ラーメン食べて詠います

ご訪問いただきありがとうございます。仕事の合間や、休日余暇を利用してラーメン探訪をつづけております。ラーメン食べて感じる、小さな喜びやストレス解放を、最後に詠って締めくくりますー。

【今週のラーメン1953】 四川担担麺 阿吽 湯島店 (東京・湯島) つゆ無し担々麺 4辛 〜納得感が深い本格痺れでウマウマな汁無し系

 最近、また頻繁に外出機会が増えてきて、外の空気を吸えるのは良い。だけど、午前中一杯会議、午後一でまた場所を変えて会議というと、移動中に飯を食うしかなくなってくる。山手線の中でおにぎりを食うしか手がない場合も出てきて、食ってる気がしない。以前は電車の中で物を食べるのは、なんて不躾なんだと思っていたけど、仕方ない場合ってあるのだよなと、今更ながら振り返ったりしています。しかし、この日はその分、早めに出先で開放されて・・・・、直接帰宅することをオフィスに告げて、プチ・ラ活をさせていただきました。もう・・・腹が減って減って限界で体が震えそうでしたので。今回、向かった先は、湯島の「四川担々麺 阿吽」さん。以前この界隈までわざわざ来て、あまりもの行列に恐れをなしてスルーしたため、今回はそのリベンジです。













【店:スタイリッシュ・タンタン・キュイジーヌ!なお店】


 なるほど・・・これは女性も入りやすい!ちゃんとした坦坦麺を食べたいと思う女性も多いと思いますし、「坦坦麺好き」というフェチな方もおられましょう。店内はスタイリッシュでカウンターも木目調で美しく、ごちゃごちゃとテーブルセットも置いていないのですっきりした感じ。店内は薄暗い感じであるけど、スポットライトがほのかにセッティングされてて、落ち着く店内。オシャレ過ぎないので、オヤジも入りやすいところがいいね。大人の坦坦麺屋さんという雰囲気がナイスなので、アダルトにウケます。比較的先客も女性が多く、女性一人でも何の違和感もないのがいいね〜。こういう感じなら、通いたい気分にもなります。味のレベルは調査済みなので。

 せっかくだから、ガツンと食いたかった。痺れてみたかった・・・。3辛の「つゆ無し坦坦麺」でも十分だと思ったけれど、わざわざ食券を手渡したあとに「4辛」にランクアップしてしまいました。お尻のことは気にせずに。






 





【タレ:甘さで誘い、辛さで引き入れ、痺れで雁字搦め】


 配膳される細長い器。この三日月のようで舟のような器は、汁なし担々麺でしかお目にかかったことは無いかもです。それだけ、このメニューには観念的にも味わい的にもドンピシャの相性を感じますね。それだけで、もはや崇高感に包まれた美味さが迫ってくるようです。








<芝麻醤と干し海老の香ばしさ、そして辛さのマッチングがナイス>

 マゼマゼしつつ、熱気から巻き起こる香りに洗礼を受けながら、味わいを思わずシミュレート。それを十分に解釈をせぬまま、本能的に早くもすすり始める私が、そこにはおりました。破滅に陥る快感に溺れるような心境か・・・。なんと、ひと口目から食欲がトップギアです。

 芝麻醤の甘さをベースとしながらも、そこに明確に支柱を打ち込むような辛さの刺激が堪りません!更に、干しエビの香ばしさが肉厚に押し寄せてくる。それでも負けじと辣油のシャープな辛さが逆に切り込んで行くような感覚。甘さと香ばしさに、辛さが拮抗している味わいバランスです。しかし、徐々に山椒が加勢して行きます。それはまるで関ヶ原での小早川秀秋の軍勢か?。味の戦局は一気に変化して、その後は支配的です。


<次第に席巻する痺れと辛さの攻撃>

 その後は、甘さと香ばしさの残存を感じつつ、あとは山椒の嵐が吹き荒れますね〜。痺れの旋風は駆け抜けます。時々麻痺して無風にも感じるのですが、そういう時に限って、辣油の切れ込みが効く! 辛さと痺れにギッタギッタに切り込まれたような感覚になりますが、そこがまた「快感」。水を飲んだところで舌ベロの痺れ感は治りません。

 まさにこの辛さと痺れの「ドS」的な感覚があってこそ、旨さの陶酔に浸ることができるのかも・・・。一度ハマってしまったら、そこから抜け出すことが出来なくなるような耽美な旨さの世界観が、そこにはありますかな?












【麺:具材や痺れを巻き込む、スパイダー・フラッシュ・ローリングサンダー!】


 麺の炭水化物で辛さと痺れを紛らわせるとか緩和させることは不可能。麺がそれらを巻き込み絡みつかせますので、食うこと自体、突き進むのみです。








<よくトッピングが絡みつく平打ち型多加水麺>

 麺自体がよく出来ているのかも。平打ちっぽい形状をしているのに、やや捩れを生じてる? また更に表面はツルツルというより吸い込むような肌触り? 混ぜれば混ぜるだけ、具材もろともスパイス感覚も比例して巻き込むのだから、設計としてはよく出来ておりますね。

 歯応えとしては、前歯でヌツヌツとした粘り気ある切れ味。タレがまとわってクチリとした感覚でヌツリと感じるかのようです。奥歯でプレスする際は、挽肉を張り付かせ巻き込むから「クニクニ」としたクッションを感じる。とにかく、汁なし系でしか味わえないボリュームある歯応え、歯のストローク感覚です。












【具:味の決め手です!】


 汁無し系の醍醐味は、タレの個性もありますが、やはり「具材」とのハーモニーですよね。すでに香りで楽しませてくれてる「干し海老」。雁字搦めで痺れの境地へと誘う「山椒」。そして味わいと感触のメイン「挽肉」。これらがよく働いてこそ、崇高なる一杯が生まれると言えましょう。


<深く染み込んで柔らかい挽肉うまし>

 挽肉はジューシーでありますが、なぜか全体感としてもっと汁を吸いた気な風貌。深いこげ茶の色合いが、四川風の味付けを感じさせますし事実そうです。山椒は痺れだけにあらず、味わいにも深みを与えます。そこに肉のエキスが混じり合い、醤油系のカエシのニュアンスと絡み合う。芝麻醤の甘さが混じる前の、キリリとしたスパイシー感が確立してこそ、混じり合った際のハーモニーが新鮮に感じます。

 混じり合ったあとは、どうするか。麺と一緒に食してなお余ったら・・・・、半ライスを投入するべしに決まっております。これがまた妙に、ミニ丼のように甘くてならない。








<山椒と肉感ある干し海老のハーモニーが質感高まる>

 最後に、「干し海老」を少しフォローしておきましょう。単なるオキアミではなく、芝海老っぽいサイズ感の干し海老なので、香ばしさもまろやかな上に、肉感も微妙にあったりする。香ばしさだけでなく、海老肉を少し食ってる感覚が残っているような感じもしないでもない。その微妙さがまた食欲を誘います。












 総じまして、「納得感が深い本格痺れでウマウマ〜な汁無し系」というそのまんまの捻りない感想でごめんちゃい。正直申して、ゆったりと味わうなら「3辛」で十分だと思います。ただ・・・刺激的なもの食いたい!ってはじけたい気分のときは、多少のビリビリ痺れも快感なはず。そこまでのハイレベル痺れは、そう探しても容易に見つけられないと思いますので、ここはまた確実に食いに来ると思います。5辛は劇薬っぽいパンチ力がありそうなので遠慮ですが、普通の坦坦麺もこれなら確実に旨いと思いますし! しっかし・・・暑いけど、食って汗かくと気持ちよいね〜。へたってた気分が、一気にシャッキリといたしました。元気を得て、湯島から神田明神をへて、御茶ノ水まで歩いて帰りました。なので詠います!



   汗かきて
   昼飯食えず
   彷徨って



   痺れ切らして
   痺れを堪能



 お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!








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