立川にあろうと昭島大勝軒
午後から川崎方面への外出とあって今回も立川経由に切り替え。そして立川で遅いランチ拉麺という発想。今回は、永福町系の大勝軒の名店「大勝軒昭島店」が復活?と思いきや「昭島大勝軒」と言う屋号の店が新規オープンとのことで突撃してみました。レシピを受け継いだ方?会社?が再スタートさせたとかの噂?。
立川にあってなぜ「昭島大勝軒」。店の起源を受け継ぐ意思かと!。似た例には、吉祥寺に三鷹大勝軒がある(まぁそこはそのまま移転引越ししただけだけだけど)。またここ立川ではほかに、「立川大勝軒(東池系)」ってのもあってややこしいから棲み分け的には良いかもね。
<全体> これぞ永福町系形式美!デカい器に銀トレー!期待通りのボリューム迫力!
さて永福町系大勝軒の押さえるべきところは、東京の拉麺ラバーなら今更って感じですが、①デカい器、②銀のトレー、③軽やか苦味の出汁、④麺の多さ、等いろいろありますが、個人的にチェックしたいのは、更に「デカいレンゲ」と「独特な形状のグラス」です。ここまできっちりと押さえている店はあまりなく、こちらしっかり全部永福町系の形式美を表していると申せましょう。
そして今回も生玉子を召喚!そして何を考えたのかナルトを追加してみました。最近ナルト増しに時々とりつかれてしまってる?。
<出汁> 穏やかに溶け込む煮干しの甘味と苦味!生玉子はつけ麺風にして充実感をアップ!
一口すすってあゝ永福町系とうなる。軽やかな煮干し出汁は少し甘めで後味は仄かに苦味を残す。個人的には醤油のカエシもしっかりとわかりやすいイメージ。ちっぽけな柚子皮が随分と上品な香りを発します。
一方で豚のエキスもわざとらしくない煮出しで煮干しのエキスと絡み合う。麺を徐々にすすりあげて食いだすと、明らかに麺から滲んだ小麦の風味ある霞があり、スープに徐々に広がってゆきます。ラード系香味が滲んでいるようなコク深さもなかなか食べ応えを感じさせます。
<麺> やわ麺の品やかさ!ライトなスベリと歯切れ!大盛感覚でも熱ダレに強く最後まで旨し!
通常なら2玉。ワンタン麺は1.5玉。それでもこの麺量を軽々と食えてしまいます。多加水系の細麺でアルデンテをかなり超えた感覚。なので腰つきはしなやか。そこに出汁が染み入り全体に馴染むような感覚が素晴らしです。
また熱ダレに強いようで、長く放置していても麺の表情があまり変わらないかと。今回は、生玉子を追加しましたので、つけ麺風に食ってみました。麺を運んでズボッと一気に啜り食う。またはコショウを入れてもうまいです。
<ワンタン> セロハンの如し薄皮でトロトロ揺らめく雲呑!まさにノスタルジーな風貌と味わい!
実にレトロ感たっぷりなワンタン。その安定感がまた好きなんですよねぇ〜。セロハンのように透けて見えるほどの薄さはないものの、しっかりと出汁を吸い切って煮干しと醤油の出汁に染まっております。
出汁をたっぷり吸い込み溜め込んだそれを、確かめようとするとするりと滑って、逃げるように去ってゆく。実にずるい、もっとオレを楽しませてくれなきゃ。レトロな薄皮ワンタンは、そんな切なさを織り交ぜつつ味わうのです。
<チャーシュー> 出汁と麺を陰で支える奥ゆかしさ!とろとろ煮豚肩ローススライス肉!
チャーシューは、丼の大きさの相対で小さく見えるが、当然普通サイズです。ロース部位で実にあっさりとしている。醤油ダレの香ばしさ感覚が低めですが、その分スープの吸い込みで美味しく食えるという設計です。メンマが全く覚えていない・・・・。
<他具材> コリコリと軽快な歯応えの細メンマ!あると華やかナルト増し!
メンマは醤油感ある深いベージュ色だが細長くて繊維質が詰まったコリコリとした歯応え。出汁も吸い込んで見た目以上にあっさり食える。柔らかい細麺ともマッチします。
またナルトはご想像の通りの味わいと触感。通常より薄く斜めにスライスされえいるため、出汁を吸うかの如くな味わいを醸し出します。
<生玉子> これがないと永福町系に来た気がしない!今回は存分すぎるほど麺と肉で楽しませてもらう!
これがないと永福町の麺を食った気がしない。必須アイテムでございます。箸で溶いてドバーッと麺の上に投入ってのもいいが、やっぱり絶対にオススメなのが【つけ麺風に生玉子を活用して食う】スタイルでしょうよ!。
麺を丼から箸でリフトさせながらゆっくりと麺を玉子へ投入。まずはそのまま食う。つまりすき焼きにして食う気分とも重なるわけです。日本人なら分かるはず。ゆっくりと汁が生玉子にも溶けてゆき味が濃くなる。何よりも、麺と玉子が固まったトロトロ部分を、強引に吸い込むのが面白い。シュゴッ!と短い音を立てながら、啜り食うのも楽しいね。
味変化も楽しいかと!例えばブラックペッパーを振って見ましょう。玉子とブラックペッパーの相性は最高に良いので、少しだけカルボナーラ感覚が生まれたようで、これまた旨い!。特にチャーシューの欠片なんかが混じると特にそう感じてしまうのです。
総じまして「ファン待望の良き永福町系の再興!若き世代の継承頼もしく今後期待のノスタルジー拉麺!」
・・・と言う感動の嵐!。立ち上げには試行錯誤も伺えるほどしっかりとした完成度と感じます。また店箱はとても広く、カウンター席もテーブル席もキャパ有り!幅広い客層に対応しております。接客もフェスティブで心地良し!。永福町系の新たなる広がりを大いにき期待!激しくオススメ!旨し!なので・・・ととっと最後に詠って、いつものように締めたいと思います。
お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!