自由が丘で通し営業でこんな良い拉麺があるとは!
「麺うらた」の2号店とのことでずっと前から認知はしていたのですが、漸く訪問できましたー。これまで2回も訪問してたのですが、定休や臨休に引っかかってね・・・今年の宿題は今年のうちにと言うことで。
それにしても有難い!自由が丘駅近くで通し営業、そして良き拉麺!。とある平日、出先で色々あって昼飯食えずな状態の午後3時半過ぎ。ちょうど優しい醤油らーめん食いたかった気分だったし、町中華や大衆系だったらビールに手が出てしまう危険があったし。今回は沁みましたぁ〜。
<全体> 穏やかな醤油ベージュブラウンの出汁感!逞しいメンマと質感ある低温系焼豚!揃う麺線!
昨今、ちょっとしたデフォルトの一杯が千円するご時世。そんな中、高級感ある自由が丘でデフォルト850円は、中々頑張ってると思えます。敬意を表して味玉追加!それでも千円切るからナイス!。
さて第一印象。やっぱり出汁の穏やかさですよ。白と黒と二種ある中で今回は「濃醇」と言う珍しい漢熟語に惹かれて黒にしましたが、確かに濃ゆい醤油感あるが表現はとても優しく、まるでベージュブラウンかのように感じる質感がいいね。そして逞しいメンマと質感ある低温系焼豚が隙なしって完成度です。また透けて見える麺線が揃っているのが個人的には素敵!。
<出汁> しっかりした風味ある醤油感なれど味わい円やか!魚介と香味野菜の風味が醤に合致!
塩系の「麺うらた」の腕前知ってたから、期待のハードル上げてしまっていたのですがクリアって感じですね。それにしても「濃醇」って漢字変換しても中々出てこないので、どういう意味なのだ・・・。調べてみたら、日本酒の味わいを表現する言い方なのだそうで、日本酒の味わいの「辛口」「甘口」「淡麗」などの中で、「濃醇」は「辛口」「甘口」に次いで、しっかりした味わいを表現する言葉だそうです。日本酒と拉麺出汁を同列に置いてイメージがまだ湧かないが(汗)。日本酒は辛口が好きな私だから、真逆な「濃醇」は合わないかといえば決してそうじゃない。
醤油感は、しっかり感じるけど塩気よりも甘味先行で、それがまた嫌味なくまったりと染み入る感覚が素敵です。醤(ひしお)の香ばしさも染みつつ、ベースの出汁の旨み甘味としっかり融合して、醤が甘味と感じてしまう味展開。また温度感は、熱々なほど高めてないようで、これは醤の風合いが飛ぶのを気にしたのでしょうか??。
その甘味は、やっぱり魚介系。でも魚介醤油って一括りにしたくないほど、ボディーはゆったりとして割と肉厚なイメージです。魚介系の甘味だけじゃなく、昆布等の乾物と香味野菜の溶け具合でしょうが・・・とてもスッキリしている。濃醇なれど優しい醤油出汁感と言えましょう。胡椒をふるのが勿体なくも感じるほどに。
<麺> 前半は汁吸い込みやすく素地風味感もしっかり伝える!後半は出汁との一体感素晴らし!
「麺うらた」と殆ど同じ麺のような気がしますが、それは個人的な感想。全粒が微妙にあるかなしかの違いでしょうか?。そんな中加水で引き締まるクツクツ歯応えが快感!エッジ感じる凛々しい喉越しシルエットと汁の持ち上げの良さが良いです。まさに、前半は汁吸い込みやすく素地風味感もしっかり伝えるイメージです。
また角麺が少し膨れたようなフォルムがが最後まで持続するようす。それでいて物腰は柔らか。麺と麺が寄り添い熱々スープは絡まるように持ち上がります。出汁も多少吸い込むものの、喉越しのシルエット感が凛々しいと感じられて堪らん旨さです。
<チャーシュー> 赤身本来の肉味に脂身の甘味!濃醇円やかな出汁に濡れて更に味わい深し!
低温調理系の豚肩ロースのスライス。やがて脂身は溶け出して半透明。その脂身の甘味と、ベースのスープを赤身が受け取って味わい深しです。下味が薄味で出汁の熱を吸い込んでゆっくりと仕上がります。
今回は忖度したので、特製とか肉増しをしなかったが・・・次回は迷わず特製にしたい気分。肉の種類も増えるようだし。
<メンマ> 濃醇な出汁と質感整う麺線に逞しい材木系太メンマが実に似合う!
塩の「麺うらた」は、穂先メンマ。醤油の「ひしおのキセキ」は材木系太メンマ。こういった対比も気になるところです。極太と言い切りたいところですが、ここは太メンマとしときましょう。それでも逞しいです。濃醇な出汁と質感整う麺線に逞しい材木系太メンマが実に似合う!。
そして繊維質がとても柔らかくてきめ細かいのが素敵。繊維の方向に90度で前歯を差し込んでもサクッと小気味よく裂けて切れます。奥歯で噛み締めると、ほのかに素材感あるものの、下味と出汁浸り切って一体化した旨みがじゅわーっと口の中に広がる様子。この出汁と麺でメンマ拉麺風にしてみても面白いと頭を過りましたー。
<味玉> カエシの主張を受け止める濃密卵黄!濃厚さと上品さを併せ持つ中々の質感!
ジュレっぽい濃厚な卵黄が多い中、ナチュラルな旨味を連想してしまいました。出汁に感じた黒い醤油風じゃなく、白出汁白醤油の薄口な浸透したような風合い??。
全体的にも柔らかで、割って卵黄が溶け出しそうになるほどです。濃厚さと上品さを併せ持つ中々の質感で、久しぶりに味玉食ってちょっと嬉しかったりするー。
総じまして「自由が丘に見目麗しく優しさ溶け込む濃醇醤油麺!一回食っとけ!」
・・・と言う感動の嵐!。単に自由が丘という優雅な場所に通し営業で拉麺が食えるってだけでなく、それが作り込み大変良く美味ってところが秀逸です。しかもサイドメニューが魅力的なのも感心!。こりゃ次回は淡麗系を狙うしかないと思う一方で、メニュー制覇もしたくなります。激しくオススメ!旨し!なので・・・とっとと最後に詠って、いつものように締めたいと思います!。
お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!