ラーメン食べて詠います

ご訪問いただきありがとうございます。仕事の合間や、休日余暇を利用してラーメン探訪をつづけております。ラーメン食べて感じる、小さな喜びやストレス解放を、最後に詠って締めくくりますー。

【今週のラーメン1094】 大阪 塩元帥 ラーメンスクエア店 (東京・立川) 醤油ラーメン

 初めて自分の家でゆっくりと正月休暇と言うものをさせてもらった気分です。実家京都への往復後、テレビも付けず、音楽も聞かず、ただ休むということに初めて専念させていただきました。家族には深く感謝。正直言って、夢の中では、そろそろ仕事のことを考え出しているのですが、昨年は決断の年だとすると、今年は覚悟の年。昨年以上にブッコンで行く覚悟でありますわ。家族も職場も明るくしたいもんです。


 それにしても・・・・腹が減っているのだが、自分が何を食いたいのかがわからん。そんな天邪鬼な胃袋を抱えてしまった一日です。まぁ、年を取って来ると胃袋の性能そのものもゆるやかに減退していくのだろうし、それを認めることができない自分がいて、そのGAP故にそんな思いを抱え込むのか。頭の中でこれまでの崇高なる一杯を思い浮かべて覇気を呼び覚まそうとするのだが、なぜか人ごみ、行列がかったるくて自分がイヤいなってくる。そんなアタクシは、いつもの中央線を普段の通勤とは逆方向のホームに無意識に立っていて、立川・八王子方面への電車に乗ってしまったのであります。


 ああ、もう立川の塩元帥でええわ・・・・。自分は何の義務感に圧迫をウケているのか、思わず思いを吐露する。もしそれを顕微鏡で見る事が出来たなら、「本音」という固形物が発見できることでしょうな。そんなこんなで塩元帥に向かったのでレビする気持ちは全くなかったのですが、今回は「冬限定」で「醤油」を出すとのこと。ああ、この系列の醤油を東京でも食えるのならば、ここは紹介がてらレビるしかないと思い、元気を取り戻し筆をとるのであります。










【スープ:玉ねぎの甘みが醤油と豚にも膨よかに結びつく!】


<醤油のまろ味にタマネギの甘み柔らかく>


関西転勤時代には、「総大醤」にて醤油ラーメンの旨さに開眼したようなもの。そのお店から塩系に派生したのが塩元帥。塩で名を馳せた店でわざわざ醤油を食うというややへそ曲がりなトライアルですな。「ああ、黒大醤」食いたい!」そんな名前の昔馴染みの一杯を、きっと懐かしく思ったのでしょうね。


ふくよかで、自然な甘みが印象的だったような・・・。思い出はいつも美しすぎるのが常でありますが、ややあっさりとした焦がし玉ねぎの甘みが、醤油のカエシにがっつりと化合してます。それが実にナチュラルな甘さなのよね〜。緩くまどろむような、やさしい味わい。まろ味ってそんな感じじゃないだろうか。クリアーなスープニュアンスでないとウケないような関東平野にあって、ここ多摩エリアには、東京豚骨醤油なるカテゴリーもある気がします。間口の受け入れ余地ありそう。期間限定店舗という儚さが、関西オリエンテッドなアタクシの心を揺さぶりますな。




<しっかり豚コクと節のしっとり感覚も懐かし>


節のエッジングと玉ねぎの甘みが基本なスープでしょうか。それなのですが、個人的には豚のコクも丁寧に煮出している感覚がナイスと思うのですよね・・・。そのゆるい濁り感覚がそう思わせますわ。


それに、いつにもましてその表面のスパンコールのようなキラキラぶりは、ドヤさ!脂の良さを感じさせますやん!こんな感覚は、大阪では感じなかったのですが、やはりこの一杯には個人的な思い入れの存在を認めます。関西で「醤油」と注文すれば大抵はこういった濁り系が一般的。最近は、段々と日本全国ラーメンボーダレスになり、関西でも直系二郎以外は各地のラーメンを食せるようにはなりましたが、やはり・・・・こういう醤油は個人的に和む。




   先祖帰りなトライアル、塩名店の醤油回帰

      それでも息づく焦がし玉ねぎの甘い揺らめき

         受け止める煮出した豚と節系のキリリとしたエッジ



 いやはや〜・・・・こうなってくると、総大醤のたまり醤油みたいな「こいくち醤油」な一品も出して欲しくなる・・・・。ご店主さん、いかが!?







【麺:昔馴染んだキッチリとした「クチリ」とした食感が美し・・・】


<やや平坦なストレートが腰つき良く ナイス>


 塩元帥と来れば、毎度紹介する「ガンダムみたいな製麺機」は、今回は省略(過去レビご参照)。ただ、こちらは自家製麺が売り物ゆえに、毎日関西から送られているんでしょうね・・・、誠にご苦労様です。毎回塩元帥に行くたびに製麺機が動いているのを見て、以前は「この店の麺は、作り立てやから旨い」とか思っていたのですが、本当は一晩寝かせてからご提供だとか。その一晩の熟成がポイントらしいのですが、こちらの場合、輸送時間がそれに相当すると思われ、なかなか関西と大差ない品質が保てるのでしょうね。


 さて何がこの麺で気に入っているか。それは、やや平坦でストレートな形状と言えましょう。平打ち形とまでは言い切れない、微妙な長方形な切り口が嬉しいのです。これはつけ麺にも言えることでえしょうか。この麺フォルムが、ちょっと普通の細麺よりは、ボリューミーに見えるし流れ方のアピール度がアップするような・・・。要するにしなやかさと麺の質感が迫って来るように思えるわけ。




<スベスベでいてきめ細かい中加水系>


 それでいて、実際にクチに運ぶと期待をやっぱり裏切らん・・・・というか表面のスベスベ感ありながら、いかにもかん水というところが無い「くっちり」感覚が実にしっかりしとるのです。前歯の差し込みにおいてもスパと千切れるようでクシリとした余韻も保つ・・・。奥歯のすり潰しにもシッカリと物腰ありながらも、嫌みなく柔らかい部分もありますしね。あまりスープを吸い込んでどうのこうのという性能ではないのですが、それでもシッカリと麺を食べたという食べ応えがあるので、関西の中でもかなり好きな麺でありました。



   なにわの麺王国に思いをはせる・・・

      麺哲、きんせい、輝・・・そして塩元帥

         語り尽くせぬ関西の麺!そして粉もん文化!!



 まだまだ他にもあるある麺の名店。個人的には・・・・狭山の純情な怪人を推挙いたします(爆)。







【具:王道なバラ肉ロールチャーシュー】


 まー、言う事あまりないなと思える。自分の中では教科書的なマイベストなチャーシューの部類です。まさに「王道のバラ肉ロールチャーシュー!」。程よい厚みもちゃんとありまして、箸のみでリフトしようとすると崩れ落ちるほど、トロトロさがたまりませんねー。先日、塩スープに浮かんでいたそれは、なかなか豚の脂がスープに滲み出るようなニュアンスにも見えてなかなかそそらされたもんですが、こうやって今回の醤油スープに浮かぶ様は、これまた醤油の成分と結びついた脂の余韻も感じます。歯応えを柔らかく感じるたびに、旨味が溢れるような思いは、バラ肉チャーシューならではの仕業ですよね〜・これたまらん。




   もう何も言うな!と語るか・・・その姿

      まきまきロール渦巻きと旨さで目眩クラク

         噛み締めて復活!その脂の旨さで元気100倍



 この肉が、サイドメニューのチャーマヨ丼に入っとるのですから、これも捨て難いメニューですね。 






 総じまして、まだまだ本格的に日常復帰できないこのごろですが、こういうときに関西の一杯を自然と求めてしまったのは、やはり帰郷で魂を置き去りにしてしまった由縁か(笑)。しかし、これ食いたい!と思って思い通りに旨かったというのは、胃袋が喜ぶような気分にもなりますし、これはこれで良かったのではないかと。今年は、昨年以上に時間が取れないながら、細々とでも続けて行きたいレビュー魂であります。なので詠います!





  ダラダラと
  正月気分
  抜けきれず


  なにわの味で
  ひと息入れて




 お粗末!ということで家族にも感謝しながら合掌!今日も本当にごちそうさまでした。





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