誰よりもニラを愛す
いつ以来だろう・・・実に久しぶりに都心で拉麺活動することになって、少々興奮気味です。ちょっと知り合いを東京駅で見送ることになって、そのついでということで。前日に当たる土曜日に少しばかり仕事してしまったので、その憂さ晴らしもあっての食い散らかしです。
それにしてもやって来れたぜ「満腹」さんへ。誰よりも誰よりもニラを愛する・・・そんな私は、マヒナスターズの昭和歌謡曲を思い浮かべる。誰よりも君じゃなくてニラを愛す。なので今回は「ニラ中華そば」一択で突撃した流れです。因みにそんなニラ好きな私は、一時期都内のニラそばを探訪しまくってた時期がありまして、その記録が以下のリンクです(もう5年経ったから少し古いな・・・)。
<ホッピー> これぞ庶民の身方!拉麺店で大衆居酒屋気分に浸れるのが嬉しい!
恥ずかしながら、就職で上京してから10年後くらい経った頃に、とある先輩に小汚い居酒屋へ引っ張られて知されたのがホッピー。ハイボールブーム前だった頃、ハイサワーの一択だった私は、いやいやながら付き合ってた記憶です。
それがどうだ・・・今ではホッピーある店だと必ずと言って良いほど飲んでる始末。味がどうのこうのというのじゃなく、麦発酵のシンプルな香ばしさがそのまま伝わるのが素敵だし、キンミヤ焼酎のクセのなさがホッピー感覚をストレートに伝えるようです。欲を言うと・・・もう少し「中」だったら焼酎を入れてくれよと。妙に氷多めで目分量なのが気にかかりますー。
<レバニラ炒め> これ絶対食っとけってばよ!後悔するぜ!肉厚豚レバーが最高にフレッシュ!しかも多い!
ちょうどお隣のカップルが、どうもインスタグラマーらしく、ニラレバを画像に収めていたがそれを横目で見ていたが超絶旨そう!。キャーキャー言ってる。その旨そうな迫力に負けて、麺類コールの前に追加オーダーです。
おいおい・・・マジかよ。単なる経験不足だと自認するが、これまで食ってたレバニラ炒めの肉感と比べると、マットとクッションくらいの分厚さの差を感じるではないか。フォアグラか?と思うほどにふわふわふかふか肉厚ですよ。レバー特有の匂いをほとんど感じない。むしろその匂いが食欲を刺激し、ホッピーをより欲っさせる。しかもデフォでも・・・記憶がうろ覚えだが7枚あったのでは?。結構なお値段するんだが、それでもコスパの良さを感じてしまう。
炒めダレがまた良い。醤油は当然ながら塩気より甘味を感じる。味醂とは思わんが砂糖とオイスターソースの絡み合いが良いね。ここに付け合わせの豆板醤がまたよく合う。同時にもやしとニラの炒めによる野菜の淡い甘味も絶妙にリンクし、これぞ箸が止まらんと言う沼に陥る気分です。
<全体> 敷き詰められたニラのエバーグリーンに浮かぶお月様のような卵黄!町中華のアートフォース!
ニラ好きニラ星人の私にとって見慣れた麺顔ですが、それゆえに敷き詰められたニラのエバーグリーンを眺めると胸がすくような快感を覚える。そして麺顔に浮かぶお月様のような卵黄をみると、色彩と展開のコントラストに町中華のアートフォースとさえ感じ入ってしまいます。
見え隠れしながら覗くチャーシューの存在もゾクゾクする。またニラの隙間から濃ゆくて透明感ある醤油系の出汁感覚もワクワクする。あゝ来てよかった。
<出汁> 馴染み深い大衆系醤油出汁!されどかなり明るい旨さ!さっぱり動物出汁に野菜と香味油!
レバニラ炒めとニラのインパクトで記憶が薄いが、出汁はとてもさっぱりしてるのに、薄味ならぬコク深さを感じました。醤油の色合いはやや強めだけど塩気はかなりマイルドでカエシを感じる隙がないかも。それよりもベースの動物系の出汁の感覚に引っ張られるかも。とは言っても豚骨煮出汁と言う図太さとも違い、円やかな舌の後引きです。
ニラの影響もあるのか?野菜の甘味があるのか?はたまた香味油が功を奏しているのか?。これはデフォに中華そばを試してみないとはっきりしないが、きっと次来ても、ニラ中華そばか、レバニラ中華そばを頼むと思うので解明はできないと思いますー。
<麺> 良い意味でオーディナリーで安寧なるストレート細麺!出汁吸ってなんぼの核心めいた旨さ!
町中華イメージの気取らない安寧なるストレート細麺。出汁を吸いがちなイメージでしたが、出汁を吸い込み切った後の、炭水化物の甘味を知るといった感覚かと。表層はきめ細かいのでスルスルズボボと抵抗なく啜り上がり、直後に前歯でプツプツと切る感覚がとても歯切れ良いです。ニラに破片と重なった時は、微妙にザクりと感じますが、それは観念の上でのこと。
噛み締めて旨しです。低加水系の素地風合いを感じるのとは対極で、出汁を吸った麺を咀嚼して唾液で糊化した甘味というべきか。そこに微妙にいつもニラの味が混じるのがとても楽しいではないか。
<卵黄> 割れて潰れてニラの碧に溶け込む!麺に絡んで艶かしさで楽しませる!
一面の韮碧の中に浮かぶ卵黄のお月様。まるで絵心を感じてしまう。でも卵黄はとても良い仕事をしてくれます。
まず先に麺に絡めて味わいますが、すき焼き的な感覚で楽しめる。そして徐々に出汁に溶けると、一層円やかさとコク旨さに直結するような展開に変化。
<ニラ> ニラってこんなに甘味があったんか??苦味は香ばしさに転化し色彩を存分に放って美し!
それにしてもこれだけニラが一面に広がるだけでも痛快!。色彩を存分に放って美しいとすら覚えます。
また野菜類って時代を経て味わいも変化するものですかね?。または年齢を重ねて味覚が鈍化したのか?。妙に近年、ニラとかネギとかに甘味を感じるようになりました。ニラってこんなに甘味があったんか??と思うほど。ひょっとして下処理とか、香味油の影響を受けた結果かもしれません。昔感じた苦味は香ばしさに転化したようです。
<チャーシュー> ホクホク&ジューシーな豚バラ肉が自重で解ける柔らかさ!砕けてその旨さを全面に展開!
いつもは具材で主役のチャーシュー。今回ばかりは脇役。とはいえフツーにいえばしっかり入ってた感じです。少しでも画像にその勇姿を残そうとしたのだけど、とても柔らかくて出汁を吸い込み脂身部分がとろけ、箸で持ち上げようとすると、自重でどうしても崩れてしまいます。
でもそれはそれで裏方でいい仕事してます。砕けて散って麺や出汁に、ニラと相まって絡んで食える。砕けてその旨さを全面に展開ってな感じでグッジョブ!。
総じまして「ここはレバーとニラのテーマパーク!レバニラ最高!ニラそば絶妙!レバ好きニラ好きなら一回行っとけ!」
・・・と言う感動の嵐!。もしこの店にボックス席があれば絶対に長居しそう。正直言ってレバニラ炒めの迫力のインパクトが素晴らしいかと!。その流れでニラそばってのが今回は最高な気分で楽しめました。いやいやニラレバ炒めの後なら次は白飯だろってな意見をすでに受け付けてますが、次回は「ニラレバ中華そば(小ライス付)」を食して検証しようと考えてます。いやぁ〜今回は実に堪能!激しくオススメ!旨し!なので・・・とっとと最後に詠って、いつものように締めたいと思います!。
お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!
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