田無の冬晴れ!永福町系の懐に抱かれる昼飯時

平日金曜日のランチタイム。冬晴れの青は澄み切っているのに、風だけが容赦なく頬を切り、歩くほどに体温が小さく削られていきます。そんな日に限って、身体が欲しがるのは「派手さ」ではなく「帰れる味」。何となく・・・永福町系の味がまた恋しくなってしまいます。

今回の目的地は、田無に根を張る“田無大勝軒”。永福町系の系譜に連なる、あのノスタルジアへ会いに行きました。扉を開けた瞬間から、心のどこかが、暖かく迎え入れらえる感覚ががするのです。

<全体> 肉の花びらが丼を覆いワンタンが見えないほど潜む!そのご馳走感に心が解ける!

配膳の瞬間、まず目に飛び込んできたのは、丼の表面を埋め尽くすチャーシューの群れでした。淡い桃色から褐色へ、肉のグラデーションが湯気越しに揺れて、まるで丼の上に“冬の陽だまり”が咲いたよう。

海苔が一枚、どんと真ん中に立ち、メンマの直線が景色を引き締めます。ワンタンはというと、姿が見えない。けれど、見えないからこそ「下にいる」とわかる、あの頼もしさ。そして脇には小さな器の生玉子。これが今日の物語を、もう一段奥へ連れて行く予告状みたいに見えました。

<出汁> ノスタルジック煮干風味!柔らかな豚骨とラード系香味油が寄り添い興奮を引き上げる!

ひと口すすると、煮干しの香りがすっと立ち、次の瞬間には醤油の輪郭が穏やかに広がります。尖らない。苦くない。だけど“確かに煮干し”。そこへ、柔らかい豚骨エキスが丸みを与え、ラード系の香味油が「温度」を足してくる。味の強さで押してこないのに、満足感がじわじわ増していくのが永福町系の魔法です。


冷たい風で縮んだ身体の隙間に、スープがゆっくり流れ込んで、内側からほどけていく感覚がありました。

<麺> 多加水の細麺が緩いよじれで出汁を抱き込む!啜るたび懐かしさを連れて来る!

多加水系の細麺は、全体にゆるいよじれがあって、スープとの絡みが良い。細いのに弱々しくなく、しなやかで、ふわりとした弾力が残っています。啜ればツルリ、噛めばむにゅり。煮干し醤油の香りが麺の表面に乗って、口の中でほどける速度がちょうどいい。


この麺は、“スープを飲ませるための麺”ではなく、“スープと一緒に物語を運ぶ麺”。そんな印象でした。

<チャーシュー> 柔らかな豚肩ロースがタレの旨みと香ばしさ充実!白米なくとも麺でも肉満足を形成!?


箸で持ち上げるだけで、ほろりと繊維がほどけそうな柔らかさ。そこにタレの旨みがしっかり染み、香ばしさがふっと鼻に抜けます。スープに浸して頬張れば、煮干しの香りと肉の甘みが同じ方向を向いて、ひとつの味になる。


そして何より、量がある。肉の安心感がある。冬の昼に、ここまで心が満たされる“肉の厚み”は、ちょっと嬉しい反則です。

<ワンタン> セロハンの様に薄い皮が出汁をまとって蕩ける!小さい肉餡がレトロ風に微笑む感覚!


ワンタンは薄い。驚くほど薄い。つるりと光を受けて、箸先で扱うのに緊張するほど。皮がスープを含むと、口の中でほどけ、すぐに消える。その刹那に、小さめの肉餡がちょこんと顔を出して、「昔ながら」の安心を置いていきます。



派手な主張はないのに、いないと困る。ワンタンって、こういう存在だったよな……と、思い出させてくれるレトロなスタイルでした。

<メンマ> ほどよい歯ごたえと甘香ばしさが、丼の景色に箸休め以上のリズムを与える!


メンマはスープの中で、静かに役割を果たしています。噛むとコリッと、そこからジュワッと。甘香ばしい風味が煮干し醤油とぶつからず、むしろ「間」を作ってくれる。肉・麺・ワンタンと続く物語の途中に、心地よい句読点が打たれる感じです。

<生玉子> 麺も具材もくぐらせる!甘みとコクが一気に増す!絡みの絶妙さが幸福へ直結!




ここが今日のハイライト。小鉢の生玉子を溶き、麺をそっとくぐらせる。すると、麺の表面に卵がぴたりと乗って、口当たりが急にまろやかになります。


煮干し醤油の輪郭が、卵のコクで丸くなり、味が「優しく濃く」なる。これがもう、絡みが絶妙で……啜るたびに“すき焼き的幸福”が口の中で起こります。さらに、チャーシューもワンタンも、卵にちょいと潜らせると別世界。肉は甘く、ワンタンはとろり。.....うーん!旨さジャスティス!


最後は余った卵を丼へ。スープに溶かして飲めば、冬の冷えが完全に解けていくようでした。



総じまして・・・「永福町系の懐かしさを芯に肉とワンタンと玉子が重なって“冬に勝つ一杯”へ昇華した田無の名作!」

煮干し醤油のノスタルジー、丸みをくれる豚骨エキス、ラードの温度。そこへ多加水細麺が寄り添い、豚肩ロースのチャーシューが満足を確定させ、ワンタンがレトロに余韻を残す。そして生玉子。あの絡みの絶妙さが、今日の一杯を“思い出”ではなく“事件”に変えてくれました。この一杯は「懐かしい」だけで終わらず、“今の自分の空腹と冷え”を確実に救ってくれる力がありました。冬晴れの風の冷たさすら、スープの温度と玉子のまろみが上書きしてしまう。気づけば丼の底が見え、心だけがぽっと温かいまま残る――そんな昼。激しくオススメ!。旨し!なので・・・とっとと詠って、いつものように締めたいと思います!。

お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!

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