ラーメン食べて詠います

ご訪問いただきありがとうございます。仕事の合間や、休日余暇を利用してラーメン探訪をつづけております。ラーメン食べて感じる、小さな喜びやストレス解放を、最後に詠って締めくくりますー。

【今週のラーメン2712】 昭島 大勝軒 (東京・昭島)中華麺+生玉子 〜再開発の裏側でしっかり根付いたノスタルジー!

<古さと新しさを感じる・・・街とラーメン>


 所詮私はそういう男。・・・・本当はアウトドア好き。でも家族はアウトドア否定派。若い時はキャンプやBBQに命かけてたほどのめりこんでいたのですが、結婚を機に全部売り払ってしまいましたー(大号泣)。久しぶりにそんな気持ちに火がついたのか、週末に昭島の「モリタウン」なるショッピングモールへと出かけてまいりました。いいねー・・・コールマンを始めとするキャンプ用品を見て回り、触りまくり、時間が経つのもあっという間。この興奮は、ヨドバシカメラApple Store に通じるものがありますよー。本当に熱中してしまう・・・・すると思いも寄らず正午近くの時間になってしまった。いかん、大勝軒にいかねば!本当に目的は実はこっちなのだから。








 急いで駅の反対側へ移動。ここで迷うのは、「東池袋系」か「永福町系」のどちらを食おうかという難題。なんと近くに両方の系統が揃っているのだ!。こりゃ辛い選択です・・・。以前の私なら「東池袋系」へ傾くはずなのですが、年齢のせいか、はたまた東京生活が長くなってきたからか、永福町系が捨てがたい。捨てがたいということはそれが本音なのだろうと思い、わざわざ行列がある方へと向かった。それが今回の「昭島 大勝軒」さんです。なんだか、先日の「河辺大勝軒」で私の中で「永福町系」に火がついたのかも・・・・。


   











汁:「穏やかさが痛快とも感じる魔力的な永福町系!!生玉子はつけ麺風にして充実感をアップ!!!」


 暦は明らかに春なのに、びっくりするくらい寒い雨の日。ブルブル震えて待つこと5分、店内の待ちスペースに誘導されました。ほっと一息。ためらわず「中華麺」のボタンを押して食券握りしめて待つ私です。ちょうど券売機の前の待ち椅子に座ってたからねー・・・券売機と対峙していたら、なんだか「生玉子」も追加して購入してしまいました。我ながら珍しい行動。店内に入ると、ひとり客だと色々順番飛ばしなどあって、早めにカウンター席に着くことができました。しかも生産ロットの組み合わせタイミングもバッチリだったらしく、アレヨアレヨと配膳が完了。満席で待っている方ごめんなさい。たまにはいいことあるかも知れない。








 その麺顔、銀のトレイの乗せられた大きく白い丼。麺の多さとやわ麺の主張が、見て取れます。一通り写真メモを撮り終えてまずはスープからいただく。するとそれは「醤油の生き生きさ」と「煮干しの華やかさ」が非常に好バランスで凛々しい。胡椒系のパンチも感じずで豚骨系の澄んだ旨味も実に芳醇。塩気と甘みのバランスがよく、どちらも先んじていない。その合間を縫ぬって煮干し香ばしさが漂いますよー。永福町系って誤魔化すと収集がつかないお味に落ちる気がするのですが、そんな不安定さを微塵も感じさせない、堂々たる味のキレです。







 醤油のタレに至っては、この系統にしては珍しく「醤油由来の酸味」をじわじわと後口に感じる。そして醤油のカエシも割ときっぱりとしていて、わかりやすい。ゆず皮があんなに小さいピースなのに、随分と上品な香りを発するものだわ〜。でもその一方で豚骨のエキスもわざとらしくない煮出しで煮干しのエキスと絡み合う。麺を徐々にすすりあげて食いだすと、明らかに麺から滲んだ小麦の風味ある霞があり、スープに徐々に広がってゆきます。一部、二層化するがごとく、麺の風合いの結合部分と非結合部分に分かれますが、麺から吐き出した小麦風味で醤油味がよりまろやかに感じてしまう。ネギやメンマも味にしみて来るし・・・なかなかのハイセンス。うまし!












麺:「やわ麺の素晴らしさを奏でる!熱耐性あるから、おしゃべりしながら食ってもいけるね」


 実はこの日は、二日酔いだったのだー。それでもこの2玉の麺量を軽々と食えたのだから、すごい。私ではなく麺の方。煮干しと醤油と豚骨エキスのハイバランスを、十二分に楽しむなら、細麺でアルデンテ峠を超えた方がうまいのかと、本当にこの瞬間は思いました。湯切りを完璧にこなしても残る微かな滑り。そこに出汁が染み入り全体に馴染むような感覚が素晴らしじゃありませんか。日頃食っている麺との密度感が決定的に違いますが、これも王道の麺基軸。








 また熱耐性があるので、長く放置していても麺の表情があまり変わらないのが好印象。女性同士でおしゃべりしながら食してもいけると思えます。今回は、生玉子を追加しましたので、つけ麺風に食ってみました。生玉子は小鉢の中で箸でかき回し、そこへ熱々のスープをレンゲで5さじほど入れる。そんな風にしてつけダレを完成させ、麺を運んでズビズビと食う。これがたまらん。うまし。場合によっては、数滴ほど醤油を垂らすか、またはコショウを入れてもうまいと思う。麺が生玉子に絡むと卵白の滑りが張り付いて、超高速参勤交代かのごとく・・・・、いやいや新幹線の○イレを流した最後の「ズコッ!」という吸い込み音のごとく、口内に吸い込まれます。














具:「チャーシューでさえ、二歩も三歩も下がってスープと麺の共演を支える奥ゆかしさ」


 ごめんねごめんねーーーー。スープと麺と生玉子の素晴らしさに感動して印象が薄いトッピングたち。チャーシューは、丼の大きさの相対で小さく見えるが、当然普通サイズです。ロース部位で実にあっさりとしている。醤油ダレの香ばしさ感覚が低めですが、その分スープの吸い込みで美味しく食えるという設計です。メンマが全く覚えていない・・・・。













 総じまして、「再開発の裏側でしっかり根付いたノスタルジー!」なる完成度が高い一杯と言えましょう。いやー、すっかりと今回の一杯で、永福町系の良さが体内に記憶されてしまいました。ありがとうございます。私は生まれが関西で長く成長期にそこで過ごして来たのですが、上京したての頃は、この味の良さが全く持ってわかりませんでした。しかも行列までしてる気が知れぬと毒を吐いたかも。しかし、その後いろいろ食べ歩いて、自分の中で基準が変わってきたのか・・・この系統がうまいと思えてきた。良さがわかるまでに5年はかかったかもね・・・・。コレクション的に食ってた時期とは別格に、今はうまいと感じる。ラーメンに対してもダイバーシティーにこれからも食い続けたいと思いましたわー。ともあれ新たな気づきに感謝しつつも詠います!。



   春節
   超えて震える
   花冷えに



   安堵与える
   煮干しの汁麺



 お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!





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