<どんどん進化して行く東中野>
最近、仕事関係であまりいいことなくてね〜。辛い毎日を過ごしつつあります。今年はキツイぞ〜、分かってたことだが〜。いい話、面白い話もないし、テレビを観ても本当につまらなく思える。
そんな毎日で、通勤経路の東中野に「きなり」さんが移転してきたことは、最近にないビックニュース!。辛抱できないーので、早速訪問してみました。平日夜に余裕ができるようになってからでも良かったのですがー。個人的には、駒込時代に塩を食いそびれたしまいましたので、ちょっとリベンジ気分もありました。それにしても、人気店「かしわぎ」の近くにやって来るとは、これもまたすごいね〜。私にとっては嬉しい悲鳴になってしまうんですが。これからどんどん東中野が、ラーメンで注目集めるエリアになればと、期待が高ぶります。
休暇日だったので、昼間開店前に、早すぎるタイミングで訪問し、場所だけ確認するつもりが、嗚呼もう並んでるやん(´・_・`)。しかも、名前も知らない顔見知りのお姿も見受けられる。根性あるな〜^_^。仕方なくそのまま行列に連結して、開店一巡目をゲット致します。暇なので一応メニューをチェックしだしますと、私が駒込時代に認識していた構成とは、少し違っておりました。メニュー表と券売機のポールポジションには、「白醤油」。続いて塩ではなく「汐」。そして「濃口醤油」と言う順番です。うー、迷うね〜。計画通りに従えば「汐」なんだけど。まぁどうせ、今後は通勤帰宅タイミングで、訪問すること増えると思うので、上から順に攻めて行こうと思います。今回は「白醤油」。
<奥の松:甘さ芳醇にして辛さも感じさせるボディ感>
行列が伸びてやや早めに開店してくれました。非常にこじんまりした感じありますが、結構効率的な座席配置でして、カウンターだけでなく、テーブル席やボックス席まで確保。これは家族連れにも嬉しい配慮です。さてまずは、日本酒をいただこうかしら。昼間から呑む奴って、行列の中でもオレくらい何でしょうがー。
小瓶で提供してくれました。一升瓶と枡グラスってのを期待してたんですが、まあこれはこれで気軽です。適度に冷えていて、この日は湿度が高かったからいきなり小瓶が汗をかきます。味わいとしては純米酒らしい芳醇さと甘さといったボディの厚みを感じます。ただ甘ったるいだけでなく、どこかしらキリリとした感があって、バランス的には悪くない。甘みがあってどこかしら辛口といった味わいがいい感じです。半分飲み干して、あとはチャーシューと味わうためにとっておきましょう。
<魅惑の白醤油感!塩よりもかなり円やかなカエシの輪郭と醸造の風味!あっさり味の中に魚介系の旨味が明るく響く!>
だいたい他客のオーダーだと、「白醤油:汐」が「6:4」程度。駒込時代を知っている方は、「汐」なんでしょうか。直前のお客さんは、そんな方のようで、その違いを楽しんでいるのか、「っあ〜〜!」とため息のような感動の声を漏らしつつ、しみじみと味わっておられました。きっとこの店の本当のファンなんだね。などと感心していたら、私の配膳が進みました。ちゃんと恭しくお盆に載せられて、客の左側から寄せてきます。それはこんな麺顔!。
うおおおーーーー、今風というか、コンテンポラリーな中華そば。いわゆるティピカルなネオ中華そばって感じがありありで、全体的な質感の高さはオーラのように伝わってきます。白醤油と聞いたからもっと淡い色合いかと思ったらそうでもない。ただ柔らかそうな輪郭だけは伝わってきます。レア肉の艶かしさが実にいいね。着物の裾からふくらはぎが露わになるような、落ち着きとエロさに似たものを感じさせますよ。また薬味ネギのような日常的なのを排して三つ葉。そして根菜めいた薄切りスライスが、全体の崇高感を高めているようです。
実際に味わうと、これがまるで尖がなくて沁み入る〜。鶏ガラのエキスがすっと入ってきて重さを全く感じさせません。では魚介が強いのかと言えば、そうなんだろうけど、そう感じさせまい円やかな味の輪郭。節系の旨味や昆布等の旨味が優しく染み込んでいるようです。塩気を舌で探し出すと旨味にたどり着いてしまうという、ナチュラルなカエシ感覚は、白醤油の仕業なのでしょうか。本当にいちいち引っ掛かりがないから、ついついスープをいつもより多めに啜り飲んでしまいます。
また後半になると麺の風合いもスープに移ってっくるので、甘みが微かに増すようなイメージ。三つ葉の清涼感も程よく、箸休めの青菜は小松菜と思われ、フレッシュで淡い苦味がよく合っています。
麺箱が覗き見れました。三河屋製麺らしいです。このブランドなら個人的には中太麺と遭遇することが多いのですが、清らかで自然なストレート細麺もまた見事です。密度感はやや低めで色白。ストレートさがとても美しく、練り水をかなり抑えたようで、グルテンの風合いがとても自然体で柔らかいです。前歯に当てて力を入れると、スパスパと小気味好くちぎれ、麺と麺の隙間に入り込むスープも芳醇。いわゆるスープの持ち上げってやつも、なかなか楽しませてくれます。
奥歯で潰そうとする段階では、顎の奥あたりから唾液が吹き出るような興奮を覚えます。スープの旨味と炭水化物の風合いが一体感して、すんなり別の旨味へと姿を変えていく様がいい感じ。また後半になるとスープを吸い込みがちになるので、腰つき全体がしなやかになっていきます。こうなると啜り上げがとても楽になりますので、ズボボボボっと思いっきり吸い上げてしまう。140g弱と思われる麺量はあっというまに胃袋へと収まります。
<コンテンポラリー&ポピュラーな二種チャーシュー!酒で楽しませていただきました!>
ここ数年は、低温調理の肉が主流になって行くのでしょうね。こちらもそのタイプで、鮮やかで優しげなピンク色の赤身が実にうまそうです。脂の差しもバランスよく、型ロース肉になるのでしょうか。塩気も低めで肉自体の味わいが自然に楽しめますし、脂身部分は舌の熱で押しつぶされるように甘くとろけます。そこで、半分取っておいた「純米吟醸 奥の松」をチビチビと味わう・・・・ああ、最高の休暇日っていう感動に包まれます。
また鶏の胸肉も最近ポピュラーですね。これもコンフィのように洋風に思えますが、日本酒にも合う。本当に肉自体に味はあるのかと錯覚するほどに薄味でうが、単体で食うとしっかりと、仄かで上品な味わいが広がります。今回は、酒があったのだから、特製にして肉増しにしても良かったかな・・・。
<味玉にハズレなし!>
塩ダレで漬けたようでもあり、その塩気の薄さや円やかさから白醤油出汁に漬けたようにも思える。そんな薄味味玉ですが、実にうまい。白身はほんのりと味がある程度ですが、卵黄部分は元からの濃厚さに下味が加わって、まるでソースのような濃密さを感じます。トロミが非常に多めですが、卵黄周囲は少し色が変わっており、舌触りも複雑になることから余計に甘く感じます。嗚呼、味玉にハズレなし!。
総じまして、「崇高なる都会的お座敷白醤油そば!」と言う印象でして、これは正に安心して食えるし、友人にも進められる高品質感と言えましょう。この感じなら、汐もさることながら、濃口醤油はどんな味風景なのだろうと今から次の訪問が楽しみになってきました。まだラインナップが一つ増えそうだし、ますます目が離せません。近くの名店と客を奪い合うというより、全体で盛り上げて客の吸引力を地域として高めてもらいたいと思う次第です。嗚呼、これから帰り道の充実ぶりが上がって楽しくなってきた!。そんな感動を忘れないうちに、とっとと最後に詠って、いつものように締めたいと思います!。
街の色
夏のムードが
じわじわと
ラヲタ熱気も
じわじわ暑く
お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!
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