7年ぶりの広島式担々麺?
私が汁なし担々麺にハマったのは「阿吽@湯島」だったけか?。確か10年少し前は、拉麺専門店で汁なし担々麺を都内で探すと少しだけ苦労したかも。そんな折、同じ湯島の「ひよこ堂」で初めて広島式汁なし担々麺を食したような記憶です。
そしてその数年後、芝公園に本家広島から「キング軒」が東京進出を果たし、当時はよく汁なし系・汁なし担々麺を食いまくってたこともあったっけか。最近、そのキング軒が中野に新店舗オープンと知りましたので、足を伸ばしてみました。
<全体> 麺と挽肉そして薬味のネギとセロリ!何ともシンプル極まる素朴さ!逆にそそるね!
食券渡してから配膳までがめちゃ早い:笑。細麺なので茹で上げ短い上に、この愛すべきシンプルな盛り付けですからね。しかも混ぜるのは客任せだし。そしてやはりここは「広島式」のブランドですから、配膳時に「30回以上よくよくかき回してください。」とのアドバイスが備わります。
皆さん全員に。30回も?と思って、そこはある程度適当な回数で手を止めてすすり始めると、チェックされていたのか、「もっともっとかき回したほうがおいしいですよ〜〜」と、ご注意のような再アドバイスを頂いたりいたします。
<タレ> 辣油辛味がシャープ!山椒風味が鮮烈!胡麻の香ばしい甘味がコク深し!
色合いからして、スパッとしていそうなクリアーな感じ。辣油のシャープな辛さも伝わります。麺を絡めると、染めつつグルテンの風味を吸い取るような甘みがナイス。そしてフレッシュさに混じる痺れが痛快な山椒がまたいいね。ハードな痺れが効かされている中でも、華やかさに近い軽やかさがあるように感じます。
そして、実はいい甘味を併せ持つ!芝麻醤と言うより「すりゴマ」のフレッシュ感なのか!??。辛さと痺れをだけの一杯ではありません。芝麻醤の気配を感じないのに、どこかしら香ばしさと甘みをじんわりと感じるのですが、それは気のせいか? 強いて言えば、白胡麻のすり潰しがフワフワとしているような感覚
<麺> 加水低めのストレート細麺!気持ち良いクツクツ歯応え!辛味に混じる素地の風合い!
汁なし系で意外にもあまり意識をして来なかったことですが、加水が低めでこれだけ歯応え感がリズミカルなのって、あまりなかったかも・・・。麺の汁なし系は珍しくないけど、これほどクッキリとしたクツクツとした感覚が心地良いです。別に芯があるわけではないのだけど、全体が潰しこみ効いている様子。前歯での麺切断と同時に、なんとなく乾いたグルテンの感覚と粉の淡い風合いも感じるかのよう・・・・・それが辣油と合う!。奥歯で潰すと、タレに染まっても凛としたコシ!。
そしてオススメは「後がけの山椒」を振りかけること。ベースのタレにも溶けているのですが、麺の地肌に直接振りかけてから、混ぜ混ぜした方が刺激度がアップして、山椒の旨味もダイレクトに楽しめます。
きっちり30回以上かき回すと、やや全体がしなやかになった感じがありつつ、汁なし度合いが極まります。麺がダレるということはなく、クツクツ感はそのまま。むしろ却ってスベリの度合いが高まったかもです。やや薬味でザラつくところはあるんだけど、そこがまた微妙なアクセントとなって嫌味が一切ない。これなら特盛でも食えそうなほどの、旨さヤミつきでございます!。
<具>シンプル・イズ・ベスト!葱と挽肉!セロリの青い風合いが辛痺感覚と上手く中和!
挽肉と青ネギのシンプルさがまた良いね。挽肉と青ネギだけなのがいい。基本的に「ねぎ星人」だから興奮してしまいます。あゝ「挽肉と青ねぎ」がまばゆい。挽肉の塩気と甘味が嫌いという人がいるのだろうか。このシンプルさはどこか強烈に焦がれるところがあって、理屈なく好きです。
そして今回は、初めてセロリをトッピングしてみました。いつもならパクチーなんだけど、初めて見かけたから・・・。パクチーよりも刺激が柔らかで、野菜の汁気のフレッシュさが広がる感覚があってこりゃいいじゃないか!。意外と最後の飯割りとも相性が良かったのでオススメです。
<〆飯> 最後は半ライスを投入!残りダレを吸い込んでやや膨張!ご立派に担々ライスだ!
もはや汁なし系で飯割りをせずにはおれないかもしれません。特にこの痺辛担々系の残りダレなら、白飯に最高に合う!。
半ライスと言うことで、かわいいサイズの茶碗に盛られてますが、ぎゅっと詰め込まれたようで、実際にタレに絡めると、やや膨張するのもあってしっかり茶碗飯1杯分として楽しめました。これはご立派に担々ライス!。絶対にオススメ!。
総じまして「山椒の痺れ!辣油の辛さ!麺の風味良さ!シンプルながら旨さ痛快!」
・・・と言う感動の嵐!。広島式もブームに終らずしっかり東京に根付いているのが頼もしい限り。この値ごろ感覚と、シンプルさ旨さの分かりやすさがあれば、更にプレゼンス確立とも感じます。中野駅北口界隈もかなりラーメン激戦区ですが、競合少ないジャンルなので頑張ってほしいと思う次第。激しくオススメ!旨し!なので・・・とっとと最後に詠って、いつものように締めたいと思います!。
お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!