ラーメン食べて詠います

ご訪問いただきありがとうございます。仕事の合間や、休日余暇を利用してラーメン探訪をつづけております。ラーメン食べて感じる、小さな喜びやストレス解放を、最後に詠って締めくくりますー。

【今週のラーメン3486】 Tombo (東京・吉祥寺) 辛まぜソバ 〜辛過ぎない余裕!ちょっと嬉しい挽肉旨味!ヌーベルヴァーグな武蔵野系まぜソバ!

TRY新人大賞おめでたい〜!
 今年のTRY大賞の受賞歴々は、なかなか納得性のゆくものだったというのが私個人的な感想。特に新人部門の大賞を「Tombo」が獲得したのは、印象深かった次第です。中央線沿線の店ですから、なんとなく親近感がわくしね。それでもってお祝いがてらに早く再訪問をしたかったのですが、受賞後の混雑が嫌で・・・躊躇われたために今頃になってしまいました。実は、西荻窪ですでに1杯食ったあと。近くのカフェでのんびり仕事メールを片付けて、エッチらオッチらと西荻窪から吉祥寺方面まで、歩いてやってまいりました。案外すぐに歩ける距離でびっくり。
 
f:id:TOMASSOON:20181111170944j:plain
f:id:TOMASSOON:20181111170943j:plain
 


 

 休日昼の部最後半にようやく滑り込みました。この辺りは車が通り過ぎるだけの五日市街道の外れなので、人の行列は特に目立ちます。店は南に面しておりますので、行列中は冬は晴れだとありがたいが、夏だと陽よけがなくて死にそうになる。この日は立冬も過ぎたというのに、行列で微妙に汗ばんでしまいました。この時点で汁そばはちょっとしんどくなってきた(汗)。
 

f:id:TOMASSOON:20181111170933j:plain

 
 
 つけ麺か汁なしかで迷ったんですが、この日、2杯目でつけ麺は苦しいか?。なら汁なし系かと言えば、こちらの出身の「地雷源」系のまぜそばは実はすでに食っているし知った味わい。迷いながら券売機に立つと「辛まぜソバ」なるボタンを見つけてしまいました。もうこれしかないでしょ!。今回はおやつ代わりにいただくので、ビールとライス、そして大盛りは却下させていただきましたー。
 

f:id:TOMASSOON:20181111170945j:plain

 
 
 
 
一味系の辛味がチリっと感じつつ、肉の甘味を感じる余裕!
 
 そもそも「Tombo(とんぼ)」とはいい屋号。なんだか呑気そうな空飛ぶ昆虫を連想しがちですが、とんぼ(蜻蛉)とは古来より「勝ち虫」と呼ばれているもの。戦国武将の兜にも飾られておりますが、「前にしか進まない」というトンボの飛び方の特性を、不退転の覚悟として表してます。きっとこの店を出すときの店主の覚悟!その表れなんじゃないかと。新人大賞とっても兜の緒をしめていただきたい。・・・またも勝手に妄想して、カウンターに座りながら身震いしているオレです。気がついたら思いの外、早く配膳が進もうとしてた!。それがこの麺顔です。
 

f:id:TOMASSOON:20181111170942j:plain

 
 
 おおお!中野の「さいころ(元地雷源)」風なオーディナリー汁なしに辛味仕立てと想像してたんですが、肉味噌のアピールと、ねぎ&一味の明るい色合いが新鮮。このエリアは武蔵野と言って「武蔵野系油そば」の文化圏なんだけど、それとは確実に区別されるべき独創性が感じられます。肉味噌で辛味で汁なし・・・と言えば台湾系へも想像が飛びますが、これはどこにも当てはままらない。
 

f:id:TOMASSOON:20181111170941j:plain

 
 
 タレは醤油系のようです。見た目で分かりにくいですが、予め店主が麺とタレをよくかき混ぜてくれているようです。やや黄色く見える麺は、タレが少し絡んでコーティングが進んでいるから。そこから徐々に麺の水分が滲むので、汁が少し残っているように見えます。この醤油だれだけを味わうと、オーディナリーな武蔵野油そばのよう。それはそれで旨い。
 

f:id:TOMASSOON:20181111170937j:plain

 
 
 しかしかき回すのです。それが本題なのだから。ぐっちゃぐちゃに混ぜ合わせた後に、この一杯のメッセージがようやく見えてきます。このメニューは「辛まぜソバ」だけど、甘味と調和する「余裕がある辛さ」だと言えましょう。ひき肉の味付けにもピリ辛意識もにじむ。また薬味ネギには遠慮なく一味唐辛子が降っている。ここだけピックアップするといかにも辛そうだが、ひき肉の旨味とか甘味には、これらを包含する力があるみたいです。あえて山椒の痺れを低く、辣油のシャープな刺激と胡麻感を入れず。甘味で辛さを引き立てると言った、味の反作用を狙った辛さと言えましょう。
 

 

 
 
しなやかなモッチリ感!ややオーバル形状の多加水中細麺がよく絡む!
 
 しめしめと箸を丼の底に差し入れて、えいや!と指でテコの支点を作って引き上げる!。すると微妙にうっすらとボコボコ形状で、オーバル気分な形状をした中細麺(中太麺??)が現れます。実は、汁系の細麺を期待していた部分があったのだが・・・・。最近では、煮干そばをはじめとする「替玉」が「味付き」になり、妙に汁なし系に急接近してきたから、これと差別化しないといけない風潮なのか。だから麺もグラマスになるのも分かるかな。
 

f:id:TOMASSOON:20181111170936j:plain

 
 
 しかしこれは良いね!中程度にグラマスな麺というのは。タレが浸透しきっても、タレの味に支配されない。しかも多加水だからモチモチ感覚が、細麺よりクローズアップ。湯切りの残りもなくベタベタしないから、余計な水分とタレ油分との攪拌乳化がなくて良いです。
 

f:id:TOMASSOON:20181111170935j:plain

 
 
 また薬味と麺との絡み方がいい。例えば「水菜」。これはこの10年で、ラーメンのトッピングとして当たり前になってきましたが、特に汁なし系の中では、生き生きと感じます。水菜はタレの濃ゆい味わいの中で、さっぱりと清涼感を与えます。更に、麺と絡むとモチモチ&スパスパな歯切れの感触に、ザクザクとした相容れない歯応え出すから、味わいのカオスを生むには最適です。ところでメンマはあえて長細くカットされているのか?。実はこいつも歯ごたえの面白さに貢献しており、混ぜ返した麺と見間違えてしまうのだー。単に老眼が進んだだけかもだが悪しからず。ただ思いがけず、歯ごたえの柔らかさと、筋を引き裂く快感が混じるので、突然歯ごたえを楽しくさせます。
 

f:id:TOMASSOON:20181111170934j:plain


 
 

 

 
 
味の決め手の挽肉と、甘く解れる柔らかロース肉旨し!
 
 よく頑固な店は、スープの出来が悪いと開店しないなど聞くけど、汁なし系に至ってはそんな気苦労が要らない反面、差別化が難しいわけです。でも旨い汁なしと、そうでない汁なしがあるのはなぜ?。個人的にはベースのタレ以外にも、トッピングが絡んでから吐き出す旨味の差だと思うわけです。例えばこの場合、醤油ダレとか香味油で違いを発揮するよりも、ひき肉餡の味付けで新たに旨味の軸を追加した方がわかりやすい。
 

f:id:TOMASSOON:20181111170939j:plain

 


 

 このひき肉自体も肉味噌と呼んでどうかと思うけど、とにかく挽肉に込められた醤(ジャン)の旨味はいい感じ。辛まぜそばとなれば、食べられるワイルドな辣油とか、四川系山椒など入れてみたい。そこを敢えてしないのか、日本人が一番馴染みやすい、一味唐辛子系のパンチで攻め立てます。だから辛さに余裕がある。甘味を感じる辛さという矛盾を抱えるうまさがここにあります。
 

f:id:TOMASSOON:20181111170938j:plain

 
 
 また複雑に脂身と肉身が入り組んだロース部位肉が旨い。肩か腕に近い部分なのかは不明。意外に分厚いスライスなんですが、肉自体が旨さでトロトロ状態なので、麺混ぜしているうちに砕けてしまいそうになりますが、そこを引き止めて箸で食う!。・・・もう舌の圧力だけで肉が解けます(笑)。そして舌熱で溶ける(爆)。炙った部分の香ばしさが、鼻孔を駆け抜ける。しまった!こんなことなら肉増しにしておけば良かった。ちなみに、+300円で追加の幸せが確保できるとのことです。
 
 

 

 
 
総じまして「辛過ぎない余裕!ちょっと嬉しい挽肉旨味!ヌーベルヴァーグな武蔵野系まぜソバ!」
 
 ・・・と言いまた抽象的ですがごめんちゃい。このまま、TRY新人大賞の新しいセンスで、新しい旨さを開拓創造していただきたいと期待。いずれTRYの「名店部門」でランクインしてね。今後もう少し訪問頻度も上げたいです。吉祥寺ラーメンを盛り上げてね。そんな応援気分が冷めないまま、とっとと最後に詠って、いつものように締めたいと思います!。
 

f:id:TOMASSOON:20181111153227p:plain

 
 お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら!!今日も本当にごちそうさまでした!!!
 
YouTubeにまとめてみました!

関連ランキング:ラーメン | 井の頭公園駅三鷹台駅吉祥寺駅