ラーメン食べて詠います

ご訪問いただきありがとうございます。仕事の合間や、休日余暇を利用してラーメン探訪をつづけております。ラーメン食べて感じる、小さな喜びやストレス解放を、最後に詠って締めくくりますー。

【今週のラーメン1752】 sancha 笑'z (東京・三軒茶屋) 汁SOBA/ブレンドスープ・白醤油・エビワンタン

<年末年始にレビュー整理>

 三軒茶屋の三角地帯ってのは、少しそそるエリアですよね〜。小洒落た飲み屋がある一方で、庶民的な居酒屋もひしめき合えば、地方のグルメ系の料理屋もあったりして。オッサンも若い方も、男子も女子も気軽に楽しめるところが、渋谷とはまた違った感覚でとても良いです。田園都市線エリアで仕事を終えた後、素直に帰宅すればいいものの、少しだけ寄り道気分で三軒茶屋へ。塩か鶏のいい一杯を食おうという腹で、選びかねていたのですが、駅からの出口を間違えて、阿夫利に向かおうというところで、とても怪しげな雰囲気のお店を発見!路地裏から猛烈なオーラが無料で垂れ流し状態。昔懐かし川口探検隊の気分で、ずんずんずんずん小松の親分さん!ってな感じで突き進んだ先にあったのが、「笑’z」さん。


  







 がらりと扉を開けると、よくある居酒屋風の下駄箱がお出迎えで、靴を脱ぐスタイル。店内は、掘りごたつ式のL字型のカウンターになっており、とてもこじんまりしているところが、とてもいい感じ〜。JAZZが流れて、まさしく「隠れ家」という雰囲気がプンプンです。出してくれたお冷が、なんだかこの雰囲気だと冷酒に見えてしまう:笑。


  







 こちらのオーダーの飛ばし方は、メニュー表に従わねばなりません。箇条書きだが、上からフローチャートになっていて、「汁かつけか」→「スープはどのタイプか」→「醤油タレは黒か白か混合か」→「トッピングは何を」選ぶシステムになっております。テーブルセットには、紙と鉛筆がさしてあり、ひょっとすると混雑時には、これで書き記して手渡しするシステムかもしれません。そんな私は、口頭で、「汁で、ブレンドで〜、それから白の、エビワンタン」と手短に、そしてダンディーにオーダーを告げました。


  











【スープ:魚介/動物系のブレンドがとても優しいバランス感覚!醤油のエッジングも下支えの出来栄え】


<穏やかで落ち着く煮干し、キリッとした節系!柔らかい鶏豚エキス>


 こだわりのカスタマイズ優先のメニュー展開。白醤油をチョイスしたものだから、もう少し淡麗系なスープ感かと思いきや、とても優しい麺顔が配膳されて・・・隠れ家的な雰囲気もあって気持ちが解れていくようです。それはそれは穏やか〜な魚介系の味わいが最初に訪れて、気持ちを和ませます。煮干しの感覚がすごくしっとりとしていて、ニボっとした苦味は一切排除の一方で、ほのかな甘さが滲む。さらに塩気の丸さかと思ったものの、これは節系のキリリとしたエッジングですな。これはなかなかいいぞと、ぐいぐいとスープをすすり続けた先に、鶏豚のコクを見つけた感じ。柔らかいエキス感なので、魚介のほんわかとした味わいと一体化しておるような風合い。







 すべて角が丸いという印象を冒頭から受けます。旨味すべてがしっとりとしているような感覚。隠れ家という雰囲気にもとてもマッチしているし、一方でDeepな中のやさしさか? 〆の一杯として食っても良いし、ここである程度、つまみながら飲んで〆ることも可能。これは面白い店ですね。









<塩味の中に、ほのかに後味に残る醸造系の酸味>


 さて一方で、これを「やっぱり醤油系だ」と思う瞬間があります。それは、スープを啜ったあとの後味。大抵の場合、塩系のエッジングとか丸みの残像を感じるのだけど、ここでは醤油系ならではの酸味をほのかに感じます。白醤油らーめんと、塩ラーメンの違いは、ここだろうね〜。久しぶりに醤油系の味わいに接するもんだから、そういう違いにとても敏感になっているだけかもしれませんが、そこはご容赦いただきたい次第。やはり、これは醤油ラーメンの類だと感じる瞬間でした。












【麺:マイクロウェーブな細縮れ麺がとても風味よく・・・歯ごたえもバッチリ!】


<細縮れでクツクツした歯応えに、風味も感じる麺>


 細い縮れ麺で、一見淡い淡白な潰しこみを連想させますが、実際はとてもクツクツっとした前歯の当たり。よくよく見ると、麺自体にも微妙に太細があって、全体的にハンドメイド感を持ち合わせる一品です。加水は中程度で練り水の個性でやや締まった感じ。束になったのを奥歯でプレスすると、クシリとした詰まったグルテンの感覚がありますかな。そしてやや風合いというものを発する・・・・。上品な縮れ麺という感覚。そして、細麺なのに、どこか食べ応えを感じるという感覚。スープとの相性、そして私との相性も悪くないです。








<ソバっぽくずるるる〜〜〜っと啜る抵抗感の楽しさ>


 隠れ家では気楽になって、ずるずるずるるるる〜〜〜、ずぼぼぼぼぼーーーーーっと勢い良くすすっていただきたい。せっかくの細縮れ麺なのですから、女性でも遠慮は無用な感じがいたします。縮れが口元、内頬、舌触り、そして喉奥の残像など心地よく刺激して駆け抜けていきます。ここは、抵抗感を楽しみましょう!という気にさせます。時間経過とともに汁を吸い込み、後半は緩やさを反映しますが、グルテンと汁の混じりっ気もまた楽しい。まさに、名称通り「汁SOBA」という表現に通じる部分かもしれません。


  









【具:どれも雰囲気を持ち合わせる質感高いトッピングたち】


<一見普通に見えて、ゴリゴリとした歯応え楽しめるメンマ>


 深く染み込みを感じる板札のような形状になっているメンマ。意外に醤油が濃いという感覚なく、ナチュラルに香ばしく食えます。そして柔らかいと思わせる風貌ながらも、意に反してバリバリゴリゴリバリバリっとしたニュアンスを含みます。これなら、酒のアテでも相当に通用することでしょう。これは意外に見た目以上にいい感じでありました。








<昔ながらの中華系で上品な叉焼!そしてアッサリ鶏胸肉!>


 二種チャーシューです。そしてどちらも脂排除系で、肉質の本来の旨味を楽しむ系。豚肉の方は、軽く引き締まって筋繊維にそって避けるようなニュアンスもあり。その一方、周囲は燻製のような香ばしく硬い部分があって、中華街なら食紅が施されているであろう「叉焼」といった感覚。そこをあえて一旦スープに沈め込んで、スープを浸透させて食うと・・・これまたうまし。もっとくれ・・・と言いたいような感覚。


 そして一方の鶏肉は胸部分であって、これまた化粧パフのような柔らかさ。肉汁というより、柔らかいこと自体が味わいのような仕上がり感。淡白な味わいだけに、薄味が綺麗に決まっていると感じます。ついでに、肉団子というか、つくねが一つ、可愛く添えられています。軟骨のゴリゴリ感は一切なく、つくねにしてはきめ細かいミンチ感覚。これまた薄味で汁の浸透があるとさらにうまし。








<ぷりっとした肉感楽しいエビワンタン!>


 えびは、本来「ぷりっ」としているものだから、プリプリしているといえば当たり前なんですよね〜。だけど、身の本来の弾力を感じさせるような、鮮やかな反発があって、やはり「プリプリ」と表現をしてしまう。ねっとり・・・そしてしっとりして・・・つるつるしているワンタンがこれまた熱に溶けるようなところもなく、好印象。えびの白身は本当にうまいですよね。どんな味わいにも染まる。さらに出汁も放出しているのかと思う部分もあって、「えびわんたん」がある店では、ついつい、これを頼んでしまうのだよな・・・・。












 総じまして、「あまり人には教えたくない・・・マイ隠れ家的でこだわり醤油&優しい魚介の一杯!」という感覚でしょうか。いや〜、ここは長居をしたくなります。また貸切プライベートにも活用できそうな気もしないでもないですが、隠れ家を独り占めするのは良くない。そこはご店主にご相談ということで・・・・。ここちらでは、ラーメン意外にも、お酒などを召して貢献してあげましょう。食った後、店を出てからそう思ったけど。・・・なので詠います!




   疲れても
   三茶の街の
   懐に



   深さ安らぐ
   路地の隠れ家




 お粗末!ということで家族に感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!





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