ。ぜひトライしてください。
総じまして「まさに上級！苦味と甘味を存分に引き出す天才煮干し！ニボシストなら一回食っとけ！」
・・・と言う感動！。最近、セメント系煮干しがどうも食えなくなった・・・と言う声もパラパラ耳にすることがありますが、そう言う食べ慣れた方にこそおすすめでございます。気持ちよく食い終わって、軽く挨拶して店を出ようとすると、さらに行列が伸びていた・・・汗！。しかし回転は良い感じなので、天気の良い日は日向ぼっこ気分で並ぶといかがでしょう？。煮干し好きには激しくオススメ！。旨し！興奮がまだ収まりきらないですが、とっとと最後に詠って、いつものように締めたいと思います！。
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