地元探訪:吉祥寺と言えば忘れてならない・・・ホープ軒本舗
ホープ軒本舗 (東京・吉祥寺) チャーシューメン+ニンニクS 〜ラーメン食べて詠います
- <全体> これぞ東京豚骨醤油のスタンダード!肉マシ迫力でプレゼンス上がりまくり!
- <スープ> イメージよりも程よい塩気加減!鏡面ラードの膜が美しく溶けてコク深く!
- <味変①> やはりこれだね行者ニンニク!翡翠のような柔らかい色合いに相反するジリジリパワー炸裂!
- <味変②> それでももっと刺激を求めるなら・・・特製唐辛子!辛さで引き締まる旨み!
- <麺> マイクロ縮れ細麺!啜りあげる快感!汁吸って千切れる小気味よいスパスパ歯応え!
- <モヤシ> 肉と海苔・・・他にはモヤシのみと言うシンプルさ!
- <チャーシュー> しっかり大判5枚分!程よく塩気を含んだ断面美しき豚ロース肉!
- 総じまして「昭和突き抜け令和まで・・・時代を超え通じうる!確かなる豚骨醤油パワー!」
実は先日、在宅ワークで疲れた妻が、終わって晩ご飯用意するのも大変なので、スーパーで買って作ったのが「ホープ軒本舗」の袋麺。袋麺とは言え、麺は生タイプでスープも濃縮液体。割と本物を意識したもの。久しぶりだったのでこれが実に旨かった・・・この余韻をひきづって今回に至るわけです。
雨の平日、外出抑制ってなこともあって、客入り5割程度。しかしこの時期の間引き的座席利用と言うことで、これ以上は店に入れずに外で待ってもらうと言うシステムでした。厨房には威勢の良いお兄さんがいるイメージだったが、この日は姉御と敬いたくなる女性が中心にビシッと仕切ってる!。指示も的確、愛想もよし!。なんだこんなに気持ち良い店だったとは・・・認識不足でした。
<全体> これぞ東京豚骨醤油のスタンダード!肉マシ迫力でプレゼンス上がりまくり!
イメージ的には夜飲んだ後の〆にフラッと食いに行く店のイメージ。このご時世そう言うわけにも行かず厳しいだろうなーなんて思ってたけど、客層見れば実に渋い中壮年世代ばかり。ここも例にもれずコアな常連をガッツリ掴んで応援受けてる感覚ですなー。そんなことを思いつつ配膳を受けたのがこの麺顔!。
おおお!実にほっこり感じる豚骨醤油感!そして断面がすっきりキレイな豚肉スライスチャーシュー!行者ニンニクがまたお似合い!。海苔は三枚離して三方囲む配置が面白いね。コテコテしたラード感ではなく、もっとすっきりとした佇まい。昔聞いたイメージの豚臭さは一切なく、むしろ随分とキレイではないか!。微妙に時代に沿ってアレンジや進化もあるのだろうか?。古臭さは一切感じませんね。
<スープ> イメージよりも程よい塩気加減!鏡面ラードの膜が美しく溶けてコク深く!
平成になって上京したての当時は、東京豚骨醤油なるパンチ力ある味わいには翻弄されておりました。背脂醤油は、京都系なりには味の覚えはあるものの、豚骨の濃厚さと背脂の厚さには、当時の私なりには破壊力すら覚えたっけか。
まずこの茶濁のスープ感がシンボリック。醤油系しか知らない当時は、濁った醤油がまた不可思議。また九州系の豚骨ラーメンをかじり始めたばかりの私は、それとも違う濁り方で、そこでもまた戸惑いを覚える。このどっちも付かずな魔力的な液体は、ひと口啜ると醤油の塩気でギュギュッと引き出された旨味にたちまちノックアウト・・・だった記憶です。東京異邦人だったオレが、あの頃を思い出して懐かしい味と言うには、少々語弊がありましょうが、これぞ王道の東京豚骨醤油ってプレゼンスですよね。
それから幾年月経っての今だが、やっぱり旨いね。塩気の旨さとバランス感は相変わらずさすがと言う感じだが、妙な話・・・甘味も少し入ってないか?。非常に単純なんだが、野菜の甘味だとか。ひょっとしたらこの部分が非常に旨さのポイントなのかも。
<味変①> やはりこれだね行者ニンニク!翡翠のような柔らかい色合いに相反するジリジリパワー炸裂!
この翡翠のような美しい色合い。行者ニンニクと言うやつだね。ラーメン店で出すのはなくはないが珍しく、思い出せるのはラーメン二郎の三田本店くらいかな。擦り下ろしタイプがベットりとチャーシューの上に鎮座です。これをドバッとレンゲに移し替えて、一気にスープに溶かし入れましょう。
ううう!フツーのニンニクよりも刺激が強いね!強い香りがギュイーーーン!って鼻腔を突き抜けて行きます。豚骨の塩気に乗せて・・・。もともと、山で修行中のお坊さん(行者)の活力源として珍重された山岳エリアの生ニンニク。これ食ってれば、何時間でも苦痛なく在宅ワークができるかもしれません(ウソです)。
<味変②> それでももっと刺激を求めるなら・・・特製唐辛子!辛さで引き締まる旨み!
意外と行者ニンニクにもすぐ慣れます。せっかくですから、もう少し刺激が欲しい・・・そんないや辛抱さんには、特製唐辛子がおすすめです。フツーの粗い一味唐辛子かと思いきや、少々唐辛子自体ブレンド感がありまして、単にピリッと辛いだけじゃなく、妙に味わいってな辛さ刺激も楽しめます。くれぐれも入れすぎにはご注意を。
<麺> マイクロ縮れ細麺!啜りあげる快感!汁吸って千切れる小気味よいスパスパ歯応え!
改めて観察すると、自分が記憶していたよりは随分と細めでした。細麺の中でも割と細めと言う意味。そして激しくも非常に細かいマイクロ縮れ。千駄ヶ谷や村山、阿佐ヶ谷より細いんじゃないかなと思えるサイズ(緊急事態宣言が解除されれば確かめに行きたい・食いたい)。この縮れにより、ズボボボボボーーーーーーっと啜りあげる快感が高まる一方でございます!。
またこの縮れにより、スープの持ち上げはあまり期待できず。その一方で、汁の吸い上げはなかなかいい感じです。加水は高くも感じたんだが実際はどうなのか?。見た目はモチリと感じさせるようで、実はスパスパと小気味よく切れるタイプ。もっとオーバーめに誇張して言えば、ボソっとした感触も幾分か含まれるような切れ味。これがまた東京豚骨醤油と言う個性的な出汁にはバランスよく合うね!。人によっては麺固めと指定したい感覚だが、そのほのかさも含めていい感じです。
<モヤシ> 肉と海苔・・・他にはモヤシのみと言うシンプルさ!
とってもシンプルなトッピングですが、寂しさ一切感じません。軽くひと掴みした程度のモヤシが、チャーシューの下に押しつぶされた掛け布団のように、たんまりと存在!。割と塩気メインな全体味風景の中で、一抹の清涼剤のような存在感です。割と見た目よりクタっとしてるのも、細麺に絡みやすくてナイス!。甘味も感じられるし、なかなか役割果たす具材でした!
<チャーシュー> しっかり大判5枚分!程よく塩気を含んだ断面美しき豚ロース肉!
こんなにしっかり&しっとりしたいい肉だとは!。一枚肉だけ食ってたから見逃してました。非常にきめの細かいロース肉。脂身やその差しが低く、肉本来の味がストレートに感じられます。それだけにごまかいが効かないが、引き締まりもありつつソフティーなタッチと歯応えが絶妙。
また意外に塩気を含んでいるのが好印象で、スープに浸し直したりせずとも、ビールのアテとして十分に通用する質感です。その形状も美しいのでオードブル的に盛り付けることも可能。大衆的昭和レトロなラーメンチャーシューとしては、個人的には非常に上品と感じました!。チャーシュー追加・・・激しくオススメ!。
総じまして「昭和突き抜け令和まで・・・時代を超え通じうる!確かなる豚骨醤油パワー!」
・・・と言う感動!。今回はスーパーの袋麺から食指がわいた実食でしたが、やはり長い間、生き続けるラーメンってものの旨さ、そしてその魔力を再認識した感じです。また作り手も若い世代が入り出して、味と伝統の継承って奴も感じて、より力強さに感じった次第。たまに激しく食いたくなる・・・まさしくそんなラーメン!。吉祥寺駅から一歩でも踏み出したら、激しくオススメ!。旨し!なので・・・・とっとと最後に詠って、いつものように締めたいと思います!。
お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!