ラーメン食べて詠います

ご訪問いただきありがとうございます。仕事の合間や、休日余暇を利用してラーメン探訪をつづけております。ラーメン食べて感じる、小さな喜びやストレス解放を、最後に詠って締めくくりますー。

【今週のラーメン1340】 ぜんや (埼玉・新座) ぜんやラーメン 〜心に染み入る一杯!

 唐突に・・・「ぜんや」食いたい!と思えて休日に突撃です。まだもう少し若かりしころ、年甲斐もなくスキーにハマっていて幾度も無く通り過ぎた「野火止」交差点。午後移動で優雅にスキー場に向かうところで、大行列が発生しているラーメン店がどうにもこうにも昔から気になっていていたのです。調べてみると「ぜんや」さんだったわけで、知らんやつおれへんほど、関東では塩の名店だったのね(笑)。たまの休みに家族は、お友達とのお約束があるとのことで、奇跡的に気兼ねなく訪問できたという次第。さてさて・・・どんなラーメンなのか。諸先輩のレビューを予習し、いざ実食です。





【スープ:黄金の塩ダレ!やさしさとお人柄も染み入りますな〜】


<まさしく黄金の塩スープ!引っかかりなく染み込む塩ダレ>


 配膳の瞬間、麺顔がピカピカしておるようで眩しい(笑)。そうも明るくない店内で、麺釜の湯気がたちこめる雰囲気にあって、一杯が光り輝いて見えるよう。まさしく、限りなく透明度でありまして、その色合いも黄金と言えましょう。スープ表面には、大小様々な澄んだ鶏油の輪がひろがり、マルメッコの文様にすら思えるかわいらしさを感じます。実に深みも感じる塩ダレ感が印象的。


 味わいますがそこには、味の引っかかりが一切無く、すーーーーっと入り込むというか、舌に染み入る旨味がある。広がり感というより染み込み感。塩ダレがイキイキしていますね〜。塩薄めという個別チューニングも可能らしいのですが、デフォルトで塩っぱさはありません。十分な動物系のコクに旨味とも塩味とも判別できないほど、一体感ある味わいです。麺の色がやや黄色いのもあって、スープ全体が黄金にも映るその独特さが、まさにオーラと感じらる存在感です。




<じんわりと鶏コクの合間に・・・ネギの薫りか節の落ち着き?まさか生姜・・・>


 旨味には明るさとともに落ち着き感もあります。微かに感じる薫りの中に、塩ダレに投じられた節の感覚があり、それが落ち着き感を与えているように感じます。さらに・・・微かな風合いの中に、ネギかネギ油かの雰囲気を感じたりする。それが食欲をそそるのですが、まったく前面にでてこない奥ゆかしさであります。一口目の印象が一番にその香ばしい存在感を感じましたが、食べ進めるうちに味に慣れて来て区別がつかない。それほど微かな風合いですが、存在感だけをのこすのですな・・・。ひょっとしたら、わずかに生姜を投じているのかもと勘ぐりますが、それはないでしょうかな・・・。






【麺:汁のやさしさから一転して・・・ハードスペックな麺!コントラストが光る!】


<噛み応えのある中太やや縮れ麺!クッシリとしっかりと食わせるハード麺>


 塩の淡麗系で、清湯であれば細麺ストレートと思いつくところですが、こちらは中太縮れなのですね。その意外さも面白いですが、思いのほかハードな歯ごたえであることが、これまた印象的です。麺釜でゆったりと茹で上げながら、引き上げのタイミングを五感で見極めるというご店主のお姿。優しさの中に真剣そのものです。思わず見入ってしまいますな。


 芯を明確に視認できませんが、アルデンテやや越えた程度のクッシリ度合いが印象的です。前歯の千切りも差し込むように、クシクシとしています。その瞬間に麺の風合いをほわっと感じます。奥歯のすり潰しも実にクッシリとしていて、食べ応えを感じさせます。ややハードなスペックであり、モチモチっとしたというより、全体的に沈み込む固めのテンピュール感覚。噛みちぎったあとの咀嚼においても風合いを最後まで感じ取れる良い麺ですねw。




<地肌のツルツル加減がまた高速にすべる・・・>


 加水が低いようでそれほどでもない。表面の地肌がツルツルとしていてきめが細かいです。ハードスペックな麺ですから、一本一本のスベリがくっきりとして感じられるほどです。ゆえにのど越しでも非常に愉しめる感覚です。旨くてあまりにも食うのが早かったので、汁を吸い込むスピードを感じる前に完食してしまいました。これなら大盛りにしておけば良かったと、後悔先に立たずです。まよたら、大盛りにすべし。この麺なら外れなしですから。





【具:薄味チャーシューなのに・・・妙に白飯を欲する仕上がり】


 赤身の部分と脂身の部分と二種類区別して配置。そのどちらも薄味でして、肉味自体を愉しめるというものです。崩れ落ちるほどでもなく、固くもなく。適度な歯ごたえが印象的。薄味なので香ばしさが控えめ。それなのになぜか白飯に合うと思わせる味付け感です。欲を言えば、もう少し大きめにカットしてほしい気がしますが、次回は迷わず、チャーシュー麺大盛りになるであろうと決意しています。



 青菜は、申し訳程度で非常に少ないのがちょっぴり残念だけど、こういうものなのだろうか。メンマ自体は、一見何の変哲もない一般品のように見えますが、いやいやどうして!コリコリ感がたまりません。メンマにも自信が伺えるため、メンマラーメンのメニューラインナップも納得感あり。メンマラーメンと聞けば醤油味を連想しがちですが、塩にも合うよね、絶対。





 総じまして、心に染み入る一杯!ラーメンもそうだけど、ご店主夫婦の接客に安らぎを得ます。何が特別というのではないのだけど、自然体でまっすぐというのが実に眩しく思えます。こういうのを天職というのか・・・・。転職したい。うそです。なので詠います!



   久方に
   遠き塩ラー
   憧れて


   優しさ染み入る
   味とご店主




 お粗末!ということで家族にも感謝しながら合掌!今日も本当にごちそうさまでした!!

PS 転職はうそです。




関連ランキング:ラーメン | 新座駅

風の中のマリア (講談社文庫)

風の中のマリア (講談社文庫)

影法師 (講談社文庫)

影法師 (講談社文庫)

モンスター (幻冬舎文庫)

モンスター (幻冬舎文庫)

ボックス!(上) (講談社文庫)

ボックス!(上) (講談社文庫)