ロマンスカーに乗って・・・拉麺!小田原・風祭!
耐えきれず、ラーメン屋でビールをあおることを夢見て、30年ぶりに小田急ロマンスカーに乗って新宿から小田原!。そして箱根登山鉄道に乗り換え、風祭へ。南出口を通過すると、そのまま「鈴廣かまぼこ」の巨大空間を通り抜け、名店「麺庵ちとせ」へとひたすら向かいます。へへへ・・・今回は、有給休暇を利用して平日昼間にやってきましたぜ!。流石に開店フィーバーも落ち着き、ランチタイムピークでもすんなりと入店です。
・・・うううぅ、蔓防♪、おいおい、それはないだろう!なんと、小田原市では6月1日から、蔓延防止対策適用とのことで、酒類提供停止措置とのことですよ。何のためにここまでやってきたのかと、マジ膝落ちですよ(号泣とはこのこと)。訪問前のお店公式Twitterを確認するのを疎かにした罰ですな。しかし、事前に知ってても今しか訪問する機会はないので、結果は同じことだと心を切り替えましょう!。ま、いい一杯が食えるのでそれだけでも興奮ですよ!。気分は一気に・・・Muuuuuu, Mambo!
<全体> 旨味漂う醤油ブラウン! 一段と明るく広がる鶏油の色合い!出汁深いメンマと肉感迫力は相変わらず!
飲めないならクルマで来るべきだったか?。幅狭いけど、しっかりした駐車場が隣接してます。夏の海水浴の寄り道でも利用できそうな感覚。かまぼこ土産のついででも十分利用可能ですね。すでに再訪問を心に決めながら、まずは定番の醤油から食させていただきましょう!それはこんな麺顔!
おおお!東京・若松河田時代と彷彿とさせる崇光な醤油ブラウン・・・と言いたいところだったが、少しチューニングを変化させてるような気分?。照明の都合なんだろうかそんな感じで、少し魚介系?乾物類の溶け込みにアクセルを効かせたような、仄かなミルクチョコブラウンすら感じる醤油感です。濁っている訳でもないが、透明感には色めきもある感じ。そう・・・鶏油も少しパワフルめになっているんだろうか?。そんな感じで出汁は、深みと艶めきが強めな風貌です。そして相変わらずなのが、醤油が深い材木メンマと肉感溢れるチャーシュー!。これは、ちとせファンなら安寧を覚える上質感!。この時点でもう飲めないガッカリ感は、蜘蛛の子を散らすように消えていたのでした〜。
<スープ> バージョンアップ?カエシに刺激感!旨みが濃ゆい乾物感!仄かにパワフルさをますか!?
やっぱり新展開に当たって少し変化を溶かしてる気が個人的にはしますね。全体的には、味わいが分かりやすく濃ゆさを微妙に増したように思いました。この点、ファンの方たちとも久しぶりに語り合いたいですね〜。
微に感じるスパイス感とフレッシュさ?生姜??醤油に溶けてフックがかかるカエシの旨さ
初動の醤油感を味わうつもりが、最初に感じたのが仄かなスパイス感。これは醤油のカエシの合間にチラチラと感じる程度ですが、微妙に塩気の中にスパイシーな風合いが溶けているような感覚。そして、フレッシュな刺激感も微妙に溶けてる印象です。個人的には生姜?などと感じるが、すり下ろしたような欠けらが全く見当たらず。オイルに溶かしたのか、ホールでベースストックに放り込んだのか?。香味野菜と交わるのか、ジリジリとした雰囲気は皆無で、心地よい清涼感だけを残す感覚です。
乾物の溶け込みが増した感覚!スッキリしつつも濃ゆい円やかさが秀逸!
そして何と言っても乾物の溶け込みが深い。東京・若松河田時代もチョチョイとアレンジを変えているようですので、その都度確かめてた訳じゃないのであしからず。煮干しよりも節とか椎茸系の乾物が深いと、勝手に思い込んでいるんだが、これが実に円やかさを肉あつにしてるような感覚。それでいて出過ぎず!魚介醤油とまで突き抜けず、丸鶏の明るい味わいをやっぱり下支えしてる味風景で、その味バランス感がお見事です!。
<麺> 自家製麺!品やかさとリンクする出汁の絡み合いは秀逸!持ち上げ!吸い込み!絡み!シルキーに感じるバランス感!
麺がやっぱり旨い!多加水系なんだけど、麺の素地をしっかりと伝えるような質感。微妙に平打ち型になっており、漆喰のようなきめ細かい流麗な麺線で、目を楽しませてくれます。平型なので幅が広い部分は中太サイズにも感じる。そのため汁の持ち上げは期待しなかったのだが、いえいえどうして!寄り添いと腰つきのしなやかさにより、出汁の持ち上げも感じるほどですよ。微妙にしるも吸いがちなので、出汁と麺の一体感が素晴らしすぎる!。グラマスなフォルムの割に、口当たりと滑りがとてもライトで、喉越しが楽しい!
潰すとしっかりと素地の甘味を伝えます。唾液ほとばしりまくりですから、出汁のエキスと麺の甘味がすぐに一体化!旨さの化学反応が爆発的に展開し、糖化したような旨さの高みへと気持ちを運んでくれるようです。まぁ、素地の甘味と乾物出汁の旨味が、とても合わさりやすいので分かりやすい旨さ!。中盤以降は、腰つきもいっそう品やかさが増し、思わず心の中でシルキー!なんて感じてしまいました。
<チャーシュー> 豚の2種肉!どちらも下味薄味傾向!染み入る出汁が赤身肉味と脂身甘味を素直に引き出す!
酒飲めないと分かったので、肉増しにはしなかったんですが、そんなことで拗ねずに増しておくべきでした(汗)。豚の肩ロースとロースの2種。低温調理系で、熱伝導が割としっかりめに入ったような質感です。やはり肩ロースは王道なる旨さ!。出汁の熱で脂身はとろけて白く半透明になりつつあり、甘味をいつでも放出できるような状態。そして赤身は出汁熱でほてりつつも、出汁を吸い込んでいるようです。噛み締めると一気い交わって、思わず冷酒を流し込みたくなる崇高な味わい。
一方のロースは、赤身と脂身がしっかりと分かれており、赤みはすっかりボイルされた感じだが、見た目と反してフカフカと柔らかい弾力。これぞ淡白淡麗な肉本来の味!ってな感覚を滲ませながら、やっぱり出汁を多少吸い込んでるのか、明るい味わいと感じます。脂身部分は、肩ロースよりもハッキリとした脂身感で、より脂甘味を感じて旨し!。脂身好きならロースの方がお勧めかと思います!。
<味玉にハズレなし!> 乾物が溶け込みような質感!白身味わい深く!卵黄は濃密な旨味に落ち着き感も深し!
嗚呼、この質感でワンコイン100円はえらいね。味玉抜きは勿体ないですよ。醤油出汁で染まった見栄えですが、乾物旨味も染み入ると言ったところか?。淡白でシンプルな白身さえ、味わい深く感じるほどです。
そんな感じだから卵黄も味わい深い。出汁に染まってマチュアな甘味を放つのもいいが、これはそんな完熟のような甘味ではなく、ナチュラルな卵黄に出汁の旨味が素直に溶けると言った感じ。ジュレ状態が舌に絡み、ねっとりと味わえますが、素朴で優しい味風景も感じます。どうせ来たなら味玉までいこう!追加トッピング激しくオススメ!。
<メンマ> 素材感崇高!醤油の香りと乾物の甘味で旨さ飽和状態!絶対食うべき逸品メンマ
ここ最近で、感動したメンマは「中華そば堀川@自由が丘」。それに負けず劣らず。ツーか、長い間、これ一番じゃないか?と感じてたのが、ちとせのメンマです。繊維質がきめ細かくて、歯切れが優しくて快感。色合いの割には素材感も感じさせる仕上がり。
そしてその味付けが濃ゆいのに円やか!。メンマご飯にすると絶対にうまいと思わせる上に、冷酒には抜群に合うのだ!。これも酒飲めないのならと、追加しなかったのだが、いつも大事な時に、気持ちのアクセルを踏み込めない自分を、味わいながら悔やみます〜。嗚呼、また来ねばらないな・・・・。
総じまして「小田原の新たな巨星的拉麺ランドマーク!箱根行くなら途中下車!一回食っとけ!」
・・・と言う感動の嵐!。箱根の山々や川のせせらぎを眺めるだけでも心うきうき!。その先に旨い拉麺ありとなれば心わくわく!。日帰りドライブとして絡ませると良さげですよ。蜜を避けつつ、平日の隙間狙って訪問ってのが激しくオススメ!。旨し!なので・・・とっとと最後に詠って、いつものように締めたいと思います!。
お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!