ラーメン食べて詠います

ご訪問いただきありがとうございます。仕事の合間や、休日余暇を利用してラーメン探訪をつづけております。ラーメン食べて感じる、小さな喜びやストレス解放を、最後に詠って締めくくりますー。

【今週のラーメン1643】 銀座 朧月 目黒処 (東京・目黒) チャーシュー麺


 最近、目黒エリアに縁があって外出などあるのですが、久しぶりに「麺や維新」で塩系でもと考えつつ向かっておりましたところ、何やら新店舗発見。しかも・・・・・「銀座 朧月」の支店ではありませんか!これは、ラヲタとしては見逃せないどころか、大変な驚きです。後でわかったことだけど、ちゃんと某SNSには、告知されておったのね・・・・・。相変わらずのアンテナの低さです。









 時間も半端だったからか、行列なしで入店。客入り8割というまずまずの状況。ここはここの一杯で埋もれてしまおうと、大盛りを探すが、「1玉」「2玉」という設定。「2玉はきついやろ・・・・」との正直な私の感想。では、並のつけ麺でもいくかと思ったが、未食である「チャーシュー麺」に狙いを定めることとしました。今回は、具で肉で埋もれてもいいかなと・・・・。












【スープ:濃厚の手練が作る・・・・軽ニボ苦みのバランス系魚介醤油スープ】


<濃厚つけ麺の裏返しのような、軽ニボ苦味のさっぱり醤油ダレ>


 しかし、前も銀座の本店で思ったことだが、「朧月」といえば、濃厚豚魚が旨いという印象。その印象を引きずりながら汁系を食った記憶も新しいです。その前回銀座の印象通りに、「濃厚つけダレの裏返しか?」とも思える、さっぱりな魚介醤油スープ。そのさっぱり加減に軽く煮干の風合いが滲むのが印象的です。しかも、軽い苦み系の煮干味。なかなか東日本のフォーマットに乗っ取った、王道なる軽煮干を感じるやないですか!するするといくらでも飲み干せそう。やっぱり・・・・・旨いやん!本音がこぼれます。


 しかも、写真では分かりにくいが、玉ねぎのやや粗微塵が、煮干の苦みとふれあって、非常に食べやすい煮干味に高めているのも印象的。そう大量に投入されているわけでもないけど、野菜由来の甘みも滲むし、歯応えもなかなか味わいを高めます。









<豚コクも塩気もバランス良い軽やかさ>


 全体的にあっさりなのに、薄く感じさせないところがテクニシャン。煮干の軽い苦みを下支えするのは、豚コクのさっぱりとした味わい。鶏ガラも貢献している部分も大きいと思われ、ナチュラルな脂の漂いを表面に感じます。


 それに塩気がとても丸みがあるし、淡麗でもありいい感じ。煮干の軽さある苦みとバランスよく結びついてるような感覚で、後から水分を欲するということがない。ナチュラルな塩気そのままです。












【麺:平打ち捩れのクッシリ麺!ランダムな見栄えがワイルドのようでもあり、ナチュラルのようでもあり】


<ランダム平打ち捩れ麺!クッシリ密度感キープで腹もち良さ気>


 厨房奥の麺箱がきになりチェクすると「三河製麺」とな。なるほど・・・クッシリとした印象がキマっている! そもそも、前回銀座本店で食ったときには、歯応え柔らかめだったような記憶だったが、真偽は定かではない。兎に角、今回はクッシリとした歯応えが印象的でした。


 風貌はランダムな印象が全体を占める平打ち麺。縮れもあるが、個人的には「捩れ」の方が強いという印象。それが割と多加水なのに、芯も視認できないというのに、なかなかの密度感をたたえる麺です。前歯の差し込みはリズミカルでも、千切る瞬間にはしっかりと強めのテンピュール感をたたえますね・・・。


 奥歯に運び込んでプレスする際にも、クニリとズレて潰れ出し、位置が固定されてからはクッシリ!!とした歯応え部位がパラパラと見受けられる。もともと歯応えある低い加水系が好きな男なので、フィーリングにはあっていたな・・・・。









<ぬめり感ないツルツル地肌で高速にすべる!>


 そして湯切りがいいのか、麺の表面にまとわりつくような「ぬめり」感が一切ない。地肌感がとってもツルツルとしてて、見るからに「すべる麺」だと感じます。事実、舌触りはもちろんのこと、内頬のタッチは本当に軽いほどに駆け抜けて行くという感覚。のど越しは言わずもがな。見た目の迫力以上に、裏腹に滑るので、気がつけば麺を全部先に食っていたというハメになるかも。しかし・・・今回のようなチャーシュー麺なら、麺を平らげてからも楽しみは消えないのだ。










【具:怒濤のバラ肉チャーシューの並に埋もれる・・・・】


<バラ肉のロイヤルストレートフラッシュ三連発!!!>


 ハッハッハァ〜!!! この肉の並びようは絶景かな!!! 最近、肉の並びと言えば、すっかり「北大塚」が話題ですが、このように崇高な質感のあるバラ肉の並びっぷりは、見ていて気持ちがいいです。


 しめて合計15枚。5枚づつ3列にわたって整然に並べ付けられている。ロイヤルストレートフラッシュを3つ連続で決めたような並び方。はたまた、古寺・大寺院の甍のような並びっぷり。久しぶりに麺顔で痛快にも思え、ストレスが飛ぶ。


 味わいも薄味ながらも、バラ肉の筋肉×脂身のバランスと並びもよく、塩気や醤油ダレもほとんど感じない。ナチュラルな塩気が、豚の旨味を引き出しています。また脂身のコラーゲン感も旨いし、分厚さも残念なところはない。食っても食っても肉があるという喜び。食べる順番を考えるストレスからも解放されたような気分。これだけの演出ならば、英世一枚は惜しく有りません。









<肉に圧倒されたがメンマもそれなりボリューミー>


 しかしどうしても、チャーシューに目がいきがちだが、メンマや他のトッピングも細工はなかなか。メンマにしたって、相対的に印象が薄いだけで、質感はいい。筋っぽいところは一切ないし、シャキッとしていながらも、切る歯応えは、前歯に繊維質が挟まる心配など一切無用のように、サクリと裂ける。しかもぷにゅぷにゅとした人口的な柔らかさはない。青菜も茹で加減など旨かった。デフォルトで味付けウズラ玉子が、かわゆく1個だけ麺顔に乗る。手抜きなど一切なしですね。












 総じまして、「やらかしてしまった・・・秋のチャーシュー祭り、at 目黒」なるお話の一杯。日頃滅多に食わないチャーシュー麺を、どうしても食いたかった心境には、仕事プレッシャーの発散というより、秋なればこその空腹感があったのだと思われます。馬肥ゆる秋に、肉食って肥ゆるオヤジ。ひさしぶりにやっちまった感あり。こんな日もあるさ。なので詠います!



   空高く
   秋が深まり
   食い意地も



   増して食らうは
   怒涛の肉塊



 お粗末!ということで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!