ラーメン食べて詠います

ご訪問いただきありがとうございます。仕事の合間や、休日余暇を利用してラーメン探訪をつづけております。ラーメン食べて感じる、小さな喜びやストレス解放を、最後に詠って締めくくりますー。

【今週のラーメン2906】 まぜそば専門店 かぐら (東京・立川) 塩冷やし中華


<黄昏時の立川飲み街ぶらり旅>


 クソ暑い時に限って遠出外出であります・・・・。ちょっと嬉しい反面、汗びちょでたまりません。しかし、そんな中で早々に外出先で仕事のキリがついて超ラッキーでありました!。都内ならオフィスに戻らざるを得ないのですが、遠出なもんで適当にドトールコーヒーに入り込んで、モバイルオフィス状態でメールをさっさと処理。定時30分前に業務終了閉店ガラガラーとさせてもらいました。でもね・・・解放された地域はラーメン砂漠地帯でして、結局何も遠征ラーメン活動にならないーーー。仕方なく、八王子まで移動して・・・・めぼしい冷し中華情報もなく、わざわざ立川まで戻ってしまいました。これなら、いつものラーメン活動と同じじゃん(泣)。






 へへへ・・・しかし半分は予定調和でして、立川で新規の冷やし中華は2軒リストアップしてございました(「立川マシマシ」以外でね)。そのうちの一軒、「かぐら」さんの「塩冷やし中華」を今回はチョイスさせていただきました。潮の冷やし中華って、ありそうでないでしょ。なので、一度くらいレビューに飾っておきたかった次第。今年の夏のマイ・冷やし中華ブームのタイミングで訪問しないと、永遠に食えなさそうが気がしてねー。







 とは言え・・・あまりにも早く立川に到着しすぎて、まだ陽が沈んでない。晩飯にも早すぎる。仕方ないので、「ダンダダン酒場」で一人ビールとはハイボールをあおって時間つぶししてからの訪問です。


     









梅肉&山葵薬味ナイス! 蒸し鶏を味わう〜>


 そんな流れで、思いの外に酔い状態で訪問。タッチパネルの券売機で食券を買ってから、それを手渡し、速攻にお手洗いに駆け込むオレです。喉乾いてたし、すぐ後から冷やし中華食うつもりだったしで、つまみ無しで酒だけあおってきたから、アルコールの周りは早いのなんのって・・・。すごく気持ちよいやら、ちょっと気持ち悪いやらで、本当にごめんなさい。しかし、そんなオレを律するかのように、その配膳された麺顔は、とても輝かしいのです。







 器のガラスが曇りキズ一つない!。光に反射してもう一枚ガラスの受け皿があるのかと思うほどにきらびやか。しかしそれだけではありません、具材もきらびやか。特に「海ぶどう」が透明感あっていい感じです。納得感のある海ぶどうと思います。私、ダイバーなもんで沖縄系の食べ物にはうるさいんですよ・・・・。これならまず合格かな。細かくブツブツと弾ける感覚が楽しいし、結局何の味なのかわからない海ぶどうが大好き!。具材の特徴としては、この海ぶどうでかなり印象を占めます。実はその分、他のイメージがあまり残っていない・・・。






 ところが、「梅肉」と「わさび」の薬味がこの一杯の特徴でいい仕事をしている部分。まず具材の観点から言うと、蒸し鶏の薬味としてとても合う。鶏にわさびは鉄板級に固い安定度のコンビネーション。うまいに決まってる。ところが、梅肉蒸し鶏の相性もかなり良いのです。冷やし中華としての具材はさておき、鶏肉を薬味で食うだけで、酒が飲みたくなるー。ここが興奮のピークだったかもしれません。







 そのほか具材で感心したのは、意外に「もやし」。ごま油が少し混じっているかと思ったけど、本当は鶏出汁のペーストを溶かしてまぶしているのかも。もやしだけ単体で食ってもとても鶏コクが効いていてうまし。そこに麺と一緒に食らうと、歯ごたえも面白くなるし、麺の味とも馴染んでうまい。











<鶏の出汁に程よい塩加減!後半梅肉が染みた変化も楽しい!>


 さて本題の「塩だれ」ですが、これがまた深い。そしてさっぱりしている。鶏の出汁がさらりと効いていて、それでいてしつこくない。塩を少し強めに効かせているのがポイントで、冷やしにすると淡くなるところを、鶏のコクを牽引しているかの如しです。この動物系の出汁感に、海鮮のトッピングがどう反応するかが、実はこの一杯の課題かも。そこの引き際を塩気で両者を取り計らっているような味風景ですかねー。確かにうまい。考えてるーって感じがする。







 ここに、梅肉を一気に溶かすと、酸味がすごく際立ちます。別にピンク色に染まるほどでもないのですが、梅酸味がすごくたつ。まるで隠れていた酸味が、梅肉の投入で一斉蜂起したかのような酸味の立ち方が面白いかも。











<極細系捩れ麺!風味とタレの絡み&持ち上げがパワフル!>


 実は、こちら「かぐら」さんは、まぜそば専門店。なのに初訪問で「冷やし中華」食ってる。本当の麺の実力度とか、デフォルトの感覚とか、麺の考え方とか分からずにコメントすることをご容赦いただきたい。







 「まぜそば専門」と言うからには、本当は中太麺とか、平打ちの歯ごたえあるタイプかと思い込んでました。しかし合わせてきた麺は、「細縮れ系」でして、しかもそう強く引き締めが強くない感じ。腰が思いの外にしなやかだったのが、想定外でした。それが功を奏したと思える点は2つ。まず、タレの持ち上げとか絡みがすごい。塩だれだから色が染まらないので分かりにくいけど、かなり纏わり付いてるし、トッピングも張り付けさせます。味わいが馴染みやすい。そして次は、冷えすぎて風味が飛ぶことがない。グルテンの穏やかな風合いが、塩だれを超えても伝わりますよ・・・・。









 総じまして、「これからの発展系も期待の塩系冷や中!新たな可能性!」と言う感じたまま捻りも加えない感想で、ごめんちゃい。この一杯は全体的にすごく欲張りなほどに、トッピングと薬味の掛け算で多彩。その上「塩」ですからダイレクトに響きます。つまり、「鶏塩」と「塩海鮮」のエッセンスが両方とも拮抗しているところが、【欲張り】なほどにエッセンスを詰め込んでいると言うことかな・・・。肩の力を抜くか、どちらかに軸を決めれば、すごい発展性があるような気がしてしまいました。すみません・・・度素人の戯言ですのでスルーしてくださいー。次回は、酒場に寄り道せずに、こう言う一杯で酒を飲みたいと思います。と言うことで、結局早く仕事を終えて早く自宅に帰ってきても・・・・仕事メール返すやら、ラーメンレビューするやらで、もう夜遅いので、とっとといつものように最後の締めで詠ってから、もう寝ますー。



   ひと仕事
   終えて暑さの
   立川に



   シメの一杯
   渾身冷や中



 お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!



ぴあ立川食本

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