疲れた時にはあっさり出汁がよく沁みる
最近仕事に疲れており、週末休日になっても、拉麺的には戦意喪失気味でございます。名店狙って並ぶのもかったるい。とは言いつつ、新宿まで出てきたのですが、食傷気味なのもあって、近場であっさり系を狙おうと・・・とあるへと突撃。そして少し並んで店内へ。券売機を見るとビールボタンが販売中止とのこと(瀧汗)。これは不甲斐ない・・・何も食わずに退店してしまいました。
週末休日にビールが飲めないのは辛い。そんな実につまらない理由で、さらに近場をネットで検索し、探し当てたのがこちら「鶏そば かぐら屋@西新宿」さんでございます。まず最初に券売機にビールボタンがあるのを確認!嗚呼、よかったよかった!。
<酒> キリン一番搾り生!食を進ませる!実に華やかな麦芽とホップの苦味と清涼感!冷えと喉越しも最高!
こちらはキリン一番搾り!。これもうまいよね!。個人的には料理に合わせると一番映えるブランドではないかと感じております。レギュラークラスのビールなのに、酵母に華やかさがありあり。一番麦汁ならではのクリアな苦味が最高でございます。
また妙に飲みたい時に飲むビールというのは旨く感じるもので、実に華やかな麦芽とホップの苦味と清涼感!冷えと喉越しも最高じゃないか!。思わずもう一本追加しようかなどと考えてほくそ笑みますな。
<全体> The 鶏そば!琥珀の透明感があっさり感を強調!鶏肉の迫力とつくねの和み!凛々しくも優しさ染み入る麺顔!
休日の西新宿は全体的に人が少ないようで、サクッと食らうには穴場かもしれません。他客1名、UBERさん1名という状態だったので、調理と配膳はめちゃ早い。そんな一杯はこんな麺顔でした!。
おおお!これは久しぶりに鶏肉鶏出汁満載の麺顔!出汁の透明感には琥珀が少し混じり入り、旨さに優しさが溶けているのがありあり。そして一転するように迫力を伝える鶏肉のアピール。さすが特製とあって具沢山だが、重たそうなニュアンスを感じさせない。まさに疲れたオヤジにぴったりの昼飯拉麺と言う感覚です。特に嬉しいのが鶏つくね。弁当に入っても、酒のおつまみに供されても嬉しさ感じるアイテム!当然ラーメンに入るのはもっとも興奮するところです。
<スープ> 鶏の明るい旨味と柔らかい滋味深さ!更に乾物の溶けこみが円やか!薬味の清涼感に華やかさあり!
嗚呼、実に穏やかな鶏感覚。最近も随分と淡麗であっさりした一杯は食し続けているものの、ピュアな鶏出汁は久しぶりにも感じます。そのためとても新鮮。鶏肉鶏ガラを丁寧に煮出した感覚がありあり。きっとブランド鶏など使って拘りもあるでしょう。この手のタイプだと、よく鶏油が香味油として投入され、艶っぽさとか肉厚さを演出するのだが、そんな色気を極力抑えているような味風景がまたいいね。鶏塩と言うパンチも控えめなのが心地よさを誘う旨さ!。
店の蘊蓄書きでは鶏オンリーとあるが本当にそうなの!?。水と鶏だけを使ったようには、私の駄舌では思えず。例えば昆布や他の乾物、そして野菜なんかも滲んでないのかなぁ?。特に後味の円やかさには椎茸なんかも想像してしまうのだが・・・これ以上述べると墓穴を掘りそうでやめときましょう。
薬味具材に水菜を使うのは良くあるが、その青さも滲むから清涼感もあります。また薬味ネギに絡むように柚もいい仕事してますね。単に皮を刻んだと言うのではなく、少し甘みを足したような柚子薬味。なのでジリジリとした味はなく、仄かに感じる柑橘系の風味が、鶏出汁に明るさをますようです。
<麺> 大成食品!多加水ストレート角極細麺!出汁の持ち上げ感覚が最高!薬味を絡みつけ一体感ある旨さを演出!
麺線がキリッと感じさせる極細ストレート角麺。加水は高めですが、ねり水の影響かとても引き締まった感覚で、少しクツクツと感じる歯応えです。そして品やかな物腰。箸でリフトすると麺と麺が整いながら絡み合うので、隙間から持ち上がるスープが多く感じられます。レンゲでアシストするとスープパスタのような感覚?。出汁の持ち上げが素晴らしいので、出汁と麺の一体感がしっかりと楽しめるようです。
細くて品やかなお陰で具材と薬味の絡みも良いね。薬味のネギや柚子はいうに及ばず、メンマや水菜も絡みつけて引き上がってくるようなイメージ。出汁と麺のみならず、具材や薬味とも一体感を醸し出すのが、実に旨さ快感でございます。
また歯応えのクツクツ感も割と持続します。あっさり系なので大盛りは激しくオススメ。また替え玉対応もしてくれるようなので、歯応え感を気にする方なら、替え玉の方がオススメかと。大盛りで半玉プラス。替え玉で1玉プラス。
<チャーシュー> これぞ鶏肉の旨さと迫る贅沢な鶏もも肉!淡麗出汁に相性抜群のスポンジ歯応えの鶏胸コンフィ肉!
鶏のもも肉が最高であります。鶏皮が苦手な方もおられましょうが、この鶏皮には醤油系の甘辛い出汁が浸透しており、とても柔らかなのでゴムのような食感は皆無。また炙り!焦げ!が入っており、甘みに香ばしさが混じる旨さなのです。肉の方にもこの脂の旨さが浸透しており、とてもジューシーに楽しめます。どの方向から歯を入れてもサクリと千切れる柔らかさ。
こんなに質感が良いなら、別皿でもらってビールに合わせたかったくらいです。いや、この肉を使って「おつまみ盛り」なんてメニューがあっても良いんじゃないでしょうか?。お店側は「鶏チャーシューご飯」を推していますが、それも旨そう。
また近年定番化している、鶏胸肉のコンフィもいい感じです。元々淡白な滋味を含む部位ですが、あっさり鶏出汁を十分に吸い込んで旨し!。噛み締めるとスポンジを潰したように出汁が口の中で溢れるようで、ちょっとした興奮も覚えます。いやぁ〜さすが鶏の扱いはさすが!やっぱり鶏そば専門店!
<つくね> あるだけで嬉しくなるつくね!しっかり肉旨味の詰まった味と食感がナイス!
つくね大好き!粗挽き肉を薬味を混ぜてこねこね。それを丸めた感じですが、割とぎゅっと肉が詰まったような感覚とその旨味が印象的。よくあるのは、ふわっと柔らかい食感で軟骨のコリコリさも感じるタイプですが、それとは少し違って肉感重視のように思いました。これも・・・おつまみ盛り的にビールで合わせたい仕上がりですね。やっぱり、しっかり肉旨味の詰まった味と食感がナイスです!。
<他具材> 出汁と一体感!薄味でサクサク歯応えの短冊メンマ!分厚く大判で香高い板海苔!
メンマはあまり主張しないあっさり薄味タイプ。標準的な短冊タイプで、出汁の旨味をそのまま感じるような味わい。また海苔が大判で肉厚。2枚あるのが嬉しい!。スープに濡れても全く溶けない。千切ったりして分けて麺に絡ませるなどして楽しみました。
<味玉にハズレなし!> 見た目よりカエシを深く感じる味玉!出汁の旨味も深く感じるマチュアな味わい!
薄出しの浸透を感じさせますが、意外とカエシを感じる味わい。白身もしっかり出汁の浸透を感じるし、卵黄に深く浸透して多少なりともマチュアな味わいを醸し出します。濃厚濃密な旨さには違いないが、卵黄本来の味わいというより、出汁に染まった甘みと言う印象。なのでこれも酒に合わせてもいいなと思える仕上がりでした。あっさりスープに絡めて食っても旨し!。
総じまして「実に優しさ沁み入る旨さ!出汁の深みと軽快さ心地よい極上あっさり鶏そば!」
・・・と言う感動の嵐!。西新宿と大久保の中間といった立地なので、駅チカよりもゆったりと食えそうな感覚。近くに鶏塩の名店もありましょうが、充実感に遜色なし。激しくオススメ!旨し!なので・・・とっとと最後に詠って、いつものように締めたいと思います!!!。
お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!
関連ランキング:ラーメン | 西武新宿駅、新宿西口駅、大久保駅