はい・・・今回もまた、寝過ごしました。しかし、こういう時の為に、お目当てリストは頭の中に詰まっているのです。立川は、いろいろ訪問したい店の宝庫なのです。その中で、ようやくココに行きたいと思う・・・・。やはり、関西人なアタクシだから。
【スープ:大阪の塩ダレは・・・甘みをも抱合するのであります!】
1)独特の節系塩だれが揚げ玉ねぎの甘みとマッチ
実に久しぶりに食する「塩元帥」にアタクシはむせび泣くしかありません。塩ラーメンはこの店で開眼したと言って過言ではありませぬ。それは「じっとりとした塩ダレ」というものを初めて認識させてくれた一品ですもん! そのじっとりとは何ぞや?と言うと、その独特な個性ある節系のニュアンスと、それにまとわりつくような節系の塩味。そしてサパーっと豚コクベースの存在は認識すれども、やはり極めつけは「焦がし玉ねぎ」の揺らめきでしょう! フレッシュ玉ねぎ微塵でもそこそこ甘いのに・・・・揚げたタマネギ微塵チップみたいなものを振りかけてあります。それゆえ時間がたてばスープに味が染み込み・・・・・香ばしい玉ねぎフレーバー感ある塩ダレスープとなる次第。動物系主体が多い関西系のラーメンの中にあって、豚鶏のコクに負けないような節回しが凄い旨くて適度に量産化に成功しているところが「えらい」のであります。
2)ゆるくシミ渡る豚と鶏ガラスープは上品
さて揚げ玉ねぎと節系のアミノ・・・そして塩ダレだけがキャラクターではありませぬ。アタクシは、その動物系の洗練さもアピールしたいと欲します。バラロールチャーシュー生成時に連産品として発生するその豚コクと鶏ガラのコク。それが十二分に発揮されとるのでして、動物系ならではの「食った食った!」という満足感が醸し出されます、されど決してクドく無く、その上澄みだけを頂いたかの様・・・・・。このニュアンス感は、支店で随分ちがってくるのだけど、個人的には立川はライト系と勝手に分類してしまう!
それにしても、大阪であちこちと塩元帥を食って来たけど、今日は妙にスープのきらめきが目にしみるぜ!(笑:いや、でもこれ本当!)出来映えが良いのか・・・それとも、あまりにも久しぶりなのと、東京期間限定進出というスペシャリティゆえにそう思わせさせるのか・・・・。大阪での一杯よりも玉ねぎ甘さが控えめな分、関東流儀か・・・少々シャープにも感じる・・・・。
関西も実は塩系では脈動あるエリア!
泉州・摂津・山城と堂々たる塩一品が揃う地域!
一口に塩と言っても地方で捉え方も随分と違うものだね!
どうぞ関東の方、ご縁があって関西に来られることがあれば、関西の塩を食していただきたい!一握りのラーメンラバーが占拠することのない、一般人の崇高系なる塩があることを!クルマで行きつけられる、気軽な崇高系塩!それが、今、立川にスポット提供されていて・・・ワシは泣くしか無い!!
【麺:粉の風味を感じる、そして熟成度合も感じる】
1)小麦風味と熟成度の両方を感じます
ああ・・・・・この程度の中太やや平麺の存在を忘れとったわ・・・・。この白くきめ細かい地肌を。かん水の配合を極力おさえつつ・・・・それでも熟成を感じるそのきめ細やかさ! 今日は、イチビって「麺カタメ」とオーダーさせていただきました。塩元帥は、自家製麺が命なのです!
大阪エリアの比較的郊外の広めの敷地に店舗を構えるのが、塩元帥の特徴です。なぜなら・・・店舗に「巨大(笑)製麺施設」を併設するのが戦略だからです。その製麺機の姿、関西では「ガンダム」と揶揄されておりまして、ファーストガンダムの第一話でアムロがガンダムに乗り込むかのような格好で、店主・店員が製麺機にまたがり・・・そして、製麺作業を続ける・・。最近ではこの姿は、大阪・西長堀の別の名店で大将自らがなされるのを目撃され報告されとります・・・。
ともかく、塩元帥と言えば当然「塩」なのですが・・・・・実は関西では「自家製麺」が主要アピール。まるで観光地のお土産実践販売か!とまではオーバーなれど、その自家製麺たる執念と事業戦略展開は、SBの孫さん以上と申せましょう! 玉五郎が大阪で豚魚で頑張っているころ、大阪醤油の名店は(キングでない)、ニッチ&グローバル日東電工よろしく、関西エリアではシェア拡大を図っておったのですかな・・・。
2)中加水の程よい硬さが密度感あり
さてこのような色合いだから、多加水とは真逆な「成分が詰まった」ような質感を感じます。少し柔らかめの「クシリ」とした歯ごたえ。前歯の処理感覚も、スパスパと小気味よく千切れ、微かな抵抗感を感じます。喉奥へと運ぶ際にはぬめりも感じず、きめ細やかな地肌の良さがはっきりとうかがえる・・・・。そして、奥歯のすり潰しに入り「クニリ」と柔らかく弾力を感じ、程よい芯のある感覚が楽しめます。後半の汁を吸いこむところもさすがで、より緩やかになじみます。
かつて大阪で塩つけ麺にはまったきっかけの一杯
製麺機をマジで初めて見たころの感動
今でも目に浮かぶ・・・大切そうに扱うその動作
大阪界隈のロードサイド展開でしかも比較的広い店舗であるというのも、外回りしてるサラリーマンには重宝だったな。ボックス席は家族連れには人気だったし・・・・。あ!そうそう!キムチサービス制度があったのを確認忘れた(泣)。
【具:どれも鉄板な出来映え!】
1)菊の葉一枚
これは塩元帥のトレードマークみたいなもんでして、薬味としてあまり機能しているかどうかわからん(笑)。されど、調理場で最終出荷判定をした証のようなその存在感(笑)。この葉っぱを見て、どこか安心感を感じますな・・・・。まるでSGマークみたいやな。薬味ネギも白髪風で、糸唐辛子もまた品が感られます。立体的な盛り付けってそれだけで旨く感じますね!
2)チャーシュー:解ける柔らかさ
鉄板と思えるその仕上げ!柔らかロールばら肉チャーシューが芳ばしく、箸であっという間にほどけます。脂身のとろけ具合で悶絶するしh、しかも揚げ玉ねぎのかけらが甘味をプラスして・・・・もうこれ飯何杯でもくえまっさ!な状態でっせ!!これはうまし!
3)メンマ:程よいコリコリ
意外にも再認識したその品質。少し醤油のニュアンスが強めでふにゃりとしていそうで、なかなかコリコリとした中心部分を備えます。量も適度でよいな・・・・。これゴマ油少したらしたら、結構うまい酒の肴になりますね。
一時期、関西でよく見られた糸唐辛子の立体的盛り付けが懐かし
鉄板ともいえるロールチャーシューは、あっという間に溶ける
さびしく思いメンマのコリコリ感で自らの心をなぐさめる
車でよく食いにでかけたっけ? 年取った両親にたまにはうまいラーメン食わしたろと思ってね(笑)。あのころは我が息子も喜んでラーメン店についてきてくれたもんだが・・・・時の流れるのは早いな・・・・。
総じまして、関西の名店が関東に来てくれるのは本当に嬉しい次第!期間限定らしいけど、できることなら・・・つけ麺も提供していただきたい!大阪ではまず注文されなりであろう特製メニューもあるけど、それよりは・・・・生ビールに触手がのびてします(笑)。なので詠います!
懐かしき
塩気を味わい
目を閉じる
馴染んだ味気
涙の塩気か
お粗末!とういことで家族にも感謝しながら合掌!今日も本当にごちそうさまでした!