それにしてもいきなり暑くなりまして・・・疲労困憊な体には堪えるのです。だって・・・慢性的寝不足から、夏の日差しを受けると鈍い頭痛を覚えますし、汗が噴き出すように出て、急速に血が淀むのを感じるかのようです。そうとうへたっておるな・・・・。さすがに腹は減ったのだけど、冷たい系を食いたい・・・。地元に近いエリアをゴソゴソとネットで探したところが「航海屋」さんだったわけです。普通の冷し中華、風流系の冷やしなどありつつ、清流麺というスペシャリティも備えるどのお店。期待を高ぶらせつつ入店すると、準備中ですが(笑)。多少ご店主をドギマギさせながらいざ食わん!
【スープ:ベースの節系出汁がシッカリ!後追いで酸味が柔らかくプラス】
<節系先行なベーススープ!「冷やしラーメン」のつぼをまずは抑える!?>
麺顔を見えれば分かるそのコンセプト。すだちと梅肉という「和風酸味」でグイグイと食わせようとする算段であります。思うつぼにハマってやろうという私のドMな性格が露にされますが、作られた酸味を感じる冷やし中華よりも好印象ですよ!もう少し絵心があれば崇高にも感じる具の配置を鑑みながら・・・・まずはスープをいただくことに。最初は、デフォルトの味わいから・・・。
すだちなど影響を受けないに確認!最初のうちに啜るそのベーススープは、かなり和風を意識した醤油スープではありませんか!鰹を主体とした節系の香ばしさと魚介の旨味を感じます。これはいわゆる「冷やし中華」というよりも「冷やしラーメン」を意識したスープと思われ、これに酸味を加えると徐々に「冷やし中華」に傾いていくのではないかと・・・よけいな邪推をしたりします。つまり、旨味は醤油に任せっきりというのではなく、ちゃんと節とか魚介とか・・・・和風ラーメンエッセンスを考えているなと、ちょっと感じたりする・・・。
コンセプトははっきりと分かりますよー。これは好みかと。あとは、折角の創作系なのだから、もう少しオーラたる雰囲気が欲しいものだ・・・。
<すだちと梅肉の競演!誠に角がまるい酸味と言えましょう!>
日本人の舌に適う酸味と言えましょうな・・・。すだちを絞ったとたん、スープの節系なニュアンスは一気に引き立て役に代わり、主役は酸味に代替わりいたします。その酸味たるや・・・落ち着いたフルーティーというか。日本人の心をくすぐります。すだちの酸味はサイダーに投じても柔らかいように、自然な清涼感を与えてくれます。
それをバックアップするのが、梅肉エキスでして、塩ボディーをかっつりとあてはめ、味の輪郭まで一気にデッサンをしてしまうがごときのいい仕事を発揮します。すだちと梅肉のコラボが酸味という一転で昇華した瞬間!これはなかなかです・・・・。薬味の白髪ネギと一緒に食むとき、ネギの苦みがコントラストとして、酸味が際立つのを覚えます。
【麺:冷水で強く〆られた平打ちピロピロ麺!それだけで心許せる・・・この暑さなら!】
<魅惑の多加水ピロピロ平打ち麺!>
ああ・・・ピロピロ平打ち麺なのであります。喜多方系のような、切れ口が不規則にオーバル型ではなく、ある程度整った量産的なニュアンスも感じますが、その縮れっぷりがまたなんとも言えません。多加水のプリプリが、冷水に〆られてすごくはっきりとした弾力を感じます。汁の絡み方もまたよしでして、キュウリとのシャリっとした歯ごたえとの対比がまた食ってて面白いと思えてきます。風味というより、弾力とか抵抗感とかを存分に楽しみたい麺!
<冷たいものはより冷たくの姿勢>
その弾力の元は「〆かた」です。冷たいものは冷たくする。料理の基本。例えばスープは少し濃いめにして氷を浮かべて冷やしながらも調整をとっているのです。では麺では何かというと、冷水で急速粗熱をとったあとに、別に設けた冷蔵庫で冷したキンキンの氷水で分けて〆るという手はず。徹底的に冷水で〆上げて・・・・供するということ。ま、多少手際の問題はありましょうが、こういう心配りはマニュアル化としては、なかなかなのではと思いますよ!
【具:主張を控えたあっさりなラインナップ】
ぱっと見ては、にぎやかなのであります。すだちも見えるし、梅肉もある。でもどこかオーラが足りないと思うのだよな〜・・・。味わいとしてはいいのだが。などと考えていると・・・・チャーシューが控えめすぎるのではないかと思えてくる。脂身少なく、歯ごたえもしっかりしていて、この一品なら合っているのでしょうが、なんだかまじめすぎる!?。・・・かもしれない、一個人の意見として。無視してください。
キュウリと冷やし系の相性は、世界一です。錦糸卵ではなくゆで卵っていうのも、この大衆系冷しラーメンではご愛嬌。加えてプチトマトというのが、ちょいとしたがんばりを感じますな・・・・かわいい努力を感じてグッド。甘みも十分で鮮度管理も感じます。海苔は、一枚海苔で良かった・・・・・。
総じまして、ああ・・・一気に暑くなって、これは溜まらんと今年最初の冷やし系を食った一日。あまりにも暑くて・・・・地元中央線沿線で済ませてしまいましたが、そこそこでいいと思っていたところが、大変満足した次第。暑くても熱い汁系は譲れん・・・と思っていましたが、今年の夏は今までに経験したことのない体力の落ちを感じて、とても心配しております。でも・・・・食うのだ!ラーメン。なので詠います!
夏到来
澄み切る青さ
ジリジリと
日差しよけつつ
清流求めて
お粗末!ということで家族にも感謝しながら合掌!今日も本当にごちそうさまでした!
- 作者: チャールズ・R.ダーウィン,荒俣宏
- 出版社/メーカー: 平凡社
- 発売日: 2013/06/25
- メディア: 単行本
- この商品を含むブログ (4件) を見る
- 出版社/メーカー: ワーナー・ホーム・ビデオ
- 発売日: 2010/04/21
- メディア: Blu-ray
- クリック: 2回
- この商品を含むブログを見る