ラーメン食べて詠います

ご訪問いただきありがとうございます。仕事の合間や、休日余暇を利用してラーメン探訪をつづけております。ラーメン食べて感じる、小さな喜びやストレス解放を、最後に詠って締めくくりますー。

【今週のラーメン1638】 麺屋 百式 権之助坂店 (東京・目黒)塩らぁめん


 一人で考えて、こうしたい、あれしたいってのがたくさんあるのだけど、それって皆で組織ぐるみでないとできないじゃん!というようなことで悶々としていたある日、相当疲れて退社させていただきました(定時間後ね)。しかも、そのあと狙ってた店に訪問すると臨時休業だったりして、もうヤル気がおきませぬ。うーー、いかんな、この流れ。何かやっぱり、良い塩ラーメンを食いたい。


 などと考えながら、一人目黒駅を降り立ち、力なく権之助坂を下る私でした。2〜3年前なら、鋭気を養うためにメグ二郎などかっ食らう私でしたが、今は力を極力温存したいというしみったれた根性の持ち主。なるべく優しい一杯を求めて、これでもない、あれでもないと店を選んでおりまして、気が付いたら結構下ってしまいました。その中で比較的空いていた店が、ここ「麺屋 百式 権之助坂店」さん。お若い方が店主なのか不明ですが、物静かな方が一人で厨房で作業をしておられます。やはり、醤油系と迷いましたが、塩ヲタクになりたくて(うそです)、今回は、「塩らぁめん」とさせていただきました。


  











【スープ:軽やか&ほんわか・・・・、塩が甘いと感じさせるテクニック感がいいね!】 


<甘みをほんわか〜と感じる塩ダレ感覚、シメの一杯のような穏やかさ>


 配膳の瞬間、「またおま&オーソドックス」な塩ラという印象。いろいろ手の込んでいる感がよく伝わる一方、趣向が因数分解の例題のように分かりやすいかもです。白髪葱の立体的盛りつけ、穂先メンマ、水菜、軽い一味ふりかけ等・・・、いろいろピンポイントに今のラーメンっていう感じがします。そしてスープは、春霞のようなしっとり感を感じる色合い。肌色の色鉛筆をすりガラスで透かしてみたような、スープカラーが印象的かも。







 そして味わうと、実は塩のパンチとは対極的に、おやさしいタイプですかね。塩気より、出汁の甘みが勝るという印象。私は塩味のエッジングが「丸い」とよく表現で使いますが、これを飛び越えてもはや「球体」の如しです。出汁を感じて塩気なりを感じる、でも一方で、もはや脳の中では甘いと感じている。


 つまり・・・「魚介の使い手」なんでしょうね。複雑に小魚系、節系、昆布系など、合わせいるのでしょうか。特に「小魚系」の魚介フレーバーがが甘みを効かせているのかと、わがままな推察をして、味わいを楽しみました。









<淡い鶏豚のコク感、胃に全くの負担なし>


 魚介だけの出汁なら、それは「吸い物」になってしまうが、しっかりとラーメンスープと成立しているところを見ると、鶏ガラと豚肉&豚骨の煮出しが効いていると感じます。でも、それは濃くない。極めてあっさり系で、秋の食欲邁進する中では、あっさりし過ぎると感じるかもです。この一杯は、スープを一気に飲み干して、胃袋に全く負担を感じなかった。物足りないというより、スッキリ感がまとまっていると捉えるべきかと。











【麺:スープに反して存在感をアピールするクッシリ麺!】


<パツパツ&クッシリ食わす、角麺ストレート>

 
 嗚呼・・・やさしい系なのだな。そう思って麺を啜ると実はエキサイティング! パツパツのクシクシ感がとっても楽しい!すごく良い。


 形状がまた角麺ストレート。噛みちぎると切断面には芯を明確に見て取れますし、咀嚼の度に麺の風合いを感じます。練り水少なめな白め先行の色合いもなかなか。前歯の差し込みにクッシリと感じつつも、奥歯でのすり潰しには、低反発のクニリとした感覚があって、「麺食ってる!」感を十分に感じます。スープがあっさりとしている分だけ、いつもより余計に存在感を感じるしいい感じ。一言、ナイスな麺です(そのまま過ぎるか・・・)。









<ぬめり感少なく、サラサラとしたスベリ心地>


 周囲が少し半透明な層が薄らとあり、ぬめり層のような見栄えですが、意外にもサラサラとしたスベリ心地。湯切りの丁寧さなのかは不明。このサラサラ感がかえってクッシリとした歯ごたえを強く印象付けるかも。内頬・舌触り・のど越しなど、咀嚼のあとはスルスルと抜けてい行く感じがして、つっかえる感覚が一切ないところが良いです。


  





 





【具:箸休め的な控えめ、おしとやかさがうかがえる全体感】


<塩ダレの甘みも染み込む小ぶりな肩ロース>


 皮つきを思わせるぷるっとした脂身が旨かったけれど、わりと小ぶりな肉が2枚。魚介豚骨や醤油がメインの店だと思っていたけど、チャーシュータレは塩系なのがまた良かったりします。この塩ダレ感なので、塩味という感覚は薄くやや甘味があるのは肉本来の味わいかも。ただ、小ぶりなため二口で食い終わったところが、少しさびしかったりする。








<穏やかさ淡麗で薬味トッピングの風味がクローズアップ>


 全体的に非常にライトな印象であったため、薬味として備わっている白髪ねぎの風合いが楽しめたりする。歯応えのザクザク感とフレッシュな甘味ある苦みがまたスープに合います。またメンマは穂先。沈んでいるのでわかりませんでしたが、せっかくだから、もっと麺顔で主張してもよいかも。柔らかい歯ごたえと、スープがにじんだ味わいは、よく合っていました。













 総じまして、「穏やかさに浮かぶくっしりテイスト」という・・・朧げな印象でご勘弁を。なかなか有吉氏がつけるあだ名のように、すぱっと言い切れません。されどこの界隈って異様にラーメン屋が多いのね。権之助坂を下っていくとずーっと麺類が並んでいるような感覚。どこにしようかなと選んで決めかねていると、どんどん下ってしまい、食ったあと引き返すのが段々と億劫になるね。なので詠います!





   とぼとぼと
   長い坂道
   下っては




   帰り鑑み 
   少し溜息




 お粗末!ということで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!




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